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 過去の質問も読み返しましたが、私の中では[指揮者=神]だが指揮者が止まっても「演奏者=プロ」は作品を送り続ける、そんな印象をうけました。
 それで指揮者によって作品が違うって言われるのがわからない。カラヤンが、うん年代の古い録音したのより近年の器機を使った録音のほうが聴き応えある気がするんですが。
 指揮者って何故必要なんですか?
生で指揮者見て演奏見て聞かなきゃわからないんでしょうか?

A 回答 (28件中21~28件)

芸術的な観点から言えば、解釈の違いというものがあります。

それはオーケストラの人ひとりひとりも持っているでしょうが、それをひとつにまとめ上げるのが指揮者の役割のひとつと思います。
解釈とはどういうことか、端的にいえば、例えばどれくらいの大きさで弾くのか、楽譜に一応大きく、とか小さく、とか指示は書いてはありますが、あくまでも感覚的なもので数字で出せるものではありません。そこに解釈の差が現れてくるわけで、小さくといっても、おどけた感じなのか、ささやくようにか、あるいは死んだようにか、そこに個性というものがあらわれてくるわけです。楽譜には音の高さと長さと大体のニュアンスが書いてあるだけで、実は楽譜に書かれていないものこそが、音楽の本質ともいえると思うのです。
それを実地で指示するのが指揮者ではないでしょうか。
棒を使うこともありますし、口で伝えることもあります。話がうまい指揮者はひとことで演奏を変えることができますし、また、棒をびしっと下げられただけで、反応のいいオケなら思わずひそやかな音を出さずにはいられないものです
演奏者はたとえ自分と違う解釈であっても、識者の言っていることに説得力があれば従おうという気になります。
ちなみに、メトロノームというものは便利ですが、非常に非音楽的なものです。実際の音楽は必ず伸び縮みします。数字でテンポが書いてあるのはあくまでも目安。人間がずっと平均の心拍数でいられないのと同じことで、そんな不自然なことはないわけです。まあ例外としてコンピューターミュージックみたいな現代曲もありますが、カラヤンが振ってるような曲にはありえないとおもいます。

技術的な観点から言えば、なぜ指揮者が必要か、
もし、数人の合奏だったら、そういうのは室内楽といわれますが、お互いの合図とかアイコンタクトとか、
呼吸をはかることで指揮者がいなくても、演奏可能です。解釈の違いも、少人数なら、話し合いで解決できます(実際は解釈の違いが原因で解散する室内合奏団はとても多いみたいですが…)
しかし、オケで演奏する管弦楽曲では、全員で話し合って決めるということは実際問題不可能ですし、舞台いっぱいに広がった演奏者同士アイコンタクトをとるのは無理、しかもコンサートホールというのは音響がよく、お互いの音が反響して遅く聞こえてくるので、耳で合わせているとどんどんずれてきてしまうのです。そういうときに、指揮者がいてくれれば、目で見てタイミングをはかれます。遅れて見えるということは無いですからね。
以上、プロオケ経験者でした。

この回答への補足

指揮者の頭の中には開始から終了までが入っており、終了に向けて、演奏中生じるあらゆる事態に対応し先手先手の指示を演奏者に出し対処するのが「指揮者」という存在でしょうか?現在そう思ってます。

補足日時:2006/05/05 14:51
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譜面は作曲者の意図、曲想を具現化したものといえますが、人の心の中をすべて譜面に表現しまたそれを読み取ることは至難の業ではないでしょうか?約束事の記号でかなりの部分は正しく伝えることができるのでしょうが、細かなニュアンスの違いやテンションの違いは個々人による差が当然のごとく出てくるものだと思います。

プレーヤが100人いれば100通りの受け止め方があるはずです。同じ強調記号でも振幅(波高値)で表示されていない限り、おのずと幅があるというのは分かりやすい事例です。
それらのアバウトな部分を意思統一してプレーヤーに伝え、自分が解釈したイメージの演奏を作り上げるためにこそ指揮者の存在価値があり、そこに指揮者によって付加され醸し出される音楽の個性があるのだと思います。
きざな言い方をすれば、指揮をするということは譜面に魂を吹き込むことだと思います。

この回答への補足

嫌な言い方をすれば、難解な文学の二次創作同人作家でしょうか?

