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最近ますますコンピューターで作業することが多くなってきている日本のアニメですが、かつて河森正治氏が将来は日本のアニメは十数人で作れるようになるのではないかと言っていましたが、実際のところ今はどれくらいコンピューターで作業しているのでしょう?
また現在はまだ動画を使っているようですがこれもなくなるのでしょうか。
それと現在はあまりの低賃金のために若い人材が集まらなくなっていますが、これもコンピューター化が進んで制作者の人数が減れば改善されるでしょうか?

A 回答 (4件)

「ほしのこえ」というアニメがありますが、これは声優と音楽以外の作業を全て一個人がコンピュータを駆使して製作したことで話題になりました。


つまり、30分くらいの作品ならば、時間さえかければ一人で作る事は既に可能なのです。
もちろん、毎週放映されるようなアニメを一人で作り続けるようなことは時間的都合からできませんが、つい最近、原画担当がたった4人しかクレジットされていなかったという作品を見たことがあります。(もっとも、その作画は燦々たるものでしたが)
こと作業の迅速性を要求されるテレビアニメ、特に低予算番組については、今後ますますデジタル化が進むことでしょう。

しかし、デジタルアニメが現在の主流であることは疑いようの無いことだとしても、今後手描きによる作画が無くなるまでには至らないだろうと思います。
コンピュータは有益な道具であり、表現の目新しさが売りになることもありますが、完全に手描きの味が再現できるものではありませんし、それならそれで手描きとはまた別のものとして扱おう、という考えが一般的だからです。
似せる事はできても、全く同じものでない以上は、残って然るべきだということです。

また、低賃金については、製作人数よりも作品そのものに入るお金が少ない事が問題だと思います。
また、日本初の連続アニメである「鉄腕アトム」が格安でスポンサーを募ってしまったため、そのレベルの価格が未だに慣習として残っているのも原因の一つのようです。
WOWOWの有料番組のように、作品そのものにお金が払われるシステムがもっと普及すれば、ひいては製作者の待遇改善にも繋がるのではないでしょうか。
「ほしのこえ」のような個人製作アニメは、そうした状況に新しいビジネスモデルを構築する存在としても注目されています。

参考URL:http://db.g-search.or.jp/sideb/column/20050304.h …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、すでに一人でもアニメが作れるようになっているのですね。
やはり今の低予算のテレビアニメの状況下などでは必然的にデジタル化に進むしかないようですね。

完全に動画のないデジタルアニメはやはり手書きの物とは何をやっても質感が違いますから今後もデジタルはデジタルで手書きは手書きでと両方が混在しそうですね。

低賃金については以前から知っていましたが参考URLを拝見しましたがここまで低予算だとは驚きです。完全に作るだけで赤字なのですね、その中からあれだけの質の作品を生み出してきたのには凄いですね。
しかしこのまま続けば間違いなく国内では人材が育たないしアジアでは日本から金では買えない技術を下請けという状況で取られてしまいますね。
せっかくこれだけの芸術性、文化、有望な産業として根付いただけに、これからも良い作品を見るためにも早くこの状況が改善したいですね。
宮崎駿氏らがよく鉄腕アトムを低予算の伝統を作ったと非難しますがあの当時の日本の状況でアニメが不当に低く評価された時代ではアニメにお金を出してといってもなかなか難しかったでしょうね。

「ほしのこえ」のようなビジネスモデルが今の状況で成功して一つの方法として定着すれば良いですがWOWOWなどを見る人は限られていますし、日本のテレビ産業は総務省によって新規参入(テレビ局の独占市場が原因の一つかもしれませんね)ができないですからこのような形がどこまでうまくいくでしょうね。日本アニメが衰退しないためにも成功してほしいです。アニメ会社が団結して低賃金を改善を訴えることはできないものでしょうか。韓国や中国は国家が支援を行い産業としての育成を図っているようですし日本もそろそろ国が本格的な支援を行わないとならない状況かもしれませんね。

お礼日時:2005/06/25 12:38

こんにちは



現在のアニメ製作では通常のセルアニメ形式のものでは
多くの場合、仕上げ以降の工程がコンピュータ化されているものと思います。

人が作画した動画をスキャニングしてコンピュータに取り込み、
以降の仕上げ、特殊効果(透過光処理など)、撮影、編集などの工程が
コンピュータ化されているものと思います。

