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唾液の構成成分についてですが、水分以外の構成成分がいろいろとあるのは分かるのですが、唾液中の総タンパク量、各成分の唾液中含有量についてご存知の方、お教えください。

A 回答 (2件)

たとえば尿にも、いつ出すか、体調、などで成分に変動があるように、唾液にも成分に変動があります。

 具体的な数字は調べてみればわかると思いますが、今手持ちにある資料のみでお答えできる範囲でお答えします。

 唾液が出てくる(大)唾液腺には、3種類あるのはご存知かと思います。 耳下腺、顎下腺は漿液性(さらさら)、舌下腺はムチンというたんぱく質を多く含み、ぬるぬるとした唾液を分泌します。それぞれが、組成の違う唾液を出します。もちろん、これは口の中で混ぜ合わされてしまうため、正確に各唾液腺の分泌する唾液の組成を調べるためには、それぞれの腺の導管の開口部に管を突っ込んでサンプリングするしかありません。(多分、それをやったデータはあります)

 そのほか、唇の内側にも小さい唾液腺が点在しています。

 耳下腺の分泌する唾液には、でんぷんを分解するためのアミラーゼが比較的多く含まれており、ご飯を食べたときに働きます。

 舌下腺の分泌するムチンに富んだ唾液は口の中を滑らかに、湿り気を保つのに役に立ちます。

 そのほか、細菌を殺してしまうような物質(トランスフェリン)や、唾液腺から分泌される微量ホルモン(まだ全容は解明されていません)などが含まれているようです。

 成分の変動ですが、自律神経の調節により変動しているようです。

 交感神経作動時(緊張したときなど)少量のねばねばした唾液がでます。ー口が渇きますね。
 
 副交感神経作動時(寝てるとき、物を食べたとき) 多量のさらさらした唾液が出ます。-居眠りでたらしたよだれはさらさらしているし、物が口に入っているときは、唾液がたくさん必要になります。また、食べかすを洗い流してくれる機能もあります。


 成分とかとだいぶかけ離れた回答になってしまいました。すんません。

 きっちり数字を調べてみましょうか?
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり、申し訳ございません。
詳しく丁寧に教えていただき、ありがとうございました。
書籍等でいろいろと調べてみたのですが、なかなか各成分量まで詳しく記載されているものを見つけられませんでした。
foobirdsさんは、唾液の成分測定の経験がおありなのでしょうか?もしよろしければ、大まかな数値をお教えいただけないでしょうか?

お礼日時:2005/06/21 19:55

 唾液の成分測定はやったことありません。

下の参考資料にでてくる文献を見ると、結構昔の人がよくやっていたみたいです。


まず、唾液の中に含まれている電解質濃度ですが、これは分泌の速度に依存して変化するようです。(速いほど濃い) Na+ 10-90mM Cl- 10-60mM K+ 5-30mM HCO3- 10-60mM と、ごく低濃度のCa2+ H2PO4- を含んでいます。

pHはほぼ中性ですが、分泌速度が速いと、重炭酸イオン濃度も増すのでpH8.0ほどのアルカリ性になります。


 唾液の0.5%ほどが、たんぱく質などの有機物です。

 主要成分は、粘性を出すムチンという蛋白です。このつぎに多いのがアミラーゼ、というでんぷんを分解する蛋白です。


 そのほかに含まれるたんぱく質としては、リゾチーム、カリクレイン、IgA、ラクトフェリン(前回回答でトランスフェリンと勘違いしてました。)、血液型物質(唾液で血液型わかります)

 etc etc 微量なものまで含めたら、たくさんあって書くのを断念しました。


また、ヨウ素やフッ素がふくまれ、ヨウ素は主に殺菌作用、フッ素は歯を強くする作用があります。

 総蛋白量ですが、重量の0.5%としてよいと思います。
含まれているものがあまりに微量なためか、それぞれの成分の含量まで書いてある資料は見つかりませんでした。


 参考資料は

 「標準生理学 第6版」医学書院
 「新生理学大系 18巻 消化と吸収の生理学」 医学書院

 です。

 最近は、これに新たな未知のホルモンが発見されたりもしてるらしいです。
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この回答へのお礼

再度、お答えいただき、ありがとうございました。
詳しく説明していただいたので、成分や総蛋白量についてかなり詳しく知ることができました。
参考資料も書店で探してみたいと思います。

お礼日時:2005/06/22 19:08

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