補足日時:2006/05/05 14:31
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こんにちは。


毎日クラシックをオカズにしてるフリークです。
オーケストラもやってました(アマチュアですが)

実際に音を出しているのは演奏家たちですから,指揮者がいなくても音楽はできる,というのはその通りですが,練習を通じて統一感が醸成される,棒の振り方によって合奏の精度や音の出方が変わる,表情だけでも音は変わる,極論すれば,ただ指揮台に立っているだけでもそこから発せられるオーラに感化される,などなど,指揮者の一挙手一投足,いや,存在全てが音に影響します。

結果として,指揮者なしでは到達できない境地,というのは間違いなくあると思っています。それこそが指揮者の存在理由だと,私は思っています。

また,違いについてですが,指揮者ひとりひとり,国籍,人格,トレーニングの仕方,棒の振り方,テンポ,表現しようと思っている音楽,すべてが違うのですから,指揮者が変わって演奏が変わらない,と考える方がむしろ不自然であるように私には感じられます。

・・・と,文章で書いてみたものの,感じられないうちから理屈で理解するのはとても難しいでしょうし,また,違いが感じられるようになれば,もはや理屈での説明は必要ない,とも言えますから,なかなか難しいですね。

クラシックが好きで聴き続けていれば,自然に感じ取れるようになってくるはずです。生の方が分かりやすいとは思いますが,CDでも大丈夫でしょう。

能力というよりは,慣れの問題だと思いますよ。

この回答への補足

こんにちは。私はフリークスですが、素人です。
自分が指揮者による違いに慣れるために必要なことは、「Don't Think. Feel」って事ですかね?

補足日時:2006/05/05 13:52
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指揮者の本当の仕事は、演奏会本番当日ではなく本番までにオケをまとめて曲を作り上げる事にあります。


先に答えてしまうと、本番中に指揮者に何かトラブルがあっても
小さな事なら演奏者は弾き続けるでしょう。しばらく弾いてその後どうするか様子を伺うと思います。
指揮者がいなくてもコンマスがいれば演奏は可能です。
まぁ指揮者が倒れたりする場合は別ですが。

オーケストラでは100人近いプレイヤーが演奏します。
もちろん、曲に対する考えは100人みんな違うでしょう。
それを指揮者が持つ曲のイメージをプレイヤーに伝えていくことで一つにまとめていきます。
本番までには曲の細部に至るまで、指揮者のイメージが伝わっていて
色々とテンポや音色等について決め事が出来ているので
本番の日は指揮者は棒を振っているだけのように思われますが
本番の日までには指揮者の仕事はほとんど終わっているのです。
ちなみに、自身のイメージを明確に具体的におっしゃる指揮者は演奏しやすいです。
練習の量にはあまり関係ないように思います。
指示無しで通す指揮者がいますが、時間が無駄な練習法です。
たまにご自身で歌われて「こんな感じ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、指示が具体的でないので理解出来ません。
歌うのであれば、「こんな感じにしたいから何小節目でクレッシェンドして・・」とか具体的におっしゃっていただけると演奏しやすいです。
また感情的になられる指揮者とは演奏したくないと思います。
こちらも人間ですので。

音質等は近年の録音機器は聴き応えがあるでしょう。
しかし、微妙なテンポ感などで巨匠と呼ばれる指揮者の録音に素晴らしいものがあります。
でも一番にオススメするのは生で聴く演奏会です。
その緊張感は生でしか味わえませんし、生演奏だからこそ起こるトラブルを目の当たりにしたり。
指揮者が指揮台に立ったときの雰囲気は、指揮者によって全く違います。
これも生演奏でないと感じ取れないことかもしれませんね。
「音楽は人が演奏しているもの」ということを感じられます。
どうぞ、演奏会に足を運んでみてください。

この回答への補足

>時間が無駄>指示が具体的でないので理解出来ません。>演奏したくないと思います。
上記3つの抜粋文、面白いです。指揮者が観客でなく演奏者に理解してもらうのが最大の仕事、成功して開かれるオケに立つが自己陶酔の極み、じっとしてられないので体を振り動かす。
 まあ、ここまで書かなくても、そこには、それなりのルールがあり社会があると思いますが。
 指揮者の存在価値は理解してきました。なら人々は△△の指揮を褒め称えるんでしょ。「微妙なテンポ感」といわれても聞き比べが出来るほど脳の反応良くなくので。
>演奏会に足を
難しそうですね。時間と選曲との関係が

補足日時:2006/05/05 01:37
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ご存知かもしれませんがカラヤンの若いときと老年期の時と曲のスピードが違います。

確か若いときの方が極端に早かったと思います。
あと昔、題名のない音楽会で小沢征爾と他の指揮者と演奏を比較した事がありまして小沢征爾はリハーサルなしでしたが小沢の指揮のほうが明らかに、よかったです。ご参考まで

この回答への補足

>リハーサルなしでしたが
 演奏者の質によりませんか?
他の指揮者と小沢征爾。
彼らのもとで楽器を奏でる技術資格地位はある、としたらどちらとります?
 それとも名DJでのレイヴは飛べるのと一緒でしょうか?しかし、レイヴで踊るのは演奏者ですが

