ある環境保護団体のコラムで
「日本の場合、水力発電をフル稼働すれば日本国内で必要な電気は全て賄える」
という記事を読みました。

また、その記事では、ダムの側に作った排水用パイプから大量の水を捨ててまで
原子力発電所を稼動させている、とありました。
どこかのダムと、そのパイプの写真が載っていました。

そのことを都内TEPCOのショールームの質問コーナーで係員に質問したら、
「後日資料をお送りします」と言われました。

それから一年経ちます。

という訳で、

「日本の場合、水力発電をフル稼働すれば日本国内で必要な電気は全て賄える」
「ダムの側に作った排水用パイプから大量の水を捨ててまで
原子力発電所を稼動させている」
の真偽の程、詳しく知っている人いたら教えてください。

そのコラムの載っていた雑誌名やライターは憶えていません。

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A 回答 (12件中11~12件)

>日本の場合、水力発電をフル稼働すれば日本国内で必要


>な電気は全て賄える

完璧に無理です。(^^;)
これが出来ていたら、電力会社は原子力を作ったりしま
せんわ。

だって、水力っていうのは、

 ○現在ではほぼ無人で運転できることから人件費が
  安く
 ○建設したあとの燃料費がタダなことと、メンテ費用
  が原子力よりも安い
 ○ダムの構造体が古くなって耐用年数に達した場合
  でも、地元合意や建設中の環境影響等の面では問題
  がありますが、技術的には建て替えが非常に容易。

なんて事がありますから、電力会社にとっては(渇水
等の心配があるものの)ありがたい存在です。

量的な部分は、既にryon2さんが紹介してくださっていま
すから割愛します。


>ダムの側に作った排水用パイプから大量の水を捨てて
>まで原子力発電所を稼動させている。

これなんですけどね....。
「発電系統をバイパスして放流している」って事実と
「それによって原子力を稼働させている」って推測を
巧妙に結びつけていますよ。(^^;)

原子力や水力は定格負荷(これをフルロードといいます
が)でやるのが効率的ってことから、両者は基本的に
フルに稼働させてます。

そして、どの時期でもそうなんですが、一年の消費電力
を見ると、原子力+水力の発電能力より常に消費が多い
状況ですし、消費が少なくって原子力や水力を停止でき
る時期を選んでメンテナンスをします。

ただし、「原子力を止めないために水力の水を捨てる場
合が決して無いか?」といいますと、理論的にはあるん
です。
難しい問題ですから簡単に説明しますと

 ○送電系統容量
   送電線って、無限に大きな電力を流せるわけ
   ではないんです。 そんなことしたら、電線が
   溶けちゃったり、その送電系統が事故になった
   場合に、どでかい電力が一変にシャットダウン
   されることから、恐ろしく大きな地域が停電
   しちゃって、最悪は他の健全な送電線まで連鎖
   して倒れる(送電停止)しちゃいます。
   この実例が、十数年前に起こったニューヨーク
   大停電ですわ。
   で、ある送電線の事故や点検等で、原子力から
   の送電を水力の送電線に振り返る必要があった
   場合は水力が乗っている送電線に振り返る可能
   性があります。
   このとき、送電容量をオーバーするなら、原子力
   もしくは水力の発電量を制限しなくちゃいけない
   のですけど、原子力は負荷追従性の面で水力より
   劣りますから、水力側でカバーします。
   (のんびり追従させてたら送電線が溶けるって
    ことですね。)
 ○水力発電設備のメンテナンス
   例えばシステム中の発電機とか各種の弁とかを
   点検する場合には、この系統に水を流すことが
   できません。 でも、ダムへの流入水が多くて
   発電系統の水を止めていたらダムが溢れる場合
   なんかは、バイパスで流す可能性もあります。
 ○バイパス系統のテスト
   この系統は非常にダムを守る重要なシステムで
   すから、定期的に動作チェックしている可能性も
   あります。

なんてのが理論的に存在するのも確か。

でも、繰り返しですが電力で給電計画や指令を出す段階
では、水力や原子力をフルロードでやる事が絶対条件で
して、上に書いた送電線事故や作業の場合ならいざ知ら
ず、安直に水捨てて原子力まわすなんて事を計画する
給電担当者がいたら、そいつは翌日には机がなくなって
いますね。(^^;)

  ※:相当やむを得ない事情でない限り、そのような
    送電線点検作業は、別の時期に行うように
    点検実施部門に給電部門から「抵抗不可能な
    お達し」が出ます。