確か原画と原画の間のコマ割りを自動で行って
動画を生成するソフトもあったように記憶してますが
どうしても人間の作画レベルには達することが出来ません。
というよりも、たとえレベルが達したとしても
個性が全く無い絵、動きに何の魅力もないと思っています。
こうなってしまった場合、日本のアニメは滅びると思っています。

基本的には、ファインディング・ニモやシュレックのような
完全CGアニメ作品を除けば、
従来使っていたセルロイド板を使わなくなっただけだと
思います。

人が紙に書いた動画をセルロイド板に写して
それに色を塗って、1枚1枚撮影して・・という
もともと一番非効率的でありながら、芸術性とはあまり関係ない部分が
コンピュータで効率化されただけと認識しています。

なので完全CGアニメオンリーにならない限り、
動画はなくならないと思っています。

また低賃金なのは、とにかく日本のアニメ作品の予算が
少なすぎるのが原因です。
まあ、アトムの弊害と言われますが、
当時はディズニーや東映の劇場映画しかアニメがなかった時代なので
アニメ=膨大な時間+膨大な人間、
すなわち膨大な金がかかるものという認識しかなかったと思います。
そのアニメを予算の限られたテレビでしかも週1でするということで
テレビ局もスポンサーも非常に懐疑的だったと思います。
その中で企画を通すためにどうしようもない手段だったのだと思います。
これがなかったらテレビアニメそのものが
日本に根付かなかったか、相当発展が遅れていたはずなので
弊害と比較にならない程の功績があると考えています。

ただこれはコンピュータ化しても
アニメーションの構造上、どうしようもならないものだと思います。
確かに携わる人は総計レベルでは減らせるかもしれないですが
作品レベルを維持するために
作画陣を減らすことは、どうしてもセルアニメでは無理だと思っています。

CGアニメだと、セルアニメに比べて
人は少なくて済むかもしれないですが
それ以上にコンピュータのエンジニアの技量が相当必要なので
一人当たりの人件費は逆に上昇します。
ニモなどでCGを手がけている人が
どれくらい給料もらっているかが分かれば見えてくると思います。

この状況を打破するには、
もはや日本が世界トップの競争力を持つ数少ないコンテンツ産業として、
国家がアニメを最重要産業として認識し、バックアップするしかないと思います。
現に、中国、韓国では、国家レベルで
アニメを産業として育てるための政策が実施されています。
いずれは日本を追い越すために。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはり動画はなにがあっても他には変えられませんから、主に色塗りなどの作業がデジタル化するに止まりそうですね。
そうすると低予算では厳しい状況ですね。
ただアップルシードなどはかなり良く出来ていましたし、完全CGアニメはそれはそれで日本に普及するかなとも思います。

私もアトムは弊害と比較にならない程の功績があると考えています。
あの作品がなければ宮崎駿氏がいても今の日本アニメはなかったでしょうね、宮崎駿氏はライバル心から発言してるようにも思えますね。
宮崎氏はそんなことを言うより低予算の環境を変える努力をしてもらいたいです。
ただ今まで何十年間もの間にもっと早い段階でもう少しアニメーションに対する評価が高くなっていればこの低予算で作る環境は変わっていたかもしれませんね、でも日本の場合は独占市場のテレビ局の権限が強すぎてそう簡単にいかなかったかもしれませんが。

アニメに限らず今の日本の経済政策では産業に対するバックアップが後手になってる感じですね。製造業では技術を盗まれないように日本の会社も防衛していますが、アニメの場合は低予算では海外に動画を発注せざるおえないので技術の流出が防げないですし、今後アジアがどこまで追いついてくるかは実際になってみないとわからないですが、せっかく日本がここまで作り上げた文化であり芸術であり産業でもあるアニメが衰退するのは防ぎたいですね。

現在日本にはアニメの仕事に就きたくとも生活がままならないために仕方なく諦めている人もたくさんいると思います、このような人たちがしっかりと生活できるような状況になって十分の資金でアニメを作るようになれば日本はもっともっと良い作品を作れるでしょうね。個人的には日本のアニメをちゃんと育成し全世界に広めていけばハリウッドを越えることくらいできると思います。
それだけ可能性をもった産業だけにもったないですね、また近年欧米やヨーロッパの若者で日本語を学んだり、日本に好感を持っている人はアニメ、マンガが好きというのが多いですしそのような形でも貢献していますね。

