つい集めてしまうものはなんですか?

日本には葬式で歌を歌うなどといったことはまずやりません。しかし西洋ではミサ曲として死者の追悼としてレクイエムなどがあります。なぜ日本と西洋はそのような違いがあるのでしょうか。

A 回答 (3件)

西洋ではキリスト教の教会の発生当時から、葬式に限らず教会や修道院の日々のお勤めの唄というのがありました。

未明からはじまって、日の出、朝、昼、夕方などなど一日7回ぐらい、それぞれお勤めの種類によって違うフレーズをちょうどお経を読むように唱えていたそうです。おれに加えてミサのような特別儀式の時もいろいろなフレーズを式の進行にあわせて唱えていた、という土台がありました。7世紀ごろにこれがグレゴリオ聖歌としてまとまってきました。この頃はまだ使う音の数も4つか5つぐらい、わらべうたのような節まわしだったようです。リズムも単調でした。10世紀ごろからその節の最後を高い音と低い音の和音に分けてうたうようになり、そこから「和声」や「和音」といったほかの文化ではあまりみられなかった方向に音楽が発展しました。これが西洋音楽が構成のしっかりした音楽文化へと発達した一番の要素だといわれます。
教会文化は宗教儀式と密接に結びついていましたので(カトリックのことです)儀式のための音楽というのが専門家によって作曲されるようになり、特別の聖歌隊や楽団や演奏者が養成されることになりました。
いってみれば祭事や儀式ごとの目的別のお経が歌となって発展していったようなものですね。仏教では唱えるお経は宗派によってだいたいいくつかきまっていて、念仏として単調に唱和していくことになります。そして明確な音程や和声をもった音楽としては発展しなかったというところでしょう。
また、長唄や地歌のようなものは、おめでたいこと、お祭り、余興といった場で歌われて「祝、楽」の要素があり、労働歌(田植え歌や子守唄)なども「発散」の要素から発生しているので、死者のための宗教儀式にはとりいれられなかった、というところでしょう。ミサを行なうのはカトリックかルター派などの一部のプロテスタントで、一般の人がなくなった場合、たいていは小さな教会や葬儀場でわりと静かにお葬式がとりおこなわれます。国や場所にもよりますが、結婚式のようにみんなで賛美歌を歌う、というのもあまりなかったり。身内や友人に悲しいときは盛大な歌なんか歌えないですものね。
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#1 さんのおっしゃる通り、音楽史家や宗教学者でも「こうだ」という答は出しにくい御質問です。

そこで答を出すのでなく、この問いが持つ意味をいろいろ考える手掛かりを求めてみましょう。
「日本の葬式では歌わない」かどうか? 私は読経は歌に相当すると考えます。西洋でも葬儀のミサで音楽(レクイエム)が奏でられるのは、オルガンが装備されていて楽隊と合唱団を呼べる大きめの教会です。田舎の小さな教会では牧師さんが1人で取り仕切るわけです。
日本でも有名人の葬儀を大寺院で行うときは、何十人もの僧侶が声を揃えて美しく読経します。レクイエムのようなものです。(レクイエムの歌詞はカトリックの典礼文であることも思い出してください。)
違いと言えば、日本では伴奏に鐘と木魚、レクイエムではオーケストラというところでしょうか。ではなぜ日頃から日本の仏教寺院ではお抱えの楽団が無いのか、という質問にシフトするような気がします。

なにがしかヒントになれば幸いです。
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それは、音楽や楽器の歴史と同時に、宗教の歴史でもあるために、一概にこうと云いきれる物ではありません。


日本では基本的に仏教か神道であるため、仏陀が亡くなったときに静かであったから出来る限り厳かであるべき、としようとしているようです。
西洋、キリスト教は、死を迎えるというのは神の御許に行くとか、称えられる物だとか云ったり、神に対してこの人を天で迎え入れてくれる代償として歌うという観点があるから、だそうです。
ですから、結局宗教上の云々という物ですよ。
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