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フランスはパリの街中で、よく物乞いの人を見かけます。かなり驚くことに、10代の女性(特に白人、イスラム教徒)までもがいて、この国の社会状況はどうなっているのかと疑わざるを得ません。

さて、きょうは子供連れの親子がスーパーの前で物乞いをしていました。母子家庭かどうかは別としても、これだけ社会保険が手厚い国で、生活保護も出ないのかと困惑してしまいます。もちろん、フランスに限らず、どの国でも発展国の貧困問題はあるでしょう。それにしても、と思います。

このような若い女性や親子が物乞いをしなくてはならない社会状況・問題はどこにあるのでしょう? また、このことを論じた書籍(日仏英語、どれでも可)や新聞の論説、あるいはサイトなどがあれば、ご教示ください。

A 回答 (3件)

フランスの場合、大陸なので難民が流れ込みます。

つまり物乞いの多くはフランス人ではないのです。あなたの知るとおり、フランスはヨーロッパの中でも、極めて治安、経済、福祉が安定しており、移民に寛容な国です。さらに国籍出生地主義を持つため、フランス国内で生まれたと証明された子供は、フランス人となれます。このため大量の移民がフランスを目指します。社会状況より地政学的な必然かと思いますので、フランスが移民に対する締め付けを強める(現在この方向にあり)、経済悪化、福祉切捨てといったむしろ問題のある政策を採らない限り現状は変わらないでしょう。(やってもちょっとやそっとではなかなか変わらないと思います。)
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。確かに移民問題はフランスの最優先課題とでもいえるでしょう。しかしながら、たとえば移民問題で槍玉に挙げられるアラブ人、中国人、アフリカ人が物乞いをしている姿を見かけたことはありません。イスラム教のアラブ人女性は理解できますが、問題は白人女性(特にフランス・ラテン系)なのです。ジプシーとも違うように見えますが、どうでしょうか。イタリア、スペイン系移民でしょうか?

お礼日時:2006/10/15 21:17

スラブ系を初めとした東欧系、ユダヤ系、あとはアフリカから帰ってきた旧植民系が多いと思います。

トルコ系がいてもおかしくないですが、トルコ系はかなりドイツにねづいているので数は少ないですかね?ヨーロッパ同士の場合、南欧からの移動は少ないと思います。そこまで大きな経済格差が無いので、寒いところへ移民はしないのではないでしょうか?
 中国はフランスから遠いですし、中東系も、産油国でかなり仕事があるため遠いフランスまで来る人は少ないと思います。あと今回の質問とは関係ありませんが、豊かな中国系の移民は、カナダ、アメリカへの志向が強いです。アフリカ系は少なくないと思います。ただし白人植民との混血が少なくないので、コテコテの黒人とは限らないですよ。移民問題は、アルジェリア等旧フランス植民地から来た人と、その他の地域からの移民で背景が違うので、その辺も難しいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
まず、中国系はフランスには相当数がいます。

中国系移民
http://news.kyodo.co.jp/kikaku/shiten/euro200004 …
これは最近の動向ですが、もともとパリ13区はチャイナ・タウンが形成されています。
http://www.cnc.takushoku-u.ac.jp/~kakyonet/publi …

アラブ系移民とは、アルジェリア、モロッコからのことを言っていたので、旧植民地を指します。紛らわしい表現で恐縮ですが、アフリカ人とかいたのは黒人の婉曲的な言い回しでした。中東系は政治亡命などを中心に多い気がします。トルコ系移民もかなりパリにはいます。そのあたりの実数は定かではありませんが。

さて、指摘されてなるほど…と思えたのは、アルジェリア・モロッコといった旧植民地のアラブ系移民が多いことです。この辺の境界があいまいで一口に「アラブ系」と言ったものの、概して「外見」から必ずしも判断できないことを認めなくてはなりません。念頭から外れていました。また東欧系も然りです。

調べていて気付いたのですが、中国系移民の物乞いが少ないのは、おそらくパリ中に広がるチャイナタウンでの雇用が少なからずあるからではないか、ということです。そのような仮説が生まれました。つまりコミュニティ内で相互補助が強いということです。しかし黒人は…今のところ解答がありません。

お礼日時:2006/10/16 21:08

un monde sans vagabonds, telle est l’utopie de la societe de touristes .



le monde diplomatique aout 2000の記事を読んでみて下さい。
上記の文章は、その中にある一文です。色々と考えさせられる
事柄が述べられております。定住して生活をする人々から見る
社会とフランスで gens de voyage(直訳:旅の人→流浪の民)
と言われている人では、考え方が違うようです。

フランスの貧困はここ30年で大きく改善してきています。
1970年代に15%辺りが、2001年では6%程に
それでも貧困線(一人当たり月間480~650ユーロ
約85千円)以下の人口は3百万人おりますから。
ご存知のように、最近は高齢者よりも18歳から
24歳の貧困が大きな社会問題になっております。
詳細は添付統計局の史料を。ご覧下さい。
http://www.insee.fr/fr/ffc/chifcle_fiche.asp?ref …

参考URL:http://www.monde-diplomatique.fr/2000/08/MICHEL/ …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。おっしゃるように、多面的にとても興味深い記事でした。いろいろ考えさせられます。
いわゆるホームレスのあり方が西洋と日本(東洋まで含むかは浅学ながらわかりませんが)とでは歴史的な意味合いがかなり変わるようですね。「『正しい』ホームレス」、「『間違った』ホームレス」という視点、それを許容する社会のあり方など、学ぶ点が多かったです。

「物乞い」のなかにも、たしかに、けっこう身だしなみのしっかりしていた若者がいたのですが(笑いながら「ニーハオ!」なんて声をかけられたのですが)、この論説を読んで腑に落ちました。彼らはまさに現代の「Vagabond」なのですね。

さてそれとは別に、若年層の失業率の高さは昨年のCPE問題でその原因について自分なりに調査してみました。これが「極貧」に結びついているのでしょうか? これはちょっと思っても見ませんでしたが、よくよく考えればある意味において当然ですね。しかし、その失業から生じる貧困がchariteを受けるほどまで仕事がないのでしょうか?
フランス社会には歴然と「社会階層」が存在し、日本以上に教育格差、経済格差が激しいこと、しかもこれが日本のように「努力すれば何とかなる」と言ったレベルのものではないことも知っております。パリ北部郊外の移民系の若年層の失業率が圧倒的に貧困率を押し上げていること、不法移民の不法労働の問題、失業手当のほとんど詐取とまでみられる受給が国家予算を圧迫していること、それらを差し引いても、やはり一部のパリの若者は施しを受けなくてはならないのでしょうか?

お礼日時:2006/10/20 17:38

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