
意識と認識と云う言葉は一般、同じ用法をされていのでは?と思っているので、そのことの確認と提案をしてみたいのです。辞書的にもあまり区別はされてなさそうなので。
仏教では識とは、知る事であると云い、6っつに分けています。眼・耳・鼻・舌・身・意の六識です。
これで思う事は、この六識は感覚作用ですよね。意に付いても〈感じる〉と云う感覚作用だと云えると思うのです。
そこで、この六識は感覚作用なので〈認識〉と云う表現を使います。感知したと云う事です。
認識とは生物が持つ感覚作用だと云いたいのです。
そうして、このような作業をしていると云う事を〈知る〉、という働きの事を認識とは区別して〈意識〉と云わなければいけない、とも云ってみたい。
これは、人間だけが持つ能力です。(高等な哺乳類なら少しばかり、こうした能力を獲得しているかもしれません)
人間は、感覚(認識)を意識(自覚?)し、意識したものを理性が受け止め、反応して行動(意力)する、と云う“形式”の内に有るのではないでしょうか。
感覚・理性・意思、という三つの働きですね。(記憶と云うのが?ですが)
再度の提案ですが、認識と意識という言葉は使い分ける〈べき〉ではないでしょうか?
No.14
- 回答日時:
辞書の哲学の項目を参照しつつ
意識・認識・感覚・知覚の関係と機序を整理してみました。
【意識】(goo辞書)
ア)自分自身の精神状態の直観。
イ)自分の精神のうちに起こることの知覚。
ウ)知覚・判断・感情・欲求など、すべての志向的な体験。
知覚(イ内的知覚+ウ外的知覚)⊂意識、という関係のようです。
意識は自己や事物に関心を寄せている(と自覚できる脳の部位の)状態であり(モードであり)その作用と結果かもです。
無意識はその他の状態にある部位の作用と結果(勘・外的直感など)かもです。
(対自的・内的)直観が無意識でなく意識に属するのは意外です。
【知覚・智覚】(コトバンク)
1)知り感じとること。
2)思慮分別をもって知ること。心で外界の事物を認識するはたらき。
3)感覚器官を通して外部の物事を判別し、意識すること。
2)の場合は知覚=認識です。3)は識別とも言えそうです。
2)の知覚は外界の事物が対象なので、内界をも対象にする認識とは
知覚⊆認識という関係です。
【感覚】(goo辞書)
外界からの光・音・におい・味・寒温・触などの刺激を感じる働きと、それによって起こる意識。
知覚は感覚してから判断するまでの過程を含むようなので
感覚⊂知覚⊂意識です。
【認識】(goo辞書)
意欲・情緒とともに意識の基本的なはたらきの一で、事物・事柄の何であるかを知ること。また、知られた内容。
なので意識⊃認識です。
包含関係なので意識≠認識というふうに全くきっぱり別ものとして区別するのは不当です。
【認識】(デジタル大辞泉)
ある物事を知り、その本質・意義などを理解すること。また、そういう心の働き。
認識は、物事が何であるか(本質や意義)を把握する作用およびその結果みたいです。
確かな判断をするための理性的・クールな思考過程みたいです。
感覚=認識とするのは不当です。感覚は肉体から脳への一次的な情報伝達と瞬間的判断なので、
対象(の本質や意義)への把握内容の詳しさや吟味の量が認識に及びません。
また感覚も知覚のように外界事物のみを対象するため、内界をも対象とする認識とは異なります。
なので、感覚⊂知覚⊆認識⊂意識、です。
すなわち、意識⊃(感覚⊂知覚⊆認識)という関係になります。
これらの、人間ぽい行動形式における内容と機序は
(入力)
肉体への刺激を脳へ。(感覚や知覚、としての意識)
または内的な情報を想起したり、直感したり
↓
(内的操作または反応)
前頭前野などで(思考としての)意識作用(記憶・直観・情緒・認識・評価・解釈・判断・意欲など)(このへんの過程が豊かだと人間ぽいかもです)
または・同時に無意識作用(反射など)
↓
(出力)
なにかしら行動する・しない
という流れかもです。
これまでは、認識とは感覚的反応で、意識は客観視するこころ、と云った役割を考えていましたが、意思・意志とか意力とかの表現が可能な〈意〉は心の全体を指し、認思とか認力なんて云わないので〈認〉という識は心の一部の作用のこと、と云う解釈をしてみました。
私が感じるのは、認識にも意識にも理性が関与しているなぁ、と云うものです。だから、その境目が混沌としているのだと思うのです。