ちなみにこのような動きも少しずつ出ているようですね。政権交代が起こったら対策が早く進むかもしれませんね(笑)http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__119 …

お礼日時:2005/06/26 01:09

#2の者です。



ちょっとお礼に対する補足です。

宮崎氏についてですが、
宮崎氏はアニメ業界の現状打破のために
非常に画期的なことをすでに実行しています。

それはアニメータに歩合制ではなく基本給制で
報酬を支払うということです。
ジブリのアニメータは普通のサラリーマンのように
月給をもらっています。

安定した報酬を確保することで、
仕事にも安定して力を出せるようになるはずです。

まあ、これが出来るのも劇場アニメ1本で
数年食っていけるだけの利益を生む、ジブリだけなんでしょうけど。

かつてもテレビ、映画に続く第3極として、
OVAというものがもてはやされましたが
今は大半がアダルト系になってしまい、
かつての面影は見る影もありません。

個人的にはインターネットで配信する作品、
ゲームと一緒に配信する作品、

・・などなどテレビに頼らない展開も
そろそろ本気になるべきだと思っています。

すでに深夜アニメ枠がDVDの宣伝媒体になっている現状、
テレビを使わなくても、それがどこかのポータルでもいいのかなと
思ったりもします。
どうせもともとが見る層、買う層が限られているメディアなので
十分成り立っていけると思っているんですけどねぇ。
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この回答へのお礼

補足ありがとうございます。
思い出しました、宮崎駿氏は確かに基本給制を日本では始めて取り入れた人物ですね。
宮崎駿氏は東映動画に働いていた時に確か労働組合の代表をやっていて自身が経営者になってからも労働者に最低限所帯をもつことができるくらいは出してやりたいとインタビューか何かで話していましたね。
この方針はとても良いとは思いますが、莫大な利益をあげることができるジブリだからなせることでしょうね。
ただこれが日本のアニメ産業全体を変えることにはつながらないと思います。宮崎氏も最初の頃は映画での経験もありましたがやはりテレビアニメで演出や監督をして経験を積んでその後に劇場を専門的に行うようになったわけで、根幹が変わらないと難しそうですね。

>どうせもともとが見る層、買う層が限られているメディアなので
十分成り立っていけると思っているんですけどねぇ。

爆発的なブームになる作品は必ず最初はごく限られた一部の人から火がつき、それからメジャーになってアニメファンでない人も見るようになっていきますから確かにある意味それはそのとおりですね。
ただ今の低賃金問題はいずれにしても何らかの国の支援などを行って早急に対処すべきでしょうね。
インターネットやゲームとの配信など様々なビジネスモデルがうまくいって、これからも良い作品が作られて見れる状況が出来るようになるといいですね。

お礼日時:2005/06/26 22:12

 既に多くの良質な回答がなされているので、補足的なコメントを書きます。


 
 業界内でも多くの人が勘違いをされされていることなのですが「アニメは元来一人で制作するもの」であることを知っておいて頂きたいです。河森さんが仰るのは「この先TVで放送するシリーズアニメが少人数で制作できるだろう」と言うことなのだと思います。 
 海外のアニメーション作家の方の作品を見ても分かるかと思いますが、アニメーションは無から全てを生み出すと言う点でとても作家性が反映される映像作品です。そのため元来多人数による共同制作には向いていません。しかし商業的な観点からすると個人アニメのように何年もの時間をかけて制作するわけにはいきませんので、現在のような分業制が確立したわけです。
 なので「ほしのこえ」のようなものをTVアニメと同等にみるのは適切ではないように思います。つまりデジタル作品でなくとも昔から一人でアニメを作る人はいると言うことですね。
 
 TVアニメ草創期の手塚治虫さんの「鉄腕アトム」の影響の為に今でも制作予算が低いということは間違いではないのですが、今でも制作予算が低い理由はそれが主原因ではないと思います。アトムが制作されてから既に何十年も経過しており制作費向上を実現する時間は十分にありました。現に役者さんたちは条件交渉の結果、当初のギャラからは考えられない程の改善を実現しています。アニメ制作に携わる多くの人々の怠慢によって現在の低賃金が持続されていると考えるべきだと思います。
 また、これにはアニメ業界に携わる人達の性格のようなものがあり、金銭にこだわらない文化が定着してしまっているということも問題の一因です。

