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小児用の挿管チューブにはカフがついていないものが多いですよね?それは、まだ気管が細く圧迫すると浮腫を起こしてしまい、抜管後浮腫による呼吸困難をおこす可能性があり、再度挿管できなくなるからというお話しを聞きました。カフがないことによる抜去しやすいという以外に挿管中の注意点はありますか?
またカフつきを選択するのはどんなときですか?

A 回答 (3件)

麻酔科医です。


数年前の論文から、海外では、小児用の挿管チューブにも、カフ付きのものがよく使用されているようです。物自身は3.5mm以上はあったと思います。
詳細は、最新の小児麻酔に関する教科書に書かれています。質問者が専門家であれば、お調べください。

長期間挿管している場合は、肉芽の形成により狭窄の可能性がありますが、短期間、例えば手術時の麻酔の場合は問題は無いと思われます。

誤嚥の可能性ですが、挿管して管理している場合、PEEPをかけているので、その可能性は非常に少ないと思われます。以前、小児の心臓手術で、長い場合は1ヶ月以上挿管し管理していた事がありますが、誤嚥性の肺炎を起こすことは無かったと思います。

実際は、複雑心奇形の場合は、血中の二酸化炭素分圧により肺血管抵抗が大きく変わるため、厳密な呼吸管理が必要になることが多いです。そのために、全くリークがなくなるくらい太い、ぎりぎりのサイズのチューブを長期間にわたって利用する事があります。ダウン症の場合は、抜管後に肉芽の形成が問題になることは比較的多かったですが、救命のために必要であると判断し、気管狭窄の問題は保留にすることが多かったです。

浮腫による、再挿管困難ですが、無いわけではないですが、挿管できなかったことはありません。
私自身小児、新生児と1500例ほどしか経験していないので、数万例経験されている先生は、そういう事があるのかもしれませんが、あと、挿管チューブの材質により、挿管のしやすさも変ります。私はポーテックスを愛用しています。また、喉頭鏡のブレードの形も関係あるかもしれません。私は、ロバートショウ型を愛用しています。

浮腫による再挿管困難は、長期間の呼吸管理より、短時間の手術の際に、声帯を何度もつついてしまった場合に起こるような気がしますが、そういう事が無いように心がけているためであった事が無いのかもしれませんが、、

カフ付きは金額が高いです。定価ベースでは、カフ無しの5倍くらいしたと思います。詳しく覚えていないですが、実際、カフ付きのチューブが必要になるのは、食道閉鎖の手術や、重症先天性心疾患の場合に限られるのではないかと思います。

口蓋裂の手術の場合、長時間の手術になる場合は、気管内に出血が垂れ込む事がありますが、抜管前に気管内吸引を普通にして抜管してきましたが、問題になったことはありません。

適切な答えにはなってないかもしれませんが、
私の数少ない経験から答えさせていただきました。
参考にしていただければと思います。
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カフなしチューブ使用時の注意点は誤嚥です。

誤嚥によって肺炎を併発する可能性がありますから注意が注意が必要です。オーラルケア時に成人では洗浄することが推奨されていますが、小児の場合にはなかなか行えません(かなり症例を限定しているかと思います)。

カフ付チューブを使用する症例は気道抵抗が上昇している場合や肺コンプライアンスの低下、声門からの多量のエアリークなどが手元の資料では書かれています。でも実際に使用するケースってほとんどないのではないでしょうか。

ちなみに、救急蘇生ガイドライン(国際コンセンサス2005)で小児にカフ付きチューブを使用することについて安全であるということが示されていますが、日本の救急蘇生ガイドラインの最終版には、カフ付きチューブの使用は積極的推奨はしないと記されています。
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唇裂のオペなんかだと、カフなしの唇裂チューブを使いますよね。

カフが無いので口腔内の手術の時の血液の垂れ込みとか気をつけるのかな??あとはリークとかでしょうか??

3とか4とかの小児用チューブを使ったことが無いので、どんな時に小児カフを使うかはよくわかりません。ごめんなさい。
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