No.13
- 回答日時:
№9です。
ブディズムにかんする議論として おぎないます。◆ (№1) ~~~~~~
・眼識
・耳識
・鼻識
・舌識
・身識
、、、以上、五識。
~~~~~~~~~~~~~
☆ 五感です。感覚器官と感覚対象と感覚そのものとの三つに分けたりします。
◆ ・意識
意根が法境に縁して物事を判断し、推量する心の動き、及びその結果生じた識をいう。
法(記憶、思考など内的な対象)を縁としておのおの区別、異同を知る識である。
☆ 《法:ダルマ》は 絶対性として神の真理をも表わしますが 《諸法無我》といった場合には あらゆる経験事象たるモノゴトを言います。(無我:アン‐アートマンというのは 色即是空のことです)。
ここの説明での《法》は 世界ということです。感性として捉え 知性において悟性が感性内容を概念認識したり理性が認識内容を加工・編集したりする精神のハタラキが その法なる世界に接して起こされます。
この精神を ここでは 広い意味での《意ないし意根》と言っているようです。要するに 広義の《こころ》です。
☆ したがって じつは感覚や認識を再現させ確認するという意味での《意識》は これとは別です。しかも その他の《識》とも別です。
そして この《九識》の中には入っていないと思います。
◆ ・末那識
思量と訳される。思い量るという意。意識の奥で絶えず活動しつづけ、強く深く自我に執着する心の作用をいう。
☆ これは 確認作用としての意識を 言わば《われ》自体に――しばしば過剰に――当てた場合を言うように思われます。
《思量》と一般に言うときは 広義の意識における《概念認識や理性思考》を言うと思われるからです。
つまりこの末那識は われを確認する意識にとどまらず そのわれ意識にこだわりそこから離れないといった意識過剰を言っているように考えられます。
◆ ・阿頼耶識
前七識の根底基盤となる深層の心をいう。一切法を含蔵するので蔵識といい、一切の現象を生ずる根源となる識である。染浄の二法が含蔵されている。
《染浄の二法》
・染法⇒九界
・浄法⇒仏界
☆ これは 九識の中の広義の《意識》が 広義の《こころ》を言っていたのだけれど そこでは知解行為(概念認識や理性思考)に傾いていたので 精神のほかのハタラキとして 意志および記憶をおぎなうかたちを採っている。
染浄の二法を持ち出すのは 意志――自由意志――の自由度が 染(九界)と浄(仏界)というふうに負と正とに分かれることを言っている。よき意志と自然本性にさからうあしき意志(その自由度)があるのだと。
《一切法(☆ つまりそのモノゴトについてのあらゆる経験)を含蔵するので蔵識と言う》というのは まさしく《記憶という行為能力》を指すはずです。
◆ ・阿摩羅識
第八識の奥底に究極的実在として真浄識、根本浄識を立てて第九識すなわち阿摩羅識とする。染浄を超えた清浄無染の根本識である。天台宗では仏界をあかすゆえに根本浄識の第九識を心王とする。
☆ 要するに 仏界(ブッダ・カーヤ)ないし仏性(ブッダ・ダートゥ;ブッダター)を 相対的なよしあしを超えた絶対性なる善として 想定し立てますと言っている。
*
信じる:非思考の庭:ブッダター
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
考える:思考の緑野:精神(記憶・知解・意志)*
感じる:感性の原野:五識(五感)
*
知解:悟性= 感覚内容を概念認識
理性= 認識内容の整序・編集加工
意志:染浄なる正負の自由度
記憶:あらゆる経験を収蔵
(しかも整理整頓するという秩序作用)
☆ 意識:すべてのモノゴトあるいは特には人間の行為(思惟・行動)をめぐりその個々について あらためて思いをそこに置き集中させ 確認するハタラキ
・ 無意識というのは ひとつには そのモノゴトをすでに知っているのだが 確かめてはいない(意識をしていない)場合を言う。
意識に上がっていないけれども その人をじつは好ましく思っていたということがある。・・・
No.11
- 回答日時:
流れは同じです
それを自覚するかしないかです
それはそれとして意識と認識を夫々具体的に説明します
意識とは
焦点がずれて完璧にボケている状態を焦点をあわせてはっきりさせること
認識とは
意識によってはっきりさせたものが何なのか?それを把握する事
