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大阪市営地下鉄は、法律上は”路面電車”扱いだという。
実際運行している車両はとても路面電車とは思えないし、”地下を走る路面電車”というのも奇妙だ。
なぜ”鉄道”でないのか?

A 回答 (4件)

東京メトロが鉄道法に基づいて建設されたのに対し、大阪市営地下鉄は軌道法(路面電車に適用される)によって建設されたからです(「日本の地下鉄」 岩波新書より)。

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大阪市営地下鉄は、軌道法が適用される鉄道です。


軌道法とは路面電車を管轄するために作られた法律です。しかし元々路面電車だけを管轄する法律ではなかったです。また時代と共に鉄道の形も変わってきています。したがって軌道法は現在は「主として」路面電車などを管轄する法律に変わったといえるでしょう。ゆえに

>大阪市営地下鉄は、法律上は”路面電車”扱いだという。

と「路面電車」で縛るのは100%正確ではありません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8C%E9%81%93% …
等にもかかれているとおり、作られた当初は路面電車もどきの鉄道でも、その後本格的な高速鉄道に生まれ変わる場合があります。京阪・阪急・阪神などは元々軌道法で運営されていましたが、今は鉄道事業法に変更されています。

大阪地下鉄の場合は京阪などの理由とは異なります。大阪市の場合、市電も地下鉄も同じ軌道法で建設する方が都合がよかったのでしょう。市電がなくなった現在でも特に不都合がなければあえて変更する事はないと判断なのでしょう。特に道路とセットで鉄道を作ることが多い市営地下鉄なら軌道法の中で建設した方がいろいろ好都合です。

どちらにしても法律がどうあれ、われわれ利用者にとっては鉄道に間違いありません。

>なぜ”鉄道”でないのか?

「法律は頭が固く融通が利かないから」としておきましょう。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。
御堂筋線・梅田駅は大規模でまるでヨーロッパの国の地下鉄駅みたいです。
地下鉄建設に賭けた当時の大阪人の心意気を感じます。

お礼日時:2007/01/06 10:30

軌道法と鉄道法というのが存在します。


鉄道事業は、どちらかに従って経営されているわけですが、このうち軌道法に従ってるのを路面電車と言う場合が多いです。
質問の大阪市営は軌道法なので路面電車といわれてもありかもしれません、万葉線の新湊線や筑豊電気鉄道、伊予鉄の城北線は逆に鉄道法で運営されているので立派な鉄道になります。

今でこそ、どっちつかずの軌道法と鉄道法ですが、元々は違いました。
昔は併用軌道(道路上に線路を引く)のは軌道法だけでしたし、認可する所轄が違いました。
今は両方とも国土交通省ですが、鉄道法は鉄道省。軌道法は内務省の管轄だったのです
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この回答へのお礼

昔の所轄官庁の違いだったんですね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/01/06 10:28

すでに出てますように、大阪地下鉄は法律上は主に路面電車を念頭に定められた軌道法によって敷設されていますから、法令上は路面電車と同じ扱いというのは正しい表現です。



これは御堂筋線を建設するに当り、御堂筋と地下鉄を同時に施工したため(以前から御堂筋はありましたが狭い道でしたので、拡幅と同時に地下鉄のトンネルを掘りました)道路の予算である程度の建設費を賄う方が合理的であり、軌道法を選択したと言われています。路線延長にあたっては、道路整備と無関係に行った区間も多いですが、千日前通りと千日前線や中央大通りと中央線のように道路と同時施工の区間もあり、このような整備手段を多用したのが大阪地下鉄の特色ともいえます。

同様の理由で、一見普通鉄道ながら軌道法が適用されている区間には、川端通の整備と同時に施工された京阪本線の東福寺・三条があります。(ここは正確には淀屋橋~東福寺が軌道法から地方鉄道法(当時)に転換した際に上述の理由で転換しなかった)

実際のところ、大阪地下鉄や京阪線のように普通鉄道と変わりない設備を持つ(専門的には新設軌道と呼びます)場合には、普通鉄道に準じた扱いを受けますので、軌道法準拠ながら技術的な扱いは普通鉄道と同様に扱われます。

このように一見鉄道と同等に見えながら軌道法が適用されている区間に名鉄豊川線があります。

あと東京の「ゆりかもめ」や大阪の「ニュートラム」などの臨海地域の新交通システムも鉄道の区間と軌道の区間が混在してます。これらの路線は道路と一体となって整備されましたが、臨海地域の港湾道路は運輸省(当時)の港湾整備予算で建設されたものがあり、これは道ではありますが、法令上は建設省の管轄する道路ではありませんので、これに該当する区間は鉄道、建設省の管轄する道路に建設された区間は軌道となっています。これは国土交通省に両省が統合された今でも生きており、旧運輸省系の予算と建設省系の予算は暗黙のうちに別勘定ですから、改革と言っても単に大臣の名前と人数が変わっただけで、国土交通大臣の中身は建設大臣兼運輸大臣に過ぎない事がわかります。
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この回答へのお礼

道路拡張と同時に地下鉄建設とは、いかにも大阪人らしい合理的な発想ですね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/01/06 10:26

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