下記のように、この使い分けの議論が回答の出ないまま混迷している。
「○○人」と「○○名」の使い分け
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12963231.html
文章中、どんな場合に使い分ければ良いのか?
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12963138.html
「人」と「名」の使い分け
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12967337.html
現在の言語学は表現結果の記述と解釈の段階にあり、認識から表現への過程的構造を捉えることができていない。そのため、この「~人」と「~名」という<助数詞>の用法、意味一つまともに理解できないが現状である。
じょ‐すうし【助数詞】
数量を表す語に添える接尾語。数えられる物、またその性質・形状に従って選択される。「ふたつ」「自動車三台」「たんす二棹(さお)」「一〇個」「五本」「二枚」の「つ」「台」「棹」「個」「本」「枚」など。なお、単位を示す「尺」「メートル」「円」などもこれに含める場合がある。
にん【人】
〔接尾〕人数をかぞえるのに用いる。*竹取「色好みといはるる限り五人」
●人を見て法(ほう)を説(と)け
めい【名】
〔接尾〕人数を数えるのに用いる。「一学級五〇名」
【日本国語大辞典】
とあるように、どのような使い分けであるのかが全く理解できていない。
言語は話者の認識の表現であり、この過程的構造を捉えることなく、対象と表現結果を並べて比較するしかないところにその限界が露呈してい。辞書がこのレベルであり、専門家やら公益社団法人 日本広報協会や、『記者ハンドブック』を引用したところで何の解決にもならない。
『記者ハンドブック』(第14版のP533)
【助数詞適用の基準】
助数詞は原則として、日常一般に使われている易しいものを使う。
1 人間
人 人間は「人」で数える。「名」は使わない。ただし「2名連記」などは別。
〔例〕1人死亡 3人が重傷 5人委員会 300人が集合
===========引用終了
が引用されているが、ピント外れというしかない。
言語が話者の認識の表現であり、同じ対象に対し異なった表現がなされるのであれば、対象の取り上げ方、つまり話者の認識の相違にその原因を求める他ない。対象は立体的、重層的な構造を持ち、言語表現に当たってはその一部の側面を捉えることになる。したがって、「~人」と「~名」の使い分けもその対象の捉え方の相違に求められなければならない。
ここまで理解が深まれば、「~人」は生物としての側面を捉え、「~名」は名前という個人の社会的な在り方の側面を捉えたものであるのは明らかであろう。
犬、猫が「~匹」、鳥が「~羽」であるように、人の生物的な側面を捉えたのが「~人」であり、<娘が3人います>というのは生物的な側面で社会的な関係ではないからである。
>>飛行機事故で多数の死者が出たとして、身元がわからないうちは「人」で、身元が判明したら「名」なの?
これは、先ず生死という生物的な側面に視点が向かい、対象の具体的な社会人、市民としての視点に移行すれば「~名」となるということである。
>>「名」のほうが丁寧な印象がある。「敬語」ではないが「改まり語」の類いだろう。
などというピント外れなコメントを並べているようでは全く問題は解決しないということである。
このような表面的な解釈を並べるしかない現在の言語論、辞書類の現状を諸賢はどのように理解されているのであろうか?■
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
ま、だいたいそれで良いのでは。
珍しくまともなことを言っておるな。(笑)
そもそもだが、「名」は「名付ける」であるから社会的に他と区別する意図があるのは当然のことであり、ここに差異の本質がある。
「人」は本来、霊長目ヒト科という種の名称にすぎない。
「5人」⇒生物として認識している場合。
「5名」⇒社会の構成員として認識している場合。
ということ。
色々な考えが示されているようだが、「不特定」のうちは社会的立場は顧慮されづらいから「5人」が自然だし、「特定」されれば「5名」が妥当になりやすい。
また、単なる生物ではなく社会的構成員とするほうが改まった認識であるのも当然のことだ。
何の不思議もないのに錯綜しているのは、こうした使い分けは【あくまで話者の認識次第で決定される】ということに気づいていないからだろうね。
〇〇の場合について、生物として認識されるべきか社会の構成員として認識すべきか、といった論議とごっちゃにしてはいけないということ。
君にしても《表面的な解釈を並べる》などという的外れな批判をするから泥沼の泥をかき回すことになるわけだ。
正しく批判するなら《逆行的な解釈を並べる》と言うべき。
いずれにせよ「5人」と「5名」の差異は明白だ。
ただ、それを用いる際の話者の認識が多様である、ということにすぎない。
>>《逆行的な解釈を並べる》と言うべき。
>>それを用いる際の話者の認識が多様である、
こういうピン呆けなことを言っているようでは、まだまだ道は遠いということです。■
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