 ジブリの固定給についてですが、現在はそのシステムは破綻し、能力のないスタッフは解雇されてしまいました。有能なスタッフと年俸契約をするとか月給制にするということはジブリ以外でも行われています。ジブリが当時優れていたのは「人材を育てる為に優秀ではない人材にも固定給を支払い、人材を育てる」と言うことにありました。しかし、そのようなシステムを維持することは金銭的に困難であり、このシステムを放棄したわけです。厳密に言えばジブリは今でも固定給制度をとっていますが、そのような優秀な人材だけの固定給制度は他社にもあります。また、非常に低賃金での固定給制度を持っている会社もあります。
 
 宮崎さんの労働組合的活動についてですが、宮崎さんはそのような活動を自分が社会的に認められていない時期にしか行っていないようです。つまり、自分が儲からないから労働組合活動をしていたけれど、自分が儲かるようになってからは労働組合活動はしていないと言うことです。残念ですが、宮崎さんのこの手の活動は常に自分の為だけに行われていることであり、現在の宮崎さんは自分に利益をもたらすジブリの安定のみを望んでいるようです。それが悪いことだと言うつもりは毛頭ありません。ただし、アニメ業界全体の賃金向上の為に宮崎さんが活動しているという事実はないと思います。今そのような活動をしているのは日本映画放送産業労働組合です。
 
映産労=映像・文化関連産業労働組合
〒177-0034東京都練馬区富士見台2-13-5
虫プロダクション内
昭和26年5月1日結成
上部団体 全労連
機関紙 「映産労」「アニメれぽーと」「ふきゅうニュース」
公称組合員数 39人
委員長 有原誠治(虫プロ)
副委員長 高橋祐次(映画)
書記長 藤岡純(映画)
書記次長 中田好美(独立映画センター)
執行委員 熊谷正志(独立映画センター)
執行委員 大隅夫美雄(エイケン)
執行委員 諫川弘(虫プロ)
 
 また、日本俳優連合も活発にアニメ業界の労働条件向上に努力しています。
 
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この回答へのお礼

補足ありがとうございます。

>アニメ制作に携わる多くの人々の怠慢によって現在の低賃金が持続されていると考えるべきだと思います。

仰るとうりで、私もこの低賃金の問題はアニメ制作に関わる多くの人が努力してこなかったことも大きな要因だと思います。団結して交渉すれば改善することも可能だと思います。しかし、役者さんたちの場合はアニメの世界と少し状況が違っていることがあると思います。
役者はテレビ局や映画とある意味で癒着とも言える関係を持ってコネや人脈などを利用した部分があるはずです。もちろんアニメにもある程度そのような物はありますが役者や芸能人などよりずっと少ないでしょう。アニメ業界内での声優とかの話はまた別ですが。
それとやはり当時の社会的な背景、アニメが不当に低く見られていた中でなかなか低予算の改善は難しかったと思います。実写は世界が評価するので、日本国内でも古くから評価が高くそのような点でアニメと違い賃金の改善がしやすかったし理解が得られやすかったこともあったでしょう。
アニメの場合はアメリカもありましたが日本が最先端だったので世界の評価が追いついていなかったので本来なら日本自身が世界に先駆けて新しい文化、芸術を作ったのですから一番評価すべきだったのでしょうが日本は評価することが遅れていたために、それも低賃金の問題を解決するのに不利に働いてそれらの条件もいろいろあったのでしょうね。

 なるほどジブリでは固定給は事実上破綻してしまったのですね。
優秀な人材というのは主に経験を積んだベテランだけということですね。それでは確かに人材は育ちませんね。

>宮崎さんの労働組合的活動についてですが、宮崎さんはそのような活動を自分が社会的に認められていない時期にしか行っていないようです。

フジテレビの日枝会長も若い頃は労働組合を結成しようと頑張っていましたが今はあのような感じですしね。
ただ宮崎氏だけでなく他の人も出来なかったわけで、アニメ制作者全体の問題でしょうね。それ以上に国の責任が大きいですが。

>また、日本俳優連合も活発にアニメ業界の労働条件向上に努力しています。

詳しい資料をありごとうございます。日本俳優連合がアニメ業界の労働条件向上に貢献していたとは知りませんでした。参考になりました。

お礼日時:2005/06/29 03:00

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