昨日見た夢を教えて下さい

一間以上の床の間には中釘(無双釘)は付けない決まりになっていると聞きます。では一間以上の床の間のあるお茶室での茶事の後座では、お花はどこへ飾るのでしょうか。また、私の家の床の間はちょうど一間あるのですが、やはり中釘を付けるのはどうしても駄目でしょうか。とても付けたくてしょうがないのですが…

A 回答 (3件)

茶室として使うのであれば、一間以上あっても、土壁の床(とこ)には、中釘(無双釘)をお付け下さい。



書院造りでは、床は一間以上あり、床の壁は貼付壁(はりつけかべ)です。床の壁に紙を貼ってあります。この場合、中釘は打ちません。
千利休は、小間の茶室の床壁を土壁としました。侘びた床になりますし、土壁にすれば、水がかかっても大丈夫なので、花入を掛けることが出来ます。利休は、花を墨蹟(掛軸)と同等に重視しました。花を墨蹟の位置に掛けるために土壁としたのかも知れません。茶事では、後座で、墨蹟を花に替えます。趣向で置花入にすることもありますが、やはり、中釘に掛けた花の方が感動を覚えます。土壁は、その後、広間の床にも用いられるようになり、住宅の床は、ほとんどが土壁(似せ物を含めて)です。聚楽(じゅらく)壁とか京壁とか言われているのは土壁です。今では、広間で茶事を行うことも多いです。茶事のため、土壁であるなら、一間以上ある床でも、中釘を付けて下さい。

江戸時代中期に、表千家如心斎、裏千家又玄斎、川上不白らが、七事式を制定します。場は、八畳広間が基本です。床は、基本的に一間床(京間の一間)です。花月床(かげつどこ)は、真中(貴人畳の位置)に床があるので一間でよいですが、客座側の上座床の場合は、一間より広い方が、床前での所作に都合がよいです。七事式のうち、掛軸と花を両方飾る諸飾り(もろかざり)で行う七事式(花月、且座など)の場合は、中釘は使いませんし、掛軸で隠れてしまいますが、廻り花の場合は、正式には、中釘に花入を掛けます。したがって、七事式の例においても、一間床(一間以上も含めて)に中釘は必要です。

実際に、茶室の一間床には、忘れていない限り、ほとんど中釘(無双釘)が打ってあります。

以上、ご参考まで。
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この回答へのお礼

こんなに詳しく丁寧にお教え下さいまして本当に良くわかりました。感謝の気持ちでいっぱいです。心よりありがとうございました。

お礼日時:2005/06/05 12:40

こんにちは、


「一間以上の床の間には中釘(無双釘)は付けない決まりになっていると聞きます。」とありますが、私は聞いたことがありません。床の間の正面の壁に打つ釘を一般的に「花釘」といいます。引き出し自由の釘を「箱釘」といい良く使われています。茶事の決まりは陰陽から来ており、初座は陽なので陰の軸を飾ります。後座は陰なので陽の花を飾ります。陰と陽で打ち消すように作られています。お茶室の床はそういう意味で大事な場所です。諸飾を行う大寄せの茶会などは崩れた形です。正式な茶室には殆ど花釘が打たれています。是非花釘を打たれて茶事を楽しんで下さい。
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この回答へのお礼

分かりやすくお教え下さいましてどうもありがとうございます。#1、#2、#3さまの仰られます通り、安心して中釘を付けることに致します。本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/06/07 18:06

無双釘が無くても、床の間に置き花入を置いて、花は飾れると思います。


一間以上の床の間に無双釘を打たないのは、広い床の間、広間に掛花入は小さすぎて似合わない為でしょうか?勉強になりました。
でも花月(8畳)では1間床+床脇(びわ床)を用いて、無双釘の掛花入、床柱の掛花入、花蛭釘の釣り花入、床上の置き花入、床脇の置き花入の5つに花を入れるお点前がありますよね?
8畳間ならOKなのではないかな?
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この回答へのお礼

役立つ貴重なご意見をありがとうございました。心より感謝申し上げます。

お礼日時:2005/06/05 12:42

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