よく、動物もののテレビ番組で、
海中をイワシか何かの小魚が巨大な群をなしていて、
それらを大型の生き物である鮫や鯨などが、
追い回しているシーン、ありますよね。
その時、鯨などはそれらの小魚を一網打尽にパクパクと、
餌食にしていたりします。
そこで、疑問に思ったのです。
そういうテレビ番組では、よく、ナレーションで、
「イワシは単独でいるより、群でいたほうが、生き残る確率が高いため、
群で行動しています。」
のようなことを言っています。
でも、どう考えても、群でいた方が、確率が低い気しませんか?
群でいるからこそ、鯨などの大型生物が寄ってくるんでしょう?
でも、自然の摂理には理由があるはずです。
なぜなんでしょうか?
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
私も質問者さんと同じ疑問を持っていました。
群れでいるのは捕食者にとって単なる一網打尽のチャンスを与えるだけで、バラバラでいるほうが生き残る割合(個体の生存の割合ではなく、種全体の中の生存数の割合)を増やすことになるのではないかと。いい機会なのでちょっと検索してみたところ、いくつか「そう言われてみればそうかもしれない」と思える記述を見つけました。
http://www.amonline.net.au/fishes/students/focus …
「大勢の魚を前にすると、捕食者はその中のどれに目標をあわせていいのか迷うため、攻撃が遅れたり失敗したりすることがある」
http://www.voorhees.k12.nj.us/osage/fourth/LARSE …
「敵が来たときに二手に分かれて逃げられる」、「エサを見つけやすい」、「繁殖に有利」、「ナワバリを守りやすい」
いずれも「イワシvsクジラ」には当てはまりませんが、仮にイワシだけを例に取っても、敵はクジラだけではありません。例えば、アジはイワシを食べますが、「イワシvsアジ」のカードであれば上記のいくつかが当てはまる可能性もありそうな気がします。
イワシの群れをクジラが一網打尽にすることがあるというのは事実で、それだけを見ればデメリットだと思います。が、それを上回るメリットがあるのであれば、たとえクジラに食われる可能性が上がってもやはり群れを維持するでしょう。(本能的に維持しない連中よりも維持する連中のほうが生き残る、という意味。個々のイワシが何かを判断するという意味ではない。)
この辺はバランスもあることなので、仮にクジラによる捕食の割合がものすごく上がれば、そのうち「群れないイワシ」が主流にならないとも限らないような気がします。というより、ひょっとしたら既にそういうイワシが出てきているかも・・・群れるイワシはクジラよりも、まず人間に捕られてしまいますからね。
ご回答有り難うございます。
> 「イワシvsアジ」のカードであれば上記のいくつかが当てはまる可能性もありそうな気がします。
なるほど、クジラなどの大型の生物以外の生物に対しては、
群れることは有効だと言うことですね。
あと、たしかに、群での行動は、
「エサを見つけやすい」、「繁殖に有利」、「ナワバリを守りやすい」
という、捕食者から身を守る意外のメリットも考える必要がありますね。
> 群れるイワシはクジラよりも、まず人間に捕られてしまいますからね。
どうですね。一番の天敵は人間ですね。
だいぶん、納得できました。
No.15
- 回答日時:
#8です。
>パターン1とパターン2の「▲」と「.」の数が一致しないので、
>ちょっとイメージがわきにくいですが、
ありゃイメージわきずかったですか、でも自然界の捕食者と非捕食者の数は常に揺らいでいるはずですから、ちょっと位違っていても私の言いたい
事が伝わらない事は無いと思います。ただ確かに図が下手糞ですね。
言葉で説明したほうが良かったかも・・・。
>この図で、捕食者は、
>隣接している「.」を一度にたくさんを食べるというのが、
>抜けていると思います。
捕食者が一度にどれだけ非捕食者を食べるかがこの問題のキーポイントになると私は思います。
おそらく、捕食者が一度に群れの全てを食べつくしてしまうほど、貪欲ならこの非捕食者の戦略は失敗です。この群れるという戦略は、非捕食者は群れて1つにまとまる事により、なるべく捕食者に遭遇しないようにする戦略だと思います。
