1)「死刑はは悪法である」という命題を、展開し「よって被害者遺族であろうと死刑を望むことは悪である」と結論に至った場合または、
2)「人の死を望むことはあさましい」という命題を「それは死刑についても例外でない」「よって死刑を望む被害者はあさましい」といった結論が出た場合、反証にたる論法とはどんなものありますか?
2)については中前提とした「それは死刑・・・」に短絡があると思われますが。
蛇足ながら「死刑制度の是非」を質問するものではないですし、命題であるその性質上、「命題間違っている」といったご回答はご遠慮ください。(間違った命題なんて存在するはずもないですので)
この質問に至った経緯を簡単に話しますと、アンケートカテで、「被害者遺族が死刑を望むことの誤り」について質問したところ、死刑の是非についての解答ばかりで、「誤っている、誤っていない」といった解答殆どはつかず、再三再四、回答くださる方の持論に付き合っていたら、論争に発展したと判断され削除されました。(まぁそうなるとは思っていましたが)
よろしくお願いします。
No.11
- 回答日時:
論理的思考力など全く持ち合わせておらず、回答も憚られますが、、とても興味のあるご質問でしたので、ない頭を振り絞って考えてみました。
まず、ほとんど回答になっていませんのでお詫びいたします(^^;)。
(1)についての反論ですが、
まず、「法」とは何であるか、どんな性質のものであるかで反論します(もちろん私は詳細などほとんど分かりませんが。。)
「法」はどんな法でも人が作り出すもので、「悪法も法」であります。法は、社会通念上の道徳と合致する必要はありません(人を殺す=社会通念上「悪」だが、法で人を殺すことは合法→なぜなら、「死刑」という法律が出来上がったから)。
そのため、遺族が死刑を望むことは、社会通念上、道徳の問題(人の死を望んでいる)として「悪」ですが、「死刑」を望むことは、法の執行を望むということとなんら変わりません。したがって、悪にはなりえません。。。
と考えます。
(2)については、、もう難しくて結論が出ませんでした。
「人の死を望むことはあさましい」が、「それは死刑についても例外でない」となってしまいますと、(1)の考えに即しますと、結びつきません。道徳的悪が前提となり、悪法についても例外でないとなってしまっているからです。
ですので、de-niro様のご質問に答える限界になってしまいました。。
私も考えることによってとても勉強になりました。
駄文どうぞお許しください。
>論理的思考力など全く持ち合わせておらず・・・・。
私はRyu831様よりも、論理的思考力に劣っていますので・・・・・まったく恥ずかしい限りです。
質問に対する反証も私的に納得にたる回答が得られたと思います。結論的に書き込みますと、
死刑存廃論議というものは死刑廃止派による「提案」があり、それに対して死刑存置派が「反論」し、討議して死刑制度を廃止か否かの方向に行き着くものであると考えるに、web上では、「廃止すべきである」と言い放つのみでそれによる効果メリットについてほとんど記されておりません。そこで廃止論的意見を元に死刑制度について質問してみた経緯があります。
当然、ここでご回答いただいた意見がそのすべてをカバーするものではありませんが、
>私も考えることによってとても勉強になりました。
同様に、勉強させていただきました。
ご回答ありがとうございます。
No.12
- 回答日時:
被害者が被疑者に殺意を持って殺された場合、その過程で被害者がこれを防衛するため、状況に応じ被疑者を殺害できる究極の正当性があるので、被害者が死に至った場合、被疑者は自分が死に至らしめられることに異議を持つことができない。
客観的なことなので1)被害者遺族が死刑を望む望まないは関係がない。2)人の死を望むことはあさましいことも、被疑者は自分が死に至らしめられることに異議を持つことができない事に関係がない。
>殺害できる究極の正当性があるので
考えも及びませんでしたが、なるほど・・・・。
蛇足ですが、質問の対象は被疑者ではなく、被告もしくは犯人です。
ご回答ありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
ゴメンナサイ、できれば書き込みたくないんですがチョット引っかかったので。
>近代刑法は応報刑を否認する事を基本原理としているので遺族の復讐心を道義的に理解しようと、判決には影響しないはずです。
ということなら、de-niroさんの主張は成立しないのでは?近代刑法は応報刑を否認する事を基本原理としているわけですよね?
>せっかくなので、私のスタンスをいいますと、死刑存置論のスタンスなんですが、その理由として、「被害者遺族の復讐権を認めよ!」というのがありまして、しかしながらそれじゃ「江戸時代の仇討ちかっ」となりますので、近代的法治国家における復讐権のようなものが、死刑制度かと解釈しております。
という解釈はおかしくなるのでは?
>ゴメンナサイ、できれば書き込みたくないんですがチョット引っかかったので。
まったく問題ないですよ。疑問に感じて当然ですし。
>近代刑法は応報刑を否認する事を基本原理としているわけですよね?
実際に死刑制度について「基本原理を理解していない」といった批判は多々あるようですが、死刑の理由として被害者の心情を反映し執行に至ったなど、法的に正式に認められた事例は無いそうです。
裁判官、検察、弁護士とも人間なわけで、被害者や加害者の心情を全く考えない事(判決に左右しないとして)は不可能であり無意識のうちに、バイアスが掛かる可能性は否定できません(たとえ0.1%でも)。
なのであまり妥当な表現ではありませんが、建前上ってことでしょう。
ご指摘の近代刑法の基本原理と私の死刑存置の解釈は一致しません。近代刑法が復讐権を認めていないことは当然知っています。死刑存置論の中には、「公開処刑にすべき」とか「残虐刑を望む」といった敵討思考もありますし、当然、法の基本原理を熟知して論じる人もいます。
誤解を恐れずにいってしまえば、死刑制度が直接的な威嚇となり犯罪をとどまるものと、そんなものとは無関係に道義、常識として犯罪を犯さないもの、が混在する社会みたいなものかもしれません。どちらも理由は違えど結果的に犯罪は起きないのだから。
>解釈はおかしくなるのでは?
そういった意味では私は「確信犯」です。(一般的に誤用されている確信犯でない方の)
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