「黒髪の千すぢの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる」
という与謝野晶子の短歌の大意を、どなたか教えていただけないでしょうか?
2月12日の授業で答えなければならないので、11日中に教えていただければ嬉しいです。
自分でもやってみたのですが、できなくて困っています。

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A 回答 (1件)

 


  文法的な意味となると難しいのですが、与謝野晶子はかなり大胆な文章を築いた人で、言葉から受け止めることのできる「意味・インパクト」を考えれば、それでもよいのではないかとも考えられます。
 
  このうたのなかで、問題になるのは、真ん中にある「かつ」という言葉で、これは独立した「かつ」なのか、あるいは、「か」と「つ」に分解されるのだろうかという疑問です。分解すると、わたしには意味が汲み取れませんし、文法構造が理解できません。素直に「かつ」一語と考えます。
 
  すると、この「かつ」はどういう意味なのかが問題になります。古語辞典で引くと、「かつ」には現代語とは少し違う、複数の意味用法があります。これらのどれかの響きがあり、幾つかの意味に掛けているのかも知れません。
 
  あくまで、わたしの主観的な解釈・読みですが、この「かつ」は、「かつおもひみだれ」で、「おもひみだれ」に係り、更に次の「おもひみだるる」にも係っているのではないかと思います。古語辞典で、「かつ」の意味に、「すでに、もう」というのがあります。「ものごとが並列して起こる」とか「引き続き起こる」などの意味もあり、「少し」などの意味もあります。こう言った言葉の意味の響きも反映しつつ、「すでに、もう」の意味ではないかと愚考します。
 
  「黒髪」というのは、わたしの好きな言葉で、自分流の和歌の「恋歌」という種類のものを造ると、昔、こればかり使っていました。女性の誇りであり、女性の心であり、思いであり、魂であり、いのちであり、そして「恋」の思いの象徴またはそれ以上の何かなのです。万葉時代には、「髪が自然に乱れる」のは、誰かを意識しないで恋しているか、または誰かに恋されているか、そのような意味があるという話を読んだことがあります。
 
  「髪が乱れる」とは、「心が乱れる」とほぼ同義だとも思え、「みだれ髪」というのは、古典的な「戀歌」の伝統的意味では、「恋故に乱れた髪・我が心」という意味になると思います。そういう意味を暗喩すると思います。
 
  「わたしの恋心は、こんなにも激しく、こんなにも心は乱れている」という、古典和歌では、色々な錯綜した技巧を使って表現した「感情・心の思い」を、古典的な象徴や暗喩を使用しつつ、しかし、近代的斬新な「口語的表現」で、直裁に、素朴な反復に反復を重ねて表現した、新しい「表現」の恋愛の心のうたと解釈できます・またそう見えます。
 
  >わたしの黒髪の、この豊かな流れの黒髪のながれに、乱れがあり、髪は乱れにみだれ、流れているが、古人は、髪の乱れは恋の現れとも述べたが、そうでしょう、すでに、わたしの心は乱れ、心の思いは、恋故に、髪の千の流れの乱れのごとく、まさに乱れに乱れています……ああ、かくも恋に心乱れるわたしの激しい胸の思いよ……
 
  斬新な口語を使って、直裁に感情を述べつつ、古典的象徴も使用し、「髪・髪・髪」と三度「髪」を使い、「みだれ・みだれ・みだれ」と三回「みだれ」を使い、「おもひ・おもひ」と二回「おもひ」を使って、33字のなかに、こんなに反復語を使いながら、それが冗長とも不自然とも思わせない、近代の自由志向の言葉と、万葉のおおらかで直裁で力強い、情熱的なうたの伝統を彷彿とさせる傑作だと思います。
 
  なお、これで、「記念となる」回答になりますので、今回は「自信あり」とします。間違っているかも知れない、拙い解釈・鑑賞ですが、何かの参考にしてくだされば幸いです。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
参考にさせてもらいます!
たった33文字で、こんなに意味があるのですね。
短歌にとても興味を持ちました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/02/11 14:57

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みだれ髪の
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Aベストアンサー

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愚問かもしれませんが、与謝野鉄幹の「人を恋うるの歌」の意味を教えてください。何となくは理解できるのですが、何をいわんとしているのか少々つかみかねます。今風に訳していただけるとありがたいのですが。よろしくお願いします。

妻をめとらば才たけて みめうるわしく情(なさけ)ある 友をえらばば書を読みて 六分(りくぶ)の侠気(きょうき) 四分の熱

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われにダンテの奇才(きさい)なく バイロン ハイネの熱なきも 石をいだきて野にうたう 芭蕉(ばしょう)のさびをよろこばん

Aベストアンサー

yamashiroさん、こんにちは。
人を恋うる歌のページがありました。
16番まであるみたいですね。

http://homepage2.nifty.com/duarbo/versoj/v-senzenkayou/hitowokouru.htm

>妻をめとらば才たけて みめうるわしく情(なさけ)ある 友をえらばば書を読みて 六分(りくぶ)の侠気(きょうき) 四分の熱

例えば、この詩でしたら、
「妻をめとるとすれば(嫁さんをもらうなら)才たけて(才能があって、賢くって)みめうるわしく(美人で、見かけがよくって)情けある(人情に厚い)タイプがいい。
友を選ばば(友達を作るとしたら)書を読みて(読書をするような人で)六分の侠気と四分の熱があるタイプがいい(6割くらい義理人情を重んずる心を持っていて、あとの4割は情熱があるような、そんなタイプ)

・・・と言ってるのではないでしょうか。

われにダンテの奇才なく バイロン ハイネの熱なきも、
というところは、
「僕にはダンテのような奇特な才能もないし、バイロンやハイネのような情熱だってないけれども・・・」
という意味だと思います。
ご参考になればうれしいです。じっくり鑑賞してください。

参考URL:http://homepage2.nifty.com/duarbo/versoj/v-senzenkayou/hitowokouru.htm

yamashiroさん、こんにちは。
人を恋うる歌のページがありました。
16番まであるみたいですね。

http://homepage2.nifty.com/duarbo/versoj/v-senzenkayou/hitowokouru.htm

>妻をめとらば才たけて みめうるわしく情(なさけ)ある 友をえらばば書を読みて 六分(りくぶ)の侠気(きょうき) 四分の熱

例えば、この詩でしたら、
「妻をめとるとすれば(嫁さんをもらうなら)才たけて(才能があって、賢くって)みめうるわしく(美人で、見かけがよくって)情けある(人情に厚い)タイプがいい...続きを読む


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