つまり一つの湖に10匹の捕食者がそれぞれ
自分の縄張りを保ちながら均等に分布しているような状況の時、1000匹の非捕食者が1箇所に群れていれば、非捕食者はたった一匹の捕食者に遭遇するだけで済むかもしれません。非捕食者も均等に分布してしまえば捕食者全部が食料にありついてしまいます。
ただし、捕食者の貪欲性が群れを構成する非捕食者の総量を上回るようでは正に一網打尽です。この戦略が有効なのは群れの大きさ>>費捕食者の胃袋の大きさ
が条件だと思います。
宇宙人の問題ですが、これは宇宙人の特性により人間のとる戦略はかわってくると思います。
(1)バラバラに逃げるほうが得策の場合。
上でも述べたように、捕食者の胃袋(宇宙人の殺傷能力)>>非捕食者の総量(人間の攻撃力、量)の時、一箇所に固まって一網打尽にされる事を避けるべきだと思います。
(2)一箇所に固まったほうが得策の場合。
捕食者の胃袋(宇宙人の殺傷力)<<非捕食者の総量(人間の攻撃力、量)
宇宙人は強いけど1万人も殺せば目的を達成したとして宇宙に帰る場合。
または宇宙人が複数いて縄張りを張っている場合は、人間は一箇所に
集まり一人の宇宙人の犠牲になる方が得策。
この回答への補足
そろそろ締め切らせていただきます。
この場をお借りして、皆さんにお礼を言います。
とても有意義でいろいろなご意見を、有り難うございました。
一番、「なるほど!」と納得できたのは、xcrOSgS2wYさんのご意見でした。
そのほか、私の再質問に何度もお付き合い下さった、cliomaxiさん、8942さん、benderさんも、感謝しています。
有り難うございました。
> ただし、捕食者の貪欲性が群れを構成する非捕食者の総量を上回るようでは正に一網打尽です。この戦略が有効なのは群れの大きさ>>費捕食者の胃袋の大きさが条件だと思います。
なるほど、確かに、貪欲性の「強弱」がキーポイントですね。
逆に考えれば、現在のクジラなど大型生物のの貪欲性は、
今のところ「強」ではないから、イワシたちは群で行動しているんでしょうね。
関連して、宇宙人の問題も、納得できました。
(ちょっと、この問題は不評のようでしたが、わざわざ、どうもすみません。)
ご回答有り難うございました。
No.14
- 回答日時:
No.10 です。
> (2)は、私には、そこがよく分かりません。
> 質問文でも書きましたが、一網打尽に食べられてしまうためです。
「一網打尽」で襲われるより、個別にパクパクたくさん食べられてしまう方が、個体の生存率が低くなる例として、(1)と(2)を書きました。
例えば No.10 (1) に書いたように、群れが単位時間内に捕食者に遭遇する確率と、1匹で泳いでいる個体が単位時間内に捕食者に遭遇する確率が、仮に同じであるならば(一匹でいると目立たない代わりに、群れでいるより捕食者の接近に気づきにくい、などの理由もあるので)、例えば10,000匹の群れが捕食者に一回遭遇する時間内に、おおよそ、個別に泳いでいる10,000匹の個体もそれぞれが捕食者に遭遇することになります。
そこで例えば、10,000匹の群れが襲われたとき「一網打尽」で10%しか生き延びられないのだとすると、ましてや1匹で泳いでいる個体を捕食者が逃がしてしまう平均確率はおそらく10%未満になるだろうから、各個体の平均生存率としては群にいる場合のほうが高くなるといえます。
これほど単純でないことは分かるのですが、少なくとも、「一網打尽」であるから群れている場合の個体の生存率が低くなる、ということはいえないと思います。
> 例えば、10,000匹の群れが襲われたとき「一網打尽」で10%しか生き延びられないのだとすると、ましてや1匹で泳いでいる個体を捕食者が逃がしてしまう平均確率はおそらく10%未満になるだろうから、各個体の平均生存率としては群にいる場合のほうが高くなるといえます。
う~ん、だんだん分からなくなってきました。
初めは、一網打尽に遭うよりは、1匹で泳いでいる方が、ましだと思っていたのですが、そうおっしゃる意見が多いと、そういうことなのかなぁ。と思ってきました。
ご回答有り難うございました。
No.12
- 回答日時:
>戦術的にどちらがいいと思いますか?
