
パンドラの箱には世界のあらゆる災いが入っていたとされていますが、そのなかにひとつだけ希望が入っていた、といわれています。それはなぜでしょうか?「希望こそが最大の災いだったから」と言う説を聞いたことがありますが、何故ですか?雰囲気的には理解できるような気もするのですが、説明しろと言われてらよく分かりません。最もパンドラの箱に入っていたのは「未来を知る災い」でそれがでてこなかったから人は希望を失わずに済んだと言う説もあるようですが、ここでは前者の方に対する回答をお願いします。あとできればソースも貼ってください。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ソースは不明ですが、どこかの作家さんがエッセーか小説の中で書いてあったものですが。
希望こそが最大の災いというのは、希望があるからこそ例えばはた迷惑な無謀なことにも挑戦してしまうということです。
具体的な事例を幾つかあげるなら、
例えばストーカーが執拗につけまわすのも、対象者がいつか自分のことを振り返ってくれるかもなどという希望があるからこそですし。
あるいは第二次大戦前の日本の政策だって、ひょっとしたらアメリカに有利な条件で講和をすることが出来るかもしれないという希望があったからこそのものですし。ギャンブルにのめりこんで、ついつい財布以上の金をつぎ込んでしまうのもこれが当たれば今までの負けがチャラになるという希望があるからですし。
要は楽観的な観測の根底にあるのが希望ということなんですね。
なるほど、そういう考え方もあるのですね。今まで自分の内側に向けられたものだとばかり思っていたのですが、外側に向けられたものでもあるのですね。(意味が分かりにくくてすいません)
No.5
- 回答日時:
クイズのようで面白いですね。
参加します。私としては、
「希望がある」ということは、すなわち
「少なくとも現在は願望が達成されていない」という明らかな証に他ならないからではないか、と考えました。
No.4
- 回答日時:
あなたの納得される回答かどうかは自信がないのですが、「パンドラの筥(はこ)」の中の「希望」について、下記の書の中に説明があります。
購入されるか図書館で以下の引用文とその前後を確認してください。『神々の指紋-ギリシャ神話逍遥』多田智満子著 平凡社ライブラリー 1994年7月刊
19頁から
「キリスト教では、希望は愛徳とならんで最も大切な美徳である。希望を失うことは神への信頼を失うことである。しかし、ギリシャ人にとって希望は必ずしもよきものではなかった。
人の世にあって希望と冒険心とは似たようなもの
いずれも厄介なダイモンなのだから
とテオグニスは歌っている。(中略)
賢人ソロンもまた希望をもつことの愚かしさをうたっている。
人はみなおのが思いを抱きつづける、災いを受けるときまで
たとえ悲嘆が待ち受けようと、災いの至るまで
人はただ愚かしく大口を開けて、空しい希望を楽しむ
(中略)歴史家トゥキュディデスも、ミュティレネの住民を虐殺すべきか否かの審議を描写したとき、人間の抗い難い性向が、危険な行動へ人々を駆り立てることを論者の口から語らせている。曰く、到るところ希望と欲望が渦巻き、欲望が先導し、希望が後に従う。欲望は計略を案出し、希望は僥倖の助けをほのめかす。いずれもこの上ない禍の根源である、と。
希望が人間を支える明るい推進力であることを認めていたとしても、空しい希望は人間の徒労を長びかせるばかりだ、という観念はギリシャ人にとって親しいものであった。ギリシャの有名な箴言に「人間にとって最もよいことは生まれないこと、次によいことは、もし生まれてしまったら、早々に世を去ることだ」というのがある。この種の厭世観からすれば、希望などはもたぬに若くはないのである。(後略)」
とあります。
ほかの文献として『仕事と日々』や『神統記』があがっていますからそれを参照されるのもいいでしょう。
すなわち奴隷制社会ギリシャにあっては、希望をもって自己の欲望を実現しようと生きることが災厄を招く原因だという人生観が形成されていた、ということですね。
長文有り難うございます。そういえばパンドラの箱に入っていたのはまやかしの希望だとする説もありました。
Wikipediaから
期待説(偽りの希望説)
ゼウスが最後に入れた、もっともな災厄は偽りの希望とされる説。このため人々は絶望する事もできず、空虚な期待を抱きながら生きなければならない。
それにしてもギリシア人ってネガティブですねw
No.3
- 回答日時:
人間が不幸を感じる要因は主に二つあって、ひとつはその人が周りの人間よりも貧しいとき、もうひとつはその人自身が期待している境遇よりも現在の境遇が低いとき、であるといわれています。
そして希望を持つということは自分が期待する境遇を引き上げることになりますから、当然二番目のように現在の境遇と自分が期待している境遇との開きが大きくなるのです。
さらに希望は人間に生きる勇気、生き残ろうとする意思を与え、人間に自らの命を絶つことをさせなくするのです。
ゆえにパンドラの箱を開けてしまった人類は、現在まで種を絶やさず、苦労を受け続けているのです。

No.1
- 回答日時:
わたしもそれをずっと考えています。
っということで、今まででわたしが下した結論です。
わたしが読んだギリシア神話では、プロメテウスが永遠の命を与えられ、それゆえに毎日鷹に身体をくいちぎられても、人々から石や罵声を浴びても、翌日には元に戻りまた同じ苦しみを味わう…という途中に出てきました。
そこから考えるに、
『いつかは開放される』という希望を抱く=今までの苦労・苦痛を日々味わいながらも毎日を生きる
ことになるのではないでしょうか?
自分自身しか生み出せない希望を持つがゆえに、いつ開放されるか分からない苦労・苦痛のなかに身をゆだね生きていく…プロメテウスはヘラクレスによってたしかに解放されました。
しかし、全ての人が開放されるわけではないでしょう。
希望を持ち続け行き続けた、それでも最後まで苦労し死に倒れていく人々がいるのではないでしょうか?
ゆえに希望がパンドラの箱の中に収められたのでは?とうのが私個人の中でもっとも有力な説です。
ちなみに哲学者でも研究者でもない19年しか生きていない一般人の意見ですのでご参考までに。
表現能力が乏しいのですが、うまく伝わっていれば幸いです。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3% …
お返事が遅くなってすいません。有り難うございます。なるほど、しかし僕は絶望して死ぬより最期まで希望を持って死ぬ方が幸せだとも思ったりします。
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