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近代バルカン諸国では、セルビア・ギリシア・ルーマニア・ブルガリア・アルバニア等の国が領土拡張による、紛争が起きたり、少数民族問題があったと聞きました。
そこで、それぞれの国での領土拡張主義と少数民族問題は、どの点で似ていたり、違ったりしていたのでしょうか?
このうち二カ国の比較でかまいません。歴史やこの地方に詳しい方、是非回答をお願いします。

A 回答 (2件)

バルカン諸国の内で、民族紛争は、は多発しています。



セルビアの場合が、最も民族紛争をかかえていると言えます。
旧ユーゴスラビアに、マケドニアという国があります。
マケドニアは、セルビア人にとっては、同一民族の国との認識がありますが、一方ブルガリアにしても、同一民族の国としての自覚があり、マケドニアの帰属を巡って、第二次バルカン戦争となっています。
第二次バルカン戦争に敗れたブルガリアは、第一次世界大戦が始まり、オーストリアがセルビアに攻め込むと、セルビアせ宣戦布告し、マケドニアの領有を目指します。
これは、中世ブルガリアの勢力が強い時はブルガリアが、セルビアの強い時はセルビアが、マケドニアの地を巡って領有を繰り返したためです。

セルビアは、スロベニア、クロアチア、ボスニアの領有も主張しています。(大セルビア主義)
これは、そもそも同一民族が、ドイツ、ハンガリー、トルコなどの影響で、民族が分断されたとセルビアが解釈している事によります。
さらにセルビアは、コソボを巡ってアルバニアと対立しています。
これは、1500年ほど前に、アルバニア人が居たコソボにセルビア人が来て、アルバニア人を、山間部に追いやり、セルビア人が定着しますが、トルコ進出によりアルバニア人が、多数コソボに移住し、トルコ敗退後、セルビアの領土となった事に起因します。
アルバニア人とすれば、「セルビア人は、1500年前に自分達の土地を奪ったので、500年前に奪い返した」とするのに対し、セルビア人は、「1500年前の事は記録が無いため、判断できないが、500年前は、強制的に奪われたのを、独自に奪回したもの」として対立しています。
セルビアは、ハンガリーともボイボディナで民族問題を抱えています。

アルバニアは、ユーゴだけでなく、ギリシャ北部をも、セルビアと同様の問題を抱えています。

ギリシャは、アルバニア、トルコ、ブルガリアとの紛争を抱えており、トルコとの間では、キリシャ独立戦争、第一次バルカン戦争、第一次世界大戦などを経験しています。

ブルガリアは、セルビア、ルーマニア、ギリシャと問題を抱えており、第2次バルカン戦争、第一次世界大戦などを経験しています。
ルーマニアは、トランシルバニア地方のハンガリー人問題が最大の問題で、ハンガリー人問題の対処に誤った為、ルーマニアのチャウシスク政権が崩壊したとも言われています。
ブルガリアとの間では、第2次バルカン戦争を経験していますし、旧ソ連との間には、ベッサラビア問題が有り、この事が第二次世界大戦で、ルーマニアがドイツ側に付く原因となります。
ソ連崩壊後、ベッサラビアは、モルダビアとして独立し、ルーマニアと友好関係になり、モルダビア国内は別として、ルーマニアとモルダビアしの間に問題は特に起きていません。

基本的に、バルカン地域において、領土拡張主義といっても、自分達の民族が暮らす地域まで領土を拡張するのが目的で、それ以上の進出は考えていません。
各国が、また強国が、古代から興亡を繰り返したため、バルカン地域の民族分布が、複雑に入り組み、現在のようになってしまいました。
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この回答へのお礼

近隣国同士で争うって悲しい問題ですよね。日本も中国などとの関係で他人事ではないですしね。
それぞれの国について回答してくださり、ありがとうございました!

お礼日時:2006/01/17 18:41

かなりややこしい問題なので↓から取りかかってみてはどうでしょう。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB% …
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この回答へのお礼

参考にします。回答ありがとうございました!

お礼日時:2006/01/17 18:37

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