ここからは蛇足ですが....。

まず、悲しいことに世間では「○○会社は悪の帝国」と
いうか、そういう観点から文章等を書いている方が散見
されまして、それがまた売れるんですね。

確かに、彼らの言っている内容で真実の場合もあるんで
すけれども、断片的な資料(事実or史実)と観測を
混ぜくっちゃうと結論はおかしくなります。

 ※:企業が全て正しいと言っているわけではない
   ですよ。 でも、企業で内部を知り、市民団体
   の考えに共感している人間から見ても、市民団体
   の主張にはこういうのが散見されまして、せっか
   くの熱意を無駄にしている場合が結構あります。


ついでにもう一つ。
一年間返事が無いってのは問題ですね。

確かに、お返事するためには、原典の文章をキチッと読
んで内容を正しく把握し、難しい理論を(私のように)
割愛で逃げることなく丁寧に説明することが大切では
ありまして、これをやるためには相当の時間が必要では
あるんです。

  ※:公式の返答ですから、沢山の関連部門も納得
    してお答えしないと、間違いを含んでいる場合
    もありますし、一言一句のミスが新しい誤解
    を生む可能性もありますしね。
    相当時間がかかるのは事実でしょう。
    相当手が早い人間がやっても、他のお客様の
    質問を放り出せない現状では、裏取りから始め
    て1~2ヶ月はかかるかもしれません。

でも一年は長すぎでして、担当者が忘れているとか、転勤
で新任者に引き継がれていないとか、そういう電力サイド
のミスがあるように思います。

もし、私の回答で納得していただけるなら、電力のその
ミスおよび不手際に対してはお許しいただきたいもので
す。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。
読みやすいので助かります。

1:水力だけじゃムリ。

2:あれはバイパス用に必要なパイプである。

と言うことですね。

まあ、丁寧に理由を書いていただいたので
自分なりにまとめちゃったんですが。

kenchinさんは先を読んで
詳しく書いていただいたんだと思います。

あの環境保護団体のコラムを読んで
「ホンとかな?」と思った疑問を
たまたま渋谷の坂道で思い出しただけで、
そこに丁度TEPCOがあったんです。

僕は、TEPCOは情報発信基地でもあると思っていたので
「水力発電で必要な電気は全て賄える?
いえいえ無理ですよ。」とか、
「ダムの側に作った排水用パイプ?ええ、ありますよ。
あれはですねえ・・」
なんていうふうにすぐに出る答えだと思っていたので
1年以上(年が明けたので2年近くでした)も待たされると
かえって気になってしまっただけなんです。

86年以降、確かにいろんなことで注目(標的?)に
されているのも判るんですが、アンテナショップなんだから、
その辺のスキルをなんとかして、スマートに答えてくれればよかったなあ、
と思います。

Gパン姿で女の子も連れていたのに
「非常にメンドウな難しい専門的な人間」に見えちゃったのかな・・

お礼日時:2002/01/20 02:47

昨年の夏は,数基の原子力発電所が停止して点検中であったため,国内の電気の供給が不足する事態になると予想されたため,火力,水力発電所がフルで稼働したと聞いています。

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この回答へのお礼

情報いただき有難うございます。

原発数基の停止で火力,水力発電所がフルで稼働したとなると
やはりこれらだけで賄うのは無理なんですね。

新聞は読むほうなのですが見落としていたようです。
新聞のほかにこういう情報をタイムリーに得られる方法を探してみます。

お礼日時:2002/01/20 01:55

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その分、より高いコストがかかっても不思議ではないのですが、、、

どなたかご存知の方がいましたらご回答お願いいたします。

Aベストアンサー

まず、結論から言いますと、これは数字のマジックといいますか「計算の前提が各国で異なるが故の」差であると云えまして、このマジックは「原子力であるからこそ発生する」と言えます。



cactusronさんが調べられた本邦の原子力コストですが、これは通産省(総合エネルギー調査会原子力部会)試算の数字ではないでしょうか?

これは、原発の運転年数を「法定耐用年数の16年間」とし、稼働率も70%で計算している数字でして、この段階で、外国とは数値が若干異なります。

他にも、数字が異なる理由は種々あるのですが、最も大きな差を生み出している(差の80%近くを生み出している)原因がこれです。


では、なぜ「カタログデータのような」数字を採用するのか....?