因みに上記は感覚情報に関しての説明ですが思考等の脳内情報に関しても同じです
オマケ
脳は潜在意識下(無自覚下)で複数の脳処理=思考を同時に行っています。これを並列分散処理と言います
これは潜在意識下(無自覚した)で行われているのでこのままでは自覚出来ない=焦点がずれてボケている状態です
潜在意識下(無自覚下)の複数の脳処理=思考のうちの一つの脳処理=思考を意識する=焦点をあわせる事でその思考をはっきりさせる
はっきりさせた思考内容を把握する=認識する事でそれを自覚する
上記を踏まえて
コメ主さんのコメント
「認識していると云う事を意識した発言」については
コメ主さんの潜在意識下(無自覚下)の脳内で複数の思考(処理)が並列分散処理されていていずれの一つの思考(処理)を意識する事で
その思考(処理)をはっきりさせる 。
そのはっきりさせた思考内容が「認識していると言うこと」を認識する事で把握しそれを自覚した
となります

No.10
- 回答日時:
No.8のお礼の回答
ここでは意識は美しいと云うことを意力認識意識させる感じです
No.6のお礼の回答
感情を言葉にした貴女らしさの表現で云うべきです
〇〇さんのことを異性として大切に思う等
敢えて好きとは言わない別に使っても問題はないですが
逃げられる要素も必要かと自身のプライドを保持する為ですかね
私はあれこれそれしか使わないようにしてます
私のご返事からは、私が自分の気持ちを云う時に、直接な物言いではなく、客観的な表現をしようと務めている、との印象を持たれたのですね。
心に止めておきます。
No.9
- 回答日時:
こんにちは。
1. 《意識》は 精神のハタラキのうち特別な位置にあると思います。
2. たとえば 特別ではない心身のハタラキを見てみるなら:
① 安室奈美恵を見てその歌を聞く。
② その姿の視覚や謡う声の聴覚が得られる。
③ 細身の人だとか いい声だとかと言葉によって捉える。これが 認識である。
④ 感性の世界・つまりそれとして自然の世界が 言葉によって置き換えられその意味で《文》化した。
⑤ 自然から文化したあとが 精神の世界。
⑥ 認識のあとも 細身のからだは運動をしているのかとか 歌唱力がよいのは具体的にどういう内容だと分析され得るかなどなど 思考をはたらかせる。――認識した概念を用いて すでに記憶している知識や情報と照らし合わせて 分析・推理をすすめる。
3. ところで 意識は こういった感性から認識そして理性による概念整理といった一連の過程にとって 言わば外から(≒二次的に)そのチカラをおよぼす。
⑦ この歌手の姿を見たのちあらためてその視覚像に思いを置いたり 歌のイメージないし聴覚像に意を注いだりするなら そのハタラキが 意識だ。
⓼ あるいは 歌唱力に大いに意を用いて思いを集中させ吟味する。これも 意識のハタラキ。
⑨ 意識は すでに得ている感覚や認識やあるいは思考それぞれそのものに思いを集中させ 確認するごとくあらためて味わうかのごとく 思いをそこに集めることである。
4. 意識それ自体に対する再確認としてのような再意識はあるか? ――これは そうしても不必要であろう。意識が構造化しても あまり意味がない。
5. 意識しなければ・または意識し終えたならば その感覚像や認識内容は 記憶行為に収められ 整序され収蔵される。
・・・
矢張りブラジュロンヌさんらしいご意見です。
独特の雰囲気を醸しています。
二、三度読み返しましたが、これは受と動とに分けた解釈ですね。
認識は静・或いは入。意識は動・或いは出。
先ずは認識が先であって、次に意識が現れ、意識したものが認識され、それを意識が捉える、と云った手順でしょうか?
No.7
- 回答日時:
意識と認識は違います
具体的には
意識とは
自他問わず不明瞭・不明確な事柄を明瞭・明確にしようとする働き(作用)の事
認識とは
意識によって明瞭・明確化された事柄について捉えようとする働き(作用)
流れ的には
刺激→意識→認識→作用
と言う流れ
但しそれらをすべて自覚しているわけではありません
無自覚下で
刺激→意識→認識→作用
という流れがあります
この無自覚での流れを一言で言うと「条件反射」となります
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