クラリネットの運搬について質問です。

家では組んだままスタンドに立てています。運ぶときは専用のヤマハのケースに分割していれます。練習のたびに組んだりはずしたり面倒なので組んだ長いままでケースに入れ運んだほうがいいと思います。が
そんなケースは市販品であるのでしょうか？それともなぜやっていないのか？まずい理由はありますか？

No.3 ベストアンサー 回答者： Yorkminster 回答日時： 2007/02/08 18:55

アマチュアのクラ吹きです。

まず、根本的な問題として、なぜクラリネットは上管・下管に分割されているのか、ということがあります。これは、単に可搬性を良くするためで、音質的な配慮からではありません。したがって、1ピース構成の楽器も、少ないながらも存在します。Eb管など、小型の楽器はもともと1ピースです。

（音質的には、1ピース構成の方が良くしやすいと聞きます。トーンホールの位置、テーパーのかけ方などの関係と思われます。わずかなズレや隙間のために、気流や音波が乱れるということもあるのでしょう。また、分割されていると上下管の抜き差しで音程調整が可能ですが、管体の「鳴り」が伝わらなくなるので、そういう意味でデメリットがあります。音程のことはともかく、マウスピースからベルまでぐっと押し込んで吹くと、非常に芯の透った音になります。）

管体が分割されている楽器では、それぞれの間に隙間が設けてあります。これは、温度や湿度によって管体が膨張・収縮するため、クリアランスが必要だからです。

>> それともなぜやっていないのか？まずい理由はありますか？ //

隙間があるということは、そこに水分が溜まります。これをよく拭き取っておかないと、管体やタンポ、コルクなどが水分を吸収して変形し、管が抜き差しできなくなったり、音質上の致命的な問題を引き起こす可能性があります。

また、ジョイントコルクに塗るグリスが溶け出し、トーンホールに溜まったり、タンポに吸収されたりします。これは、ほこりや汚れを固着させるので、これも音質上の問題を引き起こします。

>> そんなケースは市販品であるのでしょうか？ //
ダブルケース（Bb管・A管用等）では、バレルからベルまで組み立てた状態で収納するもの、バレルと上管・下管とベルを組み立てて収納するものなどがあります。楽器屋さんが商品をまとめて運ぶためのケースで、バレルからベルまで組み立てた状態で10本入るケースを持っているのも、見たことがあります。

また、特注すれば作ってもらうこと自体は可能でしょう。

よって、きちっとメンテナンスすることが前提であれば、組み立てた状態での運搬も可能です。

ただし、

>> 組んだままスタンドに立てています。 //

これには賛同しかねます。専用の練習室があり、温度・湿度が一定に保たれている環境ならよいですが、そうでないなら楽器を痛めつけていることになります。分解した状態で楽器ケースに入れ、冬場などはタオルなどでケースごと包んでおくのが、もっとも楽器に優しい仕舞い方です（リペアラー談）。

なお、乾燥剤は絶対に入れてはいけません。タンポが干からびて音程が狂うだけでなく、最悪、管体に亀裂が生じます。（しかも、良い楽器ほど割れやすい傾向にあります。楽器用の湿度調整剤ならもちろん良いですが、ランニングコストがバカにならないという欠点があります。）

この回答へのお礼

ありがとうございます。本件に大件だけでもいろいろあるんですね？
やはり、これまで通りでいきます。　なんとなく違うやり方をすると
難しい問題を解決しなくてはならないようで、自信がありません。
ありがとうございました。

お礼日時：2007/02/09 22:03

No.2 回答者： tommy110 回答日時： 2007/02/08 12:37

こんにちは

私はクラリネット吹きではないですが
同じ疑問をもっていました。
（あまりに当たり前のように行なわれていて
質問する勇気がなかったです。質問者さんはえらい！）
分解してケースに入れる理由として思い当たるのは
１．ケースが長くなってしまい輸送コストがかかる。
２．長いケースは持って歩くとき邪魔になる。
　　（縦にしてかつげばいいですが。）
３．組立てたままだとコルクが変形してゆるゆるになってしまう。
４．コルクグリスが固着して抜けなくなる。（金管楽器は良くあります。）
などが考えられます。
クラリネットが分割されているのはチューニングをするためだとおもいます。
でも組立てたまましまえるケースもあってよいのではないかと思います。あと付属品を収納する場所もないものが多いですよね。
他の方の回答楽しみです。

この回答へのお礼

ありがとうございました。大変参考になりました。

お礼日時：2007/02/09 22:05

No.1 回答者： oyasumin 回答日時： 2007/02/08 01:13

木管楽器は水分に弱いため、毎回練習後はクロスを通して水気を摂ります。

そして乾燥剤を入れて保管した方がいいです。
なので、組み立てっぱなしだとあっちこっち歪んじゃって音色が悪くなっていくんじゃないかと思います。

この回答へのお礼

ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時：2007/02/09 22:04