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倉山満氏の著書で衆議院解散や総選挙の公示が天皇の詔書という最も格式高い形で行われるのは、総選挙が日本国内の内戦であるからであり、かつての戦国時代や関ヶ原の戦いは人が多少死ぬ衆議院総選挙だ!と書いてあったのですがどういうことですか?

A 回答 (1件)

政治と言うのは、元々「各種の利害関係の調整」です。


古代ローマや古代ギリシャ時代の民主政治でも、暴力で人が死ぬことがありましたし、現代でもデモ隊と軍隊などが衝突して人が死ぬこともあります。

または民主政府の中でもクーデターが起きることもあり、たとえばタイは二つの民主派が争って、空港占拠など経済がマヒしたので、軍部がクーデターで政権を乗っ取るなんてことも起きています。

だから日本に限らず、政治は「人が多少死ぬことはあるし、けっこう死ぬこともある」ものなのです。

タイの事例でいうと、軍部は武力で脅すので当然デモ隊などは鎮圧できるのですが、タイがミャンマーなどのように大荒れにならないのは、国王が掌握しているからで、軍部が「国王に忠誠を誓う」として「国王陛下が国民の安全を願っているので、武力は最小限しか使わない」としています。それで実際にほとんど犠牲者は出ません。

こういう部分が日本にもあり、たとえば戦国時代の終わりなんて、普通に考えればおかしい部分がたくさんあります。

なぜなら「天皇が誰かを征夷大将軍(または関白)に指名したら、みんな内戦を止めてその人物に従う」というのが戦国時代の「天下取り」だったからです。

そして天皇が詔書で指名したのが豊臣秀吉で、秀吉が関白になった途端に、すべての大名が秀吉に従ったわけです。これに反するのは「朝敵」になってしまうからです。

日本の「利害関係の調整」常に「天皇の意思」によって決まります。

ただ、それだと民主政治ができないので、明治以降「立憲君主制で、天皇は君臨するけど統治せず(つまり、政治的意思を示さない)」となったのです。

ただ、将軍を指名するのと同様に天皇には「じゃあ、君たち国民に政治を任せるよ」という指示を与える必要があり、それが
・国会の開催宣言
・総理大臣や最高裁長官の任命
・法律の発布
などと合わせて、衆議院解散や総選挙の公示という指示になるのです。
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