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公立の小・中学校が、学校ごとに教育方針が違うのは学区の住民に対する差別ではないのですか?
義務教育なのですから、公立の小・中学校は学校ごとの特色を無くすべきではないでしょうか。
小・中学校は、大抵の場合は指定された学区の学校に通います。原則、学区を無視して別の学校に通うことはできません。
そうなると、学校によって教育方針が違う、修学旅行の豪華さが違う、行事・イベントが違う、というのは差別になりかねません。
差別とはいかないまでも、そもそも公立の小・中学校に、学校ごとの特色なんて必要ありません。公教育制度というのは、全国どこでも公平に一律に、全ての子どもが平等に学習する権利を与えられている必要があります。
ですから、公立の小・中学校の学区を廃止するか、学校ごとの特色を廃止すべきでは無いでしょうか。後者のほうが現実的だと思います。
例えば、今は「○○市立A小学校、B小学校、C中学校.....」というように設置されていますが、これを「○○市立小学校Aキャンパス、Bキャンパス、Cキャンパス」にすれば良いのです。(例:渋谷区立代々木中学校→渋谷区立中学校代々木キャンパス)
要するに、キャンパス(校舎)が違うだけで教育方針は統一されているということです。
地域の実情に合わせたオリジナルの教育方針というのはそれぞれの自治体の教育委員会が決めれば良いことで、学校ごとに特色を出す必要性はありません。
No.3
- 回答日時:
質問者さんの不満は、主に遠足や修学旅行、学校祭などの「イベント」に対するもののようですね。
>学校ごとに特色を出す、となると、例えばA学区の学校に通う子どもたちは修学旅行が3泊4日なのに、B学区の学校に通う子どもたちは1泊2日。A学区は運動会、遠足、学園祭などイベントがあるのに、B学区はイベントなし。
こういうことが起こり得ます。
「起こり得ます」と言いますが、義務教育の公立学校で、運動会・遠足・文化祭などの「イベントなし」というのは実際に事例があるのですか。私は聞いたことがありません。「遠足」はなくても「校外学習」、「修学旅行」はなくても「実地踏査旅行」、といった具合に、公立ならばそれに匹敵するイベントがあります。
修学旅行の日数については、予算の範囲内で旅行内容が変わります。同じ市の学校ならば、行き先も拍数もだいたい同じだと思うのですが、行き先と日数がそんなにバラバラの公立小中学校がある自治体があるとしたら、それはそちらのほうが少数派かと思います。
>義務教育は、税金で運営されています。学校に納税しているわけではありません。市町村に納税しているのです。だから、同じ市に居住し、平等なシステムで納税をしているのに、学区ごとで差が出てしまうのです。
>これが差別なのです。
修学旅行の費用は、保護者が積み立てます。保護者の実費負担であり、そこは税金ではありません。
だから低所得者の多い学区では、修学旅行代が出せない、という家庭も出てきます。そういう学区ならば、行き先や日数を変更して保護者の負担を減らし、生徒全員が修学旅行に行けるようにするのも「平等」のための配慮になると思います。
>同じ市内でも地区で違うなんてたかがしれています。
そんなことないですよ。それは、質問者さんが認識していないか、例に挙げていらっしゃるように、東京23区内のような特殊な例(自治体の範囲が地理的に小さく、大都会の中心部で、自治体単位内の学区の状況に大きな差が無い)です。そういう例外を、日本全国どこも同じだと思わないでください。
平成の大合併の影響もありますが、同じ「市内」であっても、一番端にある学区から中心部に移動するまで車で1時間以上かかるような広い自治体も普通にあります。離島や山間部の、いわゆる「へき地校」もあります。例えば、その市の中心部からは新幹線駅や高速道路へのアクセスがしやすくて東京や京都への修学旅行も楽々ですが、山間部や離島の学区からだと、まず中心部に出るのに一苦労。むしろ隣接する別の県に行った方が楽、というような「市内」の学区もあります。それで同じ「市内」の学校だからと、修学旅行の日数も行き先も同じにすると、当然ながら予算(=保護者が負担する旅行代)に差が出ます。どちらの「平等」を取るか、でしょう。
>例えば、A地区は工場が多い、B地区は住宅街が多い、C地区は自然が豊かだとしましょう。これがどのようにして学校教育と関連してくるのでしょうか。A地区に工場が多い、だからA地区の中学校は工業に特化させるとでも言うのでしょうか?C地区の学校の遠足は山登りにしますか?A地区の子どもたちは自然と触れ合わなくて良いのですか?
