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専門家に聞きたいのですが、段ボールベッドは、使用が済んだら倉庫に保管するのでしょうが、二年も放置するとカビが生えて使えなくなりますね。なのに、わが国ではなぜ段ボールベッドが主流なんでしょう。他には検討しないのですか?

A 回答 (4件)

#1です。

お礼ありがとうございます。

>基礎自治体はそこまで検討して導入しているのでしょうか?何か無批判に導入しているような気がします。

私は自治体に売り込む側ですが、まず日本ではダンボール以外の商品が少ないし、値段も高いです。
だから大量に買って大量に保管するなら、予算だけでなくいろいろな面から検討してもダンボールになります。
 たとえばよく言われるのが「10年後のメンテナンス」で保管していて、何年かぶりに補修しようとしたときに「補修部品が無い」ということがありえるからです。なので無批判に導入しているわけではないと思います。


>災害種別にもよりますが、3.11や三連動地震はともかく、豪雨災害などでのもっとよい方法はないものでしょうか?

地震災害と豪雨災害は同じではありません。なので本来は対応の仕方も異なるべき、なのです。でも実際は少ない予算に少ない人員では無理です。

豪雨災害というのは基本的に「局所」なんです。河川氾濫で流域一帯が広範囲に災害にあったとしても、建物から避難するレベルの地震とは災害範囲が異なります。

また同じ市町村でも豪雨災害に遭いやすい場所もあれば、ほぼ100%遭わない場所もあります。

なので災害時の被災者のニーズが根本的に異なるので、本来は同じ形での対応ではダメなんですが、そこで問題になるのが予算と人員なわけです。

だから自治体側としては
・地震に対応する備蓄が基本(広範囲で自治体の範囲全部が対象だから)
・水害対策は自分達でやるべき(自治体内でも場所によって違う、だから町内会レベルや個人レベルで対策を考えてもらって補助はする)
となるのが基本です。

あ、後、諸外国と日本の自治体は根本的に違うところがあります。それは日本の災害対策は「自助が基本」ということです。

これは歴史的な経緯があって、これを説明すると長くなるので、リクエストがあれば次に書きますが、日本にはアメリカの危機管理庁(FEMA)のようなものもないし、備蓄を呼びかけるのは「自助」が基本だからです。

この点を踏まえて地震以外の災害に対しては「自分自身で対策する」のが本来のやり方でもある、といえます。

>段ボールを廃棄する(焼却)のも環境にはよくないですし。

他の方もかかれていますが、段ボールのリサイクル率はほぼ100%です。なので、日本国全体で大量に備蓄され、使っても使わなくても廃棄の時期はくるわけで、その点では「環境にもっともやさしい災害備蓄品」です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。そもそもですが、非常時(災害も含む)において、国民の命を守るのは、国家の役割ですね。どこまで「小さな政府」と新自由主義が主張されても、そのための役割を担うのは、非常事態宣言を伴う政府の存在理念でしょう。それを、実際に現在の状態で、広域、大規模災害への対応が十分できないまでも、自助共助を前面(!)に出してしまっては、信頼関係まで損ねてしまいます。かたちとしての防災省はともかく、現実的な政策の方向性が、国土強靱化はともかく、防災は国民の自己責任論になってしまっています。どこかでその方向を変えて、危機管理とは、強力なリーダーシップが必要であるという認識が必要に思います。全方向的なSDGsなどで曖昧にしないで、仙台防災枠組を確実に実施しなければなりませんね。段ボールベッドは、昨今の自治体の流行りですが、やはり三日もすれば匂います。(経験的に)ですから、ビジネス的には失礼ですが、もっと国をあげて研究、対策を進める必要がありそうだと思っています。失礼しました。

お礼日時:2021/03/24 08:45

#3です。



>段ボールベッドは、昨今の自治体の流行りですが、やはり三日もすれば匂います。(経験的に)ですから、ビジネス的には失礼ですが、もっと国をあげて研究、対策を進める必要がありそうだと思っています。

別に研究する必要はありませんよ。世界にはもっといい防災用品がたくさんあります。

ようするに「予算」があればいいだけの話です。
お金がなく、国内調達しようと思えばダンボールしか選択肢はありません。それだけの話なんですよ。

だから「自助」が嫌で信頼を損ねる、というなら政府や自治体は防災への予算配分を多くすること、それに対して日本国民が納税などで負担することが重要です。
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段ボールは昔からリサイクル業者で買い取ってもらえます。



だから段ボールベットも、必要無ければ業者に買い取ってもらえるはずです。
それに他人が使ってモノをだれも使いたくないでしょうから、いつも新しいものを在庫しているはずです。

新らしい段ボールベットは組立前はスペースは取らないから、保管には楽ですから主流には成ると思いますよ。
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防災の専門家です。



使ったら基本的には廃棄です。まあ状態がものすごくよければ取っておくこともないとはいいませんが、災害時に数日使用したら衛生問題などがあるので廃棄になります。

>わが国ではなぜ段ボールベッドが主流なんでしょう。他には検討しないのですか?

簡単に言うと、日本は災害が多すぎる国だからです。
日本の災害発生率は世界平均の10倍以上、ロンドンの保険会社の試算では、東京の災害発生率はロンドンの30倍と大阪は16倍などとなっています。

だから日本の様々なものに対する災害対策費というのは大きな負担で、その負担をしているのが地方自治体、特に市町村なのです。

となると「市町村レベルの財政で賄えて、市町村の地域内に保管できるレベルのモノ」になるわけで、その結果選ばれたのがダンボールベッドなどです。

ダンボールベッドの利点は「保管時にコンパクトで四角くまとまり、高く積み重ねてもOKなので効率がよい」ことと「最悪、人力でも運ぶことができる」事です。

実際、外国の避難所をみるとびっくりしますよね。
昨年の韓国の自然災害の時は体育館にずらっとテントが並んでいましたし、ヨーロッパの難民避難所には一人一人キャンプ用ベッド(または軍用簡易ベッド)が使われていました。

ただ、あれを提供しているのはほぼ軍隊か災害NGOで、日本でも3.11の際に大船渡市などに国際NGOからテントが届けられて使用した、という事例があります。

でも、日本の市町村で世帯数分のテントを購入するのは費用負担が大きすぎるし、保管しておくのも大変ですし、災害規模が想定できない状態で軍隊などが用意しておくのも大変です。

実際3.11の災害規模は各市町村で備蓄があったからなんとか乗り切れたわけです。あれほどの広範囲の災害を乗り切れるのは、各市町村レベルで備えがある日本ぐらいです。
また自衛隊などもテントなどを用意していますが、3.11レベルには対応できないです。

なので費用対効果が大きいダンボール製がもっとも利用される、わけです。

ちなみに日本はダンボール強国で、世界に9社しかない国際ダンボールメーカーのうち2社が国内企業で、ほかにも中小の段ボールメーカーがたくさんあります。
なので、日本は品質がよいダンボールがものすごく安い国なのでダンボールの防災用品がたくさんあるのです。
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この回答へのお礼

よくわかりました。基礎自治体はそこまで検討して導入しているのでしょうか?何か無批判に導入しているような気がします。災害種別にもよりますが、3.11や三連動地震はともかく、豪雨災害などでのもっとよい方法はないものでしょうか?段ボールを廃棄する(焼却)のも環境にはよくないですし。

お礼日時:2021/03/24 07:44

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