
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
様々回答がありますが「国民意識」と「国家帰属意識」は別モノだと思います。
日本人が「日本国という国があり、自分はそこに所属している」という認識であるなら、それは平安時代にはすでにあったと思います。いわゆる「愛国心」的なものです。
その結果、対馬は常に日本国に対して帰属意識をもっていましたし、倭寇をする日本人も「襲った後、潮が引くように日本に帰っていく」と言われました。大陸の人からみれば「あんな小さなせせこましい所より、大陸のほうがよほど住みやすい」と思っていたのに対して、日本人は「日本が何より良い場所」だと思っていたわけです。
(ちなみに、倭寇で拠点を築いても一家で移住する人はほとんど居なかったらしいです。これって世界的にみると結構異質です)
しかし、質問者様のいう「自分も〇〇という国と運命をともにしている。」のは近代の産物です。
西洋においても、フランス革命以後に平民が参政権を持ち、同時に徴兵を受けるようになってから「国家への帰属」という認識が生まれました。
それまでは「自分達を支配するのがブルボンなのかハプスブルグなのか?」どちらでもよかったし、平民たちは兵士になることも無かったからです。
なので日本に限らず「自分が国家に帰属しており、その国を守るための義務がある」という考え方をするようになったのは、平民に参政権・徴兵義務が課されるようになった後です。
日本においては、もちろんこれは明治の徴兵制が始まって以降です。ただ明治初期はまだ議会がなく参政権は無かったので、教育で「日本は一つの国家であり、臣民は天皇の子であり、みんなで日本という家を守ろう」ということを教えたのです。
その結果が玉砕時の「天皇陛下万歳」につながるわけですが、明治に近代的な国民国家をつくろうとするなら、天皇を現人神という日本の頂点に据えて「それ以外の日本人はすべて天皇の臣民であり平等に国家に帰属する」という啓蒙方法しかなかったといえます。
以上を踏まえたうえで
>日本国民という意識はいつごろ生まれたのでしょうか?
に回答すると
明治5年の義務教育開始で子供達への国民国家帰属意識への教育が始まり、明治6年には成人(特に若者)を徴兵することで、だんだんに「日本国民」という意識が日本国中に広がった。
です。
No.11
- 回答日時:
No7の「日本国民という意識は明治時代」と言った者です。
分かりやすい解説したサイトがありましたのでご紹介します。
「日本国民」という概念はいつ生まれたのだろうか?─国民国家の創設─
https://www.rekishijin.com/19532
再度のご回答ありがとうございます。
解説サイトによりますと
<日本における国民国家意識と国民としての自覚を備えさせる点で決定的な役割を果たしたのは、明治27年(1894)に始まる日清戦争と戦後に降りかかった三国干渉だった。>です。
自覚したのは日進戦争と三国干渉だったのですね。
No.9
- 回答日時:
明治になってからだと思われます。
それ以前も、うっすらとは意識していた
でしょうが
明確に意識するようになったのは
明治に入ってからです。
それ以前は、藩意識の方がはるかに
強かったのです。
これでは西洋列強に対抗出来ない、という
ことで山県有朋と、西周が相談して
天皇を持ってくることになりました。
お前等は、薩摩藩人、会津藩人という以前に
天皇が治める日本、という国の国民なんだ。
これが成功した訳です。
現代でも、途上国が途上国なのは
こうした国民意識、連帯意識が無い、希薄
なのが最大の原因と言われています。
ミャンマーなどは百を超える民族がおり
バラバラです。
中東などもそうですね。
国民という意識よりも、シーア派とか
スンニ派なんて意識の方が強いです。
だからまとまりません。
中国なども、大正時代になっても
留学生ですら
まだ、上海人、北京人でした。
早速ご回答ありがとうございました。
<明治に入ってから>ですね。
<天皇が治める日本>と教育した。
幕末・日清戦争を経て、日露戦争で高まりを見せたようですね。
No.8
- 回答日時:
そもそも「日本国民」というからには「非『日本国民』」という意識も同時に持たないといけないはず (「他」なしに「自」を意識できるだろうか?). その観点ではやはり, 明治に入って「天皇を頂点とし天皇が支配する『日本』という国を作る」となってからだろうねぇ.