そういうことではありません。
例えば遠足や校外学習1つ取っても、行き先に学区ごとの特色が出ます。工場地区ならば地元の工場、住宅街ならば地元のスーパーや商店、自然の多い地区ならば農家など。校外学習の目的が「地元の社会を知ろう」ならば、学区内の範囲にある施設の見学で目的を達成できます。これを「行き先が違うのは差別だ」と言って、「平等」に、「○○市の小学校の校外学習は、すべて地元企業であるA社の工場を見学すること」とすれば、学区ごとに交通費や移動時間の負担にかなりの差が出ます。
また、例えば地元で歴史の古い祭りがあるような学区では、その祭りがある日は休校になることがあります。学区内の児童生徒(とその家族)がほぼ全員、なんらかの役目を持って参加するような祭りで、学校をやっても児童生徒の多くが欠席してしまうからです。しかし同じ市内でも、その祭りに関係ない学区では休校になりません。これも「差別」でしょうか。
修学旅行や学校行事はあくまで例えばの話であって、中身は別にどうでもいいです。
論点は、「同じ市町村内に居住し、同じ条件で納税をしているのに、学区ごとに教育が違う」ことを、「学校の特色」という名目で正当化しても良いのかどうかということです。
例えば遠足であれば、工業地帯であるA地区にある学校の地域学習は、必然的に工業系に偏るでしょう。自然豊かなC地区にある学校の地域学習は、必然的に自然に偏るでしょう。A地区の子どもの中に「自然とふれあいたい」と思う子どもがいたとしても、A地区に居住しているがためにそうした自由意志は剥奪され、強制的に工業の業界に浸ることを余儀なくされる。C地区の子どもの中に工作が好きな子どもがいても、C地区に居住しているがためにそうした自由意志は剥奪され、強制的に自然と触れ合うことを余儀なくされる。
これを、「学校の特色だから」「地域の特性だから」という建前を振りかざし、正当化することが許されるかどうかという話です。
学区ごとに移動費がかかるのは仕方ない話です。修学旅行の話では保護者による積み立てを容認していたのに、遠足の話になると移動費を盾にして自らを正当化することに矛盾を感じざるを得ません。
また、遠足に行くとしても同じ市内で完全に統一した場所に行く必要はありません。例えば、A地区の学校が地域学習で「有限会社かきくけ工業」という会社に見学に行くとします。だとしても、B地区やC地区の子どもたちまでもが同じように「有限会社かきくけ工業」に行く必要はないのです。地域学習の目的は、"会社"の見学をすることではありません。目的意識を見誤ってはいけません。
祭りの休校云々に関しては、もはや何を言いたいのかも分かりません。議論が迷走しています。
学習指導要領において授業のコマ数がしっかり定められています。平日を休校にしたらどこかでしわ寄せが来ます。祭り参加のために平日を休校にすればどこかの土日で授業が入ります。逆に、祭り参加がないために休校にならなかった学校ではそのようなことはありません。
というか、祭りというのはプライベートの領域であり、もはや学校教育は関係ありません。
No.2
- 回答日時:
義務教育で学区制を廃止するのは現実的ではない(行政の負担が大きくなる)ので、おしゃるとおり現実的でないとして、学校ごとの特色を廃止して画一的な教育にする、というのもなかなか無理があります。
おっしゃるような「渋谷区立中学校代々木キャンパス」のようにしたとしても、じゃあ東京都内でも市町村ごとにどうするの、となります。究極は「日本国立東京都キャンパス渋谷区代々木分校」って感じですか? 学校の管理単位がとてつもなく巨大化して非効率的です。
教育内容の統一というのは、平等なように見えて、実は平等とは限りません。同じ市内、区内でも、地域によって住民の生活レベルに差があります。同じ市内でも、昔からの高級住宅街、新興住宅街、住民の少ないオフィス街や官庁街、商業地区、工業地区、外国人の多い地区、低所得者の多い地区等々。その地域で多数を占める児童生徒の家庭の事情が違えば、学校で優先的に取り組むべき課題や問題も大きく違っています。市内全域を、その市内で一番レベルの低い学校の教育方針に合わせるのは、無茶です。その逆も然りです。また、ニュータウンやタワマンのある学区でマンモス校のやり方を、児童生徒の少ない都心部の学校で同じようにやることはできません。
既に「学習指導要領」で一定の縛りは掛かっています。後は、学区ごとの事情に合わせて学校ごとに教育方針を決めるのが、実は一番「平等」なのではないでしょうか。
学校ごとに特色を出す、となると、例えばA学区の学校に通う子どもたちは修学旅行が3泊4日なのに、B学区の学校に通う子どもたちは1泊2日。A学区は運動会、遠足、学園祭などイベントがあるのに、B学区はイベントなし。
こういうことが起こり得ます。
義務教育は、税金で運営されています。学校に納税しているわけではありません。市町村に納税しているのです。だから、同じ市に居住し、平等なシステムで納税をしているのに、学区ごとで差が出てしまうのです。
これが差別なのです。
自治体ごとの特色を出す必要性は私も認識していますが、学校ごとに特色を出す必要性は私は感じませんね。同じ市内でも地区で違うなんてたかがしれています。高級住宅街、新興住宅街、住民の少ないオフィス街や官庁街、商業地区、工業地区、外国人の多い地区、低所得者の多い地区等々。これらが学校教育にどのような影響を与えるのでしょうか。
例えば、A地区は工場が多い、B地区は住宅街が多い、C地区は自然が豊かだとしましょう。これがどのようにして学校教育と関連してくるのでしょうか。A地区に工場が多い、だからA地区の中学校は工業に特化させるとでも言うのでしょうか?C地区の学校の遠足は山登りにしますか?A地区の子どもたちは自然と触れ合わなくて良いのですか?
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