実は、原子力の発電コストを厳密に測定するのは、非常に困難なんですね。


ちなみに、発電原価の式ですが

 固定費+人件費・保守費+燃料費
----------------------------------
      発電電力量

という計算になります。
(すでにご存じなら失礼しました。)

固定費(固定資産部分)は、発電所の建設費等のイニシャルコストを法定耐用年数(もしくは運転年数)で均等償却するとして考えます。
「運転費用・保守費用」については、運転に必要な人件費や保守費用を計上します。
「燃料費」については、その発電電力を生み出すのに必要とした燃料費を計上します。

で、これらに「実績数値」を入れて計算すると「発電原価(実績)」が出まして、石油火力は非常に素直に計算できるんです。

というのも、石油火力は「燃料をボイラーに逐次投入する」といいますか、1キロリットルの燃料を放り込めば、○○kWhの電力が出た....と素直に測定できるんですね。

ところが原子力の場合は違います。
原子炉は、定期点検の時に、一気に原子燃料を装荷(原子炉に入れることです)しまして、定期点検の都度、一定の割合を交換します。

ところが、原子燃料は装荷されている内の何%が消費されたか解りませんので、この段階で、上記式の燃料費(どのくらいの燃料が投入されたか)が出せないことになるんですね。(これが問題点の第一)

しかし、これでは困るので、近似式として「消費された燃料量を無視して、定期点検の際に交換された原子燃料の資産価値をもって燃料費に充てよう」という考えが原子力の原価計算には適用されます。

ところが、これも2つの問題を抱えます。


一つは電力量の差です。
というのも、原子燃料の場合、消耗したから交換するというより、「定期点検の際にしか交換できないから交換する」って事でして、運転期間が長い(定期点検の間隔が長い or 定期点検の所要日数が短い)発電所ですと、当然ながら発電電力量(実績)が上がって、必然的に発電単価が低減します。

これを日本とフランスの場合に置いて具体的に見ますと、定期点検所要日数は、日本の方が圧倒的に短いですし(直近の日数は知りませんが、10年ほど前だと、日本の方が70%くらいの日数だったと記憶しています)、フランスなどは原子力も火力発電と同じような思想で中間負荷運転をしているのに比べ、日本の場合はベース分として、常に全負荷で運転させますから、必然的に日本の方が発電電力量が大きくなります。


二つ目は、交換された原子燃料の「会計上の取り扱い」です。

上に書いたように、原子燃料は「消耗しつくした分だけを交換する」と言うわけでなく、「消耗しきっていないけど、交換できる時期が限られるから交換する」という方式ですので、当然ながら、取り出された燃料についても、再処理をすれば再度使える形になります。

つまり、燃料費については「使われた燃料」と「戻ってくる燃料」を資産価値として考慮しなくては、正しいコストは出ない....って事がありまして、この扱いをどうするか?によって、発電コストは変わってきます。

 ※:例えば、再処理コストを10円掛けて15円
   分の燃料が返ってくるなら、燃料費は差引き
   5円の得って勘定ですね。

これを、各国がどのように勘定しているかは、厳密には不明ですが、会計年度の差等も含め、ここらは統一基準が出されていない(原子力の問題というより、各国商法上の会計基準という世界ですからね。)ので、これは確実に響いています。

と言うように、原子力は「発電コスト」という、「他の発電方式で通じる公式」で捉えた場合、評価しにくいという側面を持っていますので、最初に書いたように、ある一定の条件下での計算が多用されます。


実は欧米のコストが高いのには、他にも理由があります。

例えば、日本の原子力は必ず海沿いに建てますが、海外では内陸近くに建設する場合があります。
これは、タービンで仕事を終わった蒸気を冷却するのに海水を使うか、空気を使うかの差なんですが、日本の場合は内陸までの距離が短いために、送電ロスは軽減されますから、効率の良い「海水冷却」を利用するために海辺に建てます。

ところが、諸外国(フランスやアメリカなど)では、海岸線から電力消費地までの距離が長いため、海岸線に発電所を建設すると、海水冷却での効率向上分を、送電ロスが上回ってしまいます。
ですから、この場合は「冷却塔」という装置で、空気冷却により復水(タービンで仕事を終わった蒸気を水に戻す)しますが、これは海水冷却に比較して相当効率が落ちます。

つまり、発電効率は発電端の数値ですから、必ず海水冷却を行っている「効率の良い」日本の方が、一部では空気冷却も用いている「効率の悪い」欧米より、低く出るんですね。


蛇足ですが....。

けっして、他の皆さんを批判している訳ではありませんが、間違っている部分だけは、訂正させて頂きます。


[安全関連および再処理関連の費用について]
この部分は、各国でも比較的速く計上基準が統一されていまして、安全関連諸施策は、各国間でお互いに参考にしあう事も含めて、(発電原価面でいうと)大抵が同じようなもの、同じような金額で入れています。
そして、この費用は、発電原価で見ると非常に小さな物です。