なお江戸時代には少数だが
将軍の威光のもとで安定している「日本」vs 将軍権力が届かない「その他」
という区別をもっていた人もいたらしい.
早速のご回答ありがとうございました。
懐かしいですね<非『日本国民』、戦時中よく聞きましたね。
農耕に従事し米という租税を納めているものは国民の扱い
漁業・商工業・山での従事者は非国民扱いでしたね。
No.7
- 回答日時:
日本国民という意識は明治維新以降ですよ。
江戸時代は藩が国でした。
ですからいまでも全部の国という全国という言い方が普通にあります。
もちろん古墳時代や飛鳥時代にも日本という意識はあったでしょう。
でもそれは支配者層だけであって多くの人はそんな意識はありませんでした。
No.5
- 回答日時:
>当時の人びとは、<天皇を主権者とし、自分のことを日本国に住む日本人である>と認識していたのでしょうか。
私は、国と止まりだ、と思いますが。古代人をバカにし過ぎではないでしょうか。
先々代の斉明天皇時代の白村江の戦いは、蘇我宗家が滅びたとはいえ、まだ豪族連合体国家だった時代において、唐・新羅連合軍と決戦するために全力を挙げて朝廷まるごと九州まで出向いて戦った国家総力戦です。
海外の超大国と国の総力を挙げて勝つつもりで戦ったのですから、国民意識は最高潮だったでしょう。
敗北してからは、大量の百済難民が日本に逃げ込むは、唐軍が北九州沖に現れるは、と国中が騒然とする事態にもなっている。これも危機感から国民意識がより高まったことでしょう。
唐軍の来航目的は、日本兵の捕虜を返還するので、日本は唐に軍事協力しないかという話だった。要するに高句麗と百済が滅亡したので、半島では今度は唐と新羅の間で戦争が勃発した。だから、今度は唐・日本連合で新羅を滅亡させようという外交にやってきたわけだ。
それで一安心した中大兄皇子は天皇に即位して天智天皇となり、半島の唐と新羅には両天秤にかけて適当にあしらい、日本に落ち延びてきた百済豪族たちの力を利用して国内を支配しようと画策した。この時、実は、国内豪族の多くは、白村江の敗戦で痛手を受けており、その敗戦の責任者として天智天皇と中臣鎌足を盛大に非難していた。その国内批判勢力から担がれていたのが大海人皇子、つまり後の天武天皇だ。
天智の死後、大海人は壬申の乱を起こして旧天智勢力を一掃し、返す刀で中央集権律令制を断行して、豪族たちを朝廷の官僚にしてしまった。明治維新時の廃藩置県と同じことをやったわけだ。
これで、地方も含めて中央の朝廷内の省庁が一律に行政を担うことになった。全国の国民(農民)は、天皇の名の下で、国から田畑を支給されて農業に従事し、税を納めることになった。天皇と一人ひとりの国民は、班田収授で繋がったのです。
こういう繋がりが天皇及び国家とあったからこそ、のちに聖武天皇が大仏建立の詔を出し、全村に寄付を呼び掛けたところ、飢饉や疫病で苦しんでいたはずなのに、ほぼ全村から寄付が集まり、大仏建立が成功したわけです。
No.3
- 回答日時:
国家成立の条件は、主権、領土、領民の三つと言われています。
日本国民という意識の誕生は、その三つが揃ってからでしょう。
それは天武天皇の時代でしょう。
先ずは「日本」という国号が正式に制定され、中国に伝達されていますが、その頃には白村江の戦いの結果による領土問題も新羅と解決しています。
そして、律令制が確立され、日本は天皇主権の中央集権国家となりました。日本はそれまでの豪族連合国家ではなくなったのです。
それで日本国に住む住民は、全員が、天皇を主権者とし、自分のことを日本国に住む日本人であると認識したわけです。
早速のご回答ありがとうございます。
<律令制が確立され時ですね。
*
*
気になったこと。
当時の人びとは、<天皇を主権者とし、自分のことを日本国に住む日本人である>と認識していたのでしょうか。私は、国と止まりだ、と思いますが。
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