これを戦術と言うかどうかは解りませんが・・・(全くの門外漢なので)
どっちもどっちでしょう。
と、言うより例えとして適切でないと思います。
何故なら、結果を知りようが無いからです。
あなたはクジラによる「一網打尽」がどうしても頭から離れないようですね。
別の例えでいきましょう。
「交通事故で死ぬ確率」と「飛行機事故で死ぬ確率」では後者の方が遥かに低いと言うのをご存知ですよね?
確かに一度事故が起これば多数の犠牲が出るのでとても危険に感じるのかも知れません。
つまりあなたの考えている「一網打尽」は「航空機事故」に当たると思うのです。
あなたはこの確率の低い「航空機事故」の部分だけを考えているようなものです。
それは、おっしゃる通りかもしれません。
テレビの映像は、自然界のほんの一部分を伝えたにすぎないですから。
ご回答有り難うございました。
No.10
- 回答日時:
> 群でいたほうが、生き残る確率が高いため、...
ここで「生き残る確率」というのは、各個体が(群れの中で、あるいは一匹狼として)生き残っていく確率なので、おおよそ、(1) 各個体が(群れの中で、あるいは一匹で)捕食者に遭遇して実際にそれに追われる確率と、(2) それが捕食者に追われたとき食べられずに生き残る確率と、の両方に関係しているように思います。
(1) について、群れて居る場合と、ばらばらでいる場合とを、おおまかに比べるには、おおよそ、[群れが捕食者に遭遇して追われる確率]と、[群れずに泳ぐ一匹が捕食者に遭遇して追われる確率×群れを構成する個体数]、とを比べることになるので、なにせ広い海の中のこと、さらに群れの個体数がかなり多いと思われることから、むしろ前者の方(群れの中にいる場合)が後者(ばらばらに泳いでいる場合)より小さい値になるように思えます。つまり、群れていたとしても、必ずしも、一匹で泳いでいる場合より捕食者に追われやすくなるということはないように思います。
(2) についていえば、すでに捕食者に追われている場合、他の方が回答を寄せられているように、群れにいる魚の方が、一匹で泳いでいる魚よりも、生き残る確率が高いということが予想されます。
ということで、すでに寄せられた回答とともに(1)と(2)とを考えると、群れているほうが、ばらばらに泳いでいるよりも、個体の生存率は高くなるかもしれないと思いました。
この回答への補足
ご回答有り難うございます。
(1)については、
・大きいと目立つ。
・小さいと岩などに身を隠すことができる。
ということも、考えられると思いますが、
結局は、どちらもあまり変わらないと、私も思います。
(2)は、私には、そこがよく分かりません。
質問文でも書きましたが、一網打尽に食べられてしまうためです。
No.9
- 回答日時:
宇宙人の喩えに関して。
その宇宙人は補給手段を持っていますか? その手段は十分ですか? 人間を攻略することが遅れたら不利になりますか?
条件の提示が不十分ですね。
補給手段を持たないとしたら、ゲリラ戦が有利。持つとしたら、白兵戦が有利でしょう。勝ち目がない、という設定ですが。
歴史に学ぶなら、ベトナム戦争でアメリカは敗北したのです。
ご回答有り難うございます。
敵から逃げる場合の例として考えましたので、
そこまで条件は考えていませんでしたが、
> その宇宙人は補給手段を持っていますか?
いちおう、持っているものとお考え下さい。
人間側もです。
> その手段は十分ですか?
地球外から、いくらでも補給できるとお考え下さい。
人間側も十分補給があるとして下さい。
> 人間を攻略することが遅れたら不利になりますか?