というのも、「発電電力量」が膨大であるために、10億や20億を計上しても、発電原価には微々たる影響しか出ないからですね。

[敢えて高くなる計算緒元]
これは諸外国では(特に欧州では)ありません。
というのも、これは欧州の理性と評価しても良いと思うのですが、原子力存続の良否は「原子力と代替エネルギーの、危険度・コスト・将来性の差」から論じられるべきであり、そのためには、元となる数字は客観的に正しい(であろう)数字を元にすべきである....
という姿勢ですね。

ですから、原子力にだけ惨い措置(原価を大きく押し上げる様な税金や、計算基準の恣意的な改悪)は課せられていません。


[総括原価方式]
これは、お客様へお売りする場合の電気料金を説明したもので、発電原価とは世界が異なります。

総括原価による電気料金の計算は、非常に楽です。
と言いますのも、バクッっと計算するなら、原子力も火力も水力もひっくるめて、「その年に○○電力が使った総費用を、その年の売電電力量で割る」って計算で出るものであり、原子燃料の計上年度のズレなども関係無くなります。

[原価に対する燃料費等]
燃料費は、おおよそ、石油火力なら原価の50%以上、石炭火力なら30%前後(海外炭の場合)、原子力で10~20%強程度でしょうね。
(原子力の場合、正確に出ないのは上で書いたとおりです。)

で、その他の原価ですが、建設費ってのも最近の発電所立地困難な状況下では、火力でも原子力でも「中には大差ない事例」も出てきていますから、これは比較が困難です。

例えば、某電力会社では、新規火力発電所建設のために埋め立てで人口島を作りましたが、この費用を考慮すると、原子力と同程度(実際には、稼働発電ユニット数で考えると原子力を上回る費用)の費用が出ています。


[大規模発電群]
大規模発電群で原価低減というのは、理論的にはあり得ます。
例えば、大消費地の近くに大発電施設群を作った場合、需給が均衡しているなら、送電ネットワークの安全性構築が容易になる「場合もある」ので、「送電端単価」では低減が可能かも....って場合ですね。

ただし、これについては欧米の様に「大消費地が散在している」場合に当てはまる例で、それ故に、海外では発電所を内陸(非海岸線)に建設するというパターンが広まっているんですね。(例えば、ルール工業地帯など)

また、劇的な(例えば、発電原価を1~2円も押し下げるような)原価低減は、大規模発電所群でも不可能です。

[海外の料金制度と発電原価]
確かに、海外では電気料金自由化が進んでおりまして、電力取引市場で「売電者の需要による売電者間の競争」というのは出ています。

ただし、詳細は色々あるのですが、原子力については各国とも「現在存在する事実へのインセンティブ」として、ある一定量の引き取り義務を電力取引市場に課していますから、原子力については実質競争原理は働きません。(エネルギー安全政策から生まれた原子力を引き受けた事業者に、いきなり辛い世界へ飛び出せと言っても無理がありますからね。)

[各国と日本の電気の質]
実際面、欧米とは余り大差ないですね。

確かに、日本の方が停電率が少ないと言うことはありますが、これは都市生活者も「非常な僻地」の生活者もまとめると、欧米の方が惨い条件になりますが、逆に言いますと、欧米の方が、地理的に送電上のハンデを我が国より持っていますから(例えば、人口密度が恐ろしく低く気象条件も悪い、ロッキー山脈の中腹まで送電するというような例)単純な比較は難しいですが、都市生活にすれば、まぁ大差ないと考えて良いでしょう。

ちなみに、過去にニューヨーク大停電という事がありましたが、あれと同じような事が日本で起きる可能性もあり得ますし、バクッっと評価すれば、「日本でそれが起こっていないのは、運が良かったから」という程度の差しか無い感じです。



相当長くなりまして申し訳ありません。
ま、私もエネルギーの世界で生きてきた「消極的原子力廃止派」で、最新の実績数値には疎くなっていますが、調べられた数字は厳密な比較に用いない方が良いと思います。

まず、結論から言いますと、これは数字のマジックといいますか「計算の前提が各国で異なるが故の」差であると云えまして、このマジックは「原子力であるからこそ発生する」と言えます。



cactusronさんが調べられた本邦の原子力コストですが、これは通産省(総合エネルギー調査会原子力部会)試算の数字ではないでしょうか?

これは、原発の運転年数を「法定耐用年数の16年間」とし、稼働率も70%で計算している数字でして、この段階で、外国とは数値が若干異なります。

他にも、数字が異なる理...続きを読む


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