街中で見かけて「グッときた人」の思い出

イラクでテロが止みませんが、
テロの対象となっているのはアメリカ兵よりイラク人が多いようです。
どうしてイラク人同士でこんなにも仲が悪いのでしょうか?
イスラム経の宗派が違うようですが、それだけで殺し合いをするとは思えません。
協力しあって国家統一に立ち上がるとか、アメリカに対抗するとかできないのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

イラクの混乱の原因は、イスラム教が持っている、根本的欠陥に原因があります。



イラク以外でも、世界中で、イスラム対非イスラムの対立が顕在化しています。

イスラム法国家として、歩みだしたイラクにとって、どの宗派のイスラム法を採用するかは、生活全てにかかわる、重大問題なのです。

イスラム教では、イスラム法として、コーラン(神の言った言葉)、スンナ(慣例)、イジューマ(初期イスラム教徒での合意)、キャース(類推)があります。

コーランは、全てのイスラム教徒が、その他は、どれをどのように解釈するかが、異なります。

シーア派は、コーランとスンナの一部を認め、他は、認めませんが、歴代イマーム(宗教指導者)の言葉を、これに含めます。
つまり、前イランの宗教指導者であるホメイニの言葉も、イランでは、イスラム法として、認められるのです。

スンニ派は、代表的な考え方が4つ有り、信者は、どの考え方をとっても良いことになっています。

ハンバル派(ワッハーブ派)は、コーランとスンナをイスラム法の根源とし、ムハンマド時代のイジューマのみをイスラム法としてみとめ、キャースを認めません。
開祖ムハンマドの時代を理想とし、ムハンマドの時代に、現在を戻そうとする考え方で、イスラム原理主義勢力が、このハンバル派(ワッハーブ派)です。

シャーフィイー派は、コーラン、スンナ、イジューマ、キャースの順番で、法解釈します。
上位の解釈が無い場合のみ、下位で法解釈をします。
主に東南アジア諸国のイスラムです。

マーリク派は、コーランとスンナを重視し、それに各地の慣習を付け足した物をイスラム法とします。
原則キャースは認めません。
主にアフリカ地域のイスラムです。

ファナフィー派は、キャースの運用を積極的に行います。
つまり、実態に合わせたイスラム法の運用を認めています。主に、トルコ人地域、インドなどで信仰されています。
比較的ゆるい戒律のため、女性のミニスカートだとか、飲酒なども、問題にならない場合もあります。

イラクの場合、シーア派が、多数派を形成していますので、シーア派優位の憲法ができた場合、それまでの生活と、全く異なる生活を強要される可能性があります。
また、原理主義勢力にすれば、1500年にわたり、敵対してきたシーア派に、イラクを引き渡すわけにはいかないというのが、実際でしょう。
(ワッハーブ派は、ワッハーブ派・ハンバル派以外のイスラムを、堕落したイスラムとして、ジハードの対象とします。それが、ハンバル派とワッハーブ派の違いです)

クルド人に関しては、そもそも民族が異なります。
イラク人は、アラビア人ですが、クルド人は、東方系のイラン人で、タジク人などと近い関係にあります。
現在のイラン人は、北方系(オセチア人と同じ)で、敵対関係にあります。
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アフガンを引き上げてきたテロリスト達が、内戦を煽っているのです。


イスラムの国は、高い結納金が無いと結婚できません。
結婚資金を貯めるには、先進国に出稼ぎに行くか、麻薬等の密売をするか、テロ組織に傭兵として所属するくらいしか、方法が無いのです。

ちなみに、未婚の男女がデートすることもできませんし、風俗産業もありません。女性と仲良くするには、結納金を貯めるしかありませんし、魅力的な女性は金額次第なので、皆必死ですよ。

イラク人は、内戦には嫌気がさしていると思います。
イラク人でテロリストと連携しているのは、フセインの残党です。
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>イスラム経の宗派が違うようですが、それだけで殺し合いをするとは思えません。