特に、宇宙人側が急ぐ理由がないとお考え下さい。
人間側も、同じです。
この条件でお許し下さい。
色々考え出したら、敵の武器の能力など、きりがないと思いますので。
どちらにしても、私は、バラバラで戦う、
ゲリラ戦が有利だと思いました。
おっしゃる通り、歴史から見ても明らかなのでは。
No.8
- 回答日時:
・←これを小さな生物
▲←これを・を捕食する生物として
パターン1
・ ・ ▲・ ・ ・ ・ ▲
・ ▲・ ・ ▲・ ・ ・
・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・ ・▲・ ・ ▲・
・▲ ・ ・ ・ ▲・ ・
・ ▲・ ・ ・ ▲・ ▲
・ ・ ▲・ ・ ・ ・ ▲
▲・ ・ ・ ▲・ ・ ・
・ ・ ▲・ ・ ・ ・ ▲
▲・ ・ ・ ▲・ ・ ・
パターン2
▲ ▲
▲ ▲
▲ ▲
▲ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ▲
▲・・・・・・・・・・・・・・・・
▲ ・・・・・・・・・・・・・・・・ ▲
▲ ▲
▲ ▲
捕食者の立場に立ってみると捕食者全てに
捕食のチャンスが与えられているのがパターン1
パーターン2では捕食のチャンスに恵まれ散るのは
群れの近くにいる4~6匹程度ではないでしょうか?
それはつまり非捕食者にとっては群れているパターン2の
方が自分が狙われる確立が低く安全という事ではないでしょうか?
この回答への補足
> それはつまり非捕食者にとっては群れているパターン2の
> 方が自分が狙われる確立が低く安全という事ではないでしょうか?
う~ん、どうなんでしょうか?
パターン1とパターン2の「▲」と「.」の数が一致しないので、
ちょっとイメージがわきにくいですが、
この図で、捕食者は、
隣接している「.」を一度にたくさんを食べるというのが、
抜けていると思います。
挟み将棋をイメージして下さい。
あと、上のパターン2ですが、捕食者も群をなしています。
逃げられないように囲まれたら、一巻の終わりではないでしょうか。
分かりやすい図でのご回答、有り難うございました。
No.7
- 回答日時:
繁殖に関する話は別として、各個体にとって群でいることのメリットは、パッチ状に存在する餌を発見する確率が高くなる(誰かが餌のありかを見つけたらみんな餌にありつける)ことと、天敵の発見がはやくなる(誰かが天敵を見つけたらみんなで逃避行動に遷れる)です。
鳥の群に関しては前者の意味合いが大きいでしょう(冬場に混群を作るガラ類など)。草食哺乳類は後者。で、小魚は後者の例でしょう。個体に対するメリットとしてはそういうことですが、群としてのメリットとしては、逃げる能力の低い個体から食べられていくということ。これにより、群の遺伝的な資質が向上し、病気や衰弱した個体が排除されます。マッコウクジラなどは小魚より後に進化した動物で、気泡のカーテンで小魚を一カ所に追い込み一網打尽に食べるので、確かに群でいることが生存確率を下げることになります。マッコウクジラが小魚の最大の天敵になったときには小魚も単独行動をとるように進化するでしょう。ちなみに、今回の話題に出てくるクジラは歯クジラをさしているでしょうが、ヒゲクジラのシロナガスクジラなどは絶滅が必至と呼ばれる状態に至っています。しかも、未だに密猟による個体数の減少が起こっていて、その肉は日本の市場で売られています。さらには、水銀やPCBに高度に汚染されていて、人間が食べるのに適した食材でもありません。希少なクジラ類に関しては個体識別が進んでいて、どの個体が密猟されたのかまで特定されているのです。なんて事、日本では報道されませんねえ?
ご回答有り難うございます。
> 群としてのメリットとしては、逃げる能力の低い個体から食べられていくということ。これにより、群の遺伝的な資質が向上し、病気や衰弱した個体が排除されます。
なるほど、そういうメリットもあるんですね。
たしかに、弱いものから食べられることによって、淘汰され、
その種全体にとっての利益がありますね。
でも、バラバラで行動しても、同じように淘汰されるような気もします。
> 餌を発見する確率が高くなる
> 天敵の発見がはやくなる
なるほど、それもありますね。
> マッコウクジラが小魚の最大の天敵になったときには小魚も単独行動をとるように進化するでしょう。
他のご回答者もおっしゃってましたが、
将来的に、クジラなどの補食動物が増えた場合、
そうなるかもしれませんね。
だいぶん、納得できてきました。
あと、質問の趣旨からは、それてしまいますが、
クジラの保護の問題に関しては、
私は、個体数の多い種は、取っていった方が良いと思います。
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