補足日時:2006/05/04 23:35
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実際にプロの楽団ですと、練習の時に指揮を振る人間と、本番で指揮を振る人間が別人になる事は多々あります。

よくコンサートの告知CMで『○○楽団が巨匠・△△を指揮に迎えて…』ってフレーズをよく聞きますよね? 有名な指揮者なら、数日前からの数回の練習のみ合同で、と言うのが殆どです。
指揮者に拠って、得意・不得意とする作曲家や楽曲があり、得意・不得意とは別に、ある作曲家や楽曲について独特の解釈をしていたりします。それが、その指揮者の個性です。
『指揮者が止まっても「演奏者=プロ」は作品を送り続ける』と言うのも、ある意味現実的ですが(有料のコンサートで指揮者が失敗したからといって、演奏を中断したりはできませんよね)、それは事前に、その指揮者と楽団員に演奏に関しての充分な打ち合わせや、意思の疎通が成されているからです。

例えば…
何処かの有名な楽団に、その楽団ではそれまでに演奏した事が無い楽曲の楽譜を渡し(プロだったら、大概初見演奏はOKでしょう)、一度も共演したことが無い指揮者に指揮を振らせたとします。その時に、もし途中で指揮者が止まったらどうなるでしょうか?
音楽家は、大抵個性的な人が多く、そしてそれがプロなら、自分の演奏技術や楽曲解釈に、それなりのプライドを持っています。100歩譲って他のメンバーの演奏にあわせようとしても、大編成オーケストラなんかだと、100人近い(以上?)人数です。
まず、演奏は破綻するでしょう。

指揮者に拠って作品が違う…
例えば、日本の土着の音楽(民謡とか、昔の物語・神話をテーマにしたもの)を日本人作曲家が指揮するのと、生粋のヨーロピアン指揮者が指揮するのとでは、やはり違いが有ると思います。『事前に学習が足りない』と言うことでは無く、感覚としての問題だと思います(日本人がワルツのリズムを感じ難いのと同じ)。しかし、それはそれで、その曲の別の見方がわかってイイものだと思います。

録音については、No,2の方の仰るとおりだと思います。

この回答への補足

 最初と例えば・・・で思ったんですが、指揮者は観客でなく演奏者のために存在するですかね?失敗はなく作戦を指揮する軍隊のように。だけど現在の技術で往年の名作曲家と言われた人間の「指揮棒を振るえるメトロノームロボット」を作らないのは、指揮者個人にの民族性や思想の違いが表出することで作品も変わる(味がある)と言うことでしょうか?

補足日時:2006/05/04 19:17
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一人で演奏するのであれば指揮者はいりませんが、管弦楽のように多数の人が演奏するには、全体をまとめる人がなくては、まとまった演奏はできません。

合奏はチームプレーです。スポーツでもオールスターチームがすばらしい試合をする訳ではありません。指揮者の役割は演奏家個人の力を最高にまとめ上げることです。

>古い録音したのより近年の器機を使った録音のほうが聴き応えある気がするんですが

それは演奏の善し悪しよりも、録音の問題です。音が良くても演奏が悪いということは当然あります。

この回答への補足

 録音の問題の返答ありがとうございます。確かに名演奏があたっかもしれません。しかし何年代の○○の指揮だから良い、という人の意見が理解できなくて。

 >演奏家個人の力を最高にまとめ上げることです。
具体的に教えてください。練習を「たくさん」する以外に

補足日時:2006/05/04 18:25
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むかし、オーケストラで演奏していました。

ヘタですが。
で、それぞれは楽譜を見て演奏しますから、指揮者はいなくても、演奏はできます。
ただ、楽譜にはこのようにしなさい、という記号がいろいろ書いてあって、なめらかに、とか、力強く、とかするわけなんですが、それをどれぐらい力強くするのか、どんなふうにするのかというのは、指揮者が練習の時に指導します。メリハリをきかすのか、そうでないのか、指揮者には細かいイメージがあって、それを実現するために何度もリハをするんです。
長い曲で違いをみるのはとてもむつかしいので、短く切った同じ箇所を聞き比べるといいかもしれません。

この回答への補足

>短く切った同じ箇所を聞き比べるといいかもしれません。
 そんなに音楽にメタ能力を発揮しないとクラッシクは理解できないのでしょうか?それなら、クラッシックなんてフリークスのオカズか、学生目当てのエセ学者や評論家の飯の種ですね。
 ここまで辛辣に言うのは、最近「世界一早い第九」と解説書に書かれていたCDを聞きまして、演奏や合唱は稚拙ですですが鳥肌が立ち、指揮者による曲の違いを知ったからです。

補足日時:2006/05/04 18:00
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