それだけで殺し合いをしてるんです。
同じ宗教でも「これはこうである」「いや、これはああだ」「違う!これはアレだ!」とまぁ、こんな感じで宗派が別れています。
自分の宗派が正統である、絶対的であると信じてる連中ですから、相手を認めず殺し合いになっちゃってるのです。

協力してアメリカに対抗できないかというと、イスラム軍組織して戦ってアメリカ撤退させたらさせたで
「オレんとこがいたからだ」「ウチの部隊こそ最強」「当方にアラーの加護があったからだ」
お互いが相手を英雄にしたくはないですからね。
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宗教的対立、化石資源の利権、イスラエル建国等2~3000年前から引きずっておりますので、多分これからも解決は難しいでしょうね。


 日本人の様にたかだか60年前の事すら忘却の彼方に押しやろうとしている民族とは違いがありすぎます。(私見)
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それは、イラクのある中東地域自体が、元々植民地支配されていたときの『国境線』をそのまま引き継いでいるため、


様々な民族・部族が分断されたまま一つの『国』に無理矢理されてしまっている、という現状があるからです。
だから彼らはイラク国民としてより自分の属する宗派・部族に対する帰属感が強いため、同じ『イラク人』をも標的にするのです。
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>イスラム経の宗派が違うようですが、それだけで殺し合いをするとは思えません。



すべての理由はここに帰すると思います。イラクでは長年のフセイン政権による恐怖政治が行われていました。彼はイスラム教のスンニ派を優遇し、シーア派やクルド人を徹底的に弾圧してきたのです。
しかし、優遇されてきたスンニ派はイラクでは少数派です。アメリカの介入によりフセイン政権が崩壊し、それまでの政治勢力が一気に変わってしまいました。抑圧されたシーア派はイラクでは最大の勢力を誇っていますし、クルド人は長年の夢である自治を手に入れるチャンスが来ました。その勢力争いはお互いに譲れる物ではないということです。さらにスンニ派はアメリカ中心の占領政策によって既得権を失いたくはないので、少数派でありながら強硬な意見を主張しています。
もともとこの3勢力に相容れる物はありません。政治に宗教が絡むと余計に協力は難しいでしょう。世俗主義を貫いたフセイン政権では、反対者を弾圧さえすればまがいなりにも国家がまとまり収まった問題でも、各勢力が力を持ち、その中でイスラム法に基づく統治を望む勢力が強くなれば国民の一体化は難しいでしょうね。クルド人はイスラム法の統治に嫌悪感を持っていますし、暫定政権は世俗主義ですが、イスラム教聖職者の圧力で方向性が見えてきません。

現状ではアメリカが撤退したら、壮絶な内戦が起こる可能性があります。ソ連撤退後のアフガニスタンと状況が酷似しています。

>協力しあって国家統一に立ち上がるとか、アメリカに対抗するとかできないのでしょうか?<

スンニ派はシーア派をイスラム教の異端勢力という差別をしていますし、シーア派はスンニ派中心の前政権に抑圧された過去を持ち、クルド人は自分の国を持ちたいという願望が強いうちは無理です。カリスマ的な指導者が現れれば分かりませんが、それではフセインと同じになってしまいます。
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イスラム教は、戒律が厳しく閉鎖的な宗教と


言われています。(実際はどうか知りませんが)

また、その中でもイスラム原理主義の組織は、
特に閉鎖的で排他的で、他宗教はもとより、
他宗派ですら快く思っていないと言われています。

で、イラクに侵攻してきた異教徒を排除しな
きゃいけないのに、尻尾振って手を貸す奴は
裏切り者と思われるわけです。

それに、警備の問題もあるでしょうね。
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全然詳しくないですが・・・



>イスラム経の宗派が違うようですが、それだけで殺し合いをするとは思えません。

↑まさにこれだと思いますよ。日本の感覚では考えられないことなんだと思います。
わたしも到底理解できませんが、命をかけるほどなのでしょう。
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