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Jフォンで本年末にリリース予定の3G携帯や、ドコモのフォーマをそのままヨーロッパに持っていっても周波数?か何かの違いで使えないって聞いたのですが本当なんですか?それならIMT2000の意味ってなくなってしまうんではなんて思ってしまいます。また一台の端末で各周波数対応機なんて作れるのでしょうか?フォーマってデュアル端末ではなかったですよね?

A 回答 (2件)

再回答です。



まず、1つ目ですが、使えますよ。まずWCDMA(欧州案)とW-CDMA(日本案)ですが、これは99年に基本規格を統一して、欧州案を基本としてW-CDMA(DS-CDMA、3GPP準拠)を策定しています。そのため、W-CDMAもWCDMAも今は違いはないですよ。というより、既にこの使い方はしないのです。
DS-CDMAが正式な名称となります。

3GPPは3規格あり、
TDD(一部で使用予定)、FDD(欧州アジアの多くで利用予定)のDS-CDMAとMC-CDMA(旧Cdma2000・3GPP2といわれた)です。
ドコモの規格は、FDD方式のDS-CDMAで99年に策定された初期のリリースを利用します。J-phoneが採ったのは、2000年に策定されたリリース4というもの、さらにその後リリース5が出ています。(リリースはマイナーな規格更新で詰めの違いです・・それが結構大きいですが)

それで本題の周波数ですが、基本的に欧州の電話会社は規格を確実に詰めていないのです。これは、日本を見てから確実な物を出すという考えということでですね。

そのため、周波数についてはどうなるかは分かりませんね。まあ、一応各国帯域取得をしていますから、それを利用するでしょうがね。

基本的に提携している電話会社同士は、同等の帯域を使うか、それができないなら海外対応(ローミング対応)の専用端末を出すはずです。
それによって問題なく海外でもローミングサービスが使えるようになる設定です。

また、全体で使えるようにする場合で、もし利用上問題がある場合は、現在の3G携帯電話の利便性から考えると、まだ完成度は低いですから、買い換えサイクルが早いと考えられ、海外でサービスの仕様が変わった場合でも、必要な方は機種変更で対応することを想定し現状では対応より、コストをできる限り下げているという可能性も高いですね。

言えることは、絶対に使えないということはないです。ただし、利用できるのは提携している電話会社のエリア内のみですよ。それを越えると、使えないのは当然です。

2ですが、DS-CDMAとMC-Cdmaのデュアルは今のところはあり得ないですね。これは、いわゆるライセンスの問題ですね。Auが現在MC-Cdmaを利用していますが、このライセンスは米クアルコムという会社がベースを持つため、それとライセンス契約を結ぶ必要があります。
対して、DS-CDMAは標準化団体といくつかの企業で策定した物で、またこれも複雑なライセンスを持ちます。
NTTはこの中で99年案のリリース版を使っている。


一応3GPPで統一はされていますが、現段階で両方のライセンスを有している電話会社はないかな?将来的に、需要があれば、当然可能性がありますが、今の段階で出るとは言えないです。これは実際に世界的本格的なサービス展開が開始されてからどうかですね。

細かく書きましたので、分かり難いかな?
最後に規格の整理です。

W-CDMAとWCDMAが99年に統一されて3GPPが策定されました。また、それには、Cdma2000規格も統一されました。
そして、WCDMA(W-CDMA)はDS-CDMAとなりFDD方式(一般方式)とTDD方式(一部での利用予定)という細かな違いができました。さらに、これには99年の初期から2000年移行のリリース4と5のマイナーな更新があります。
Cdma2000は3GPPではMC-CDMAという名称になりました。
W-CDMAベースの方はかなり複雑ですが、基本はすべて一つの規格をベースにしています。
2000は単純ですね。ただし、地域ごとに互換性はあるようですが派生規格があるようです。

これからすると、日本はただの実験台ですね。他の国は日本を見てから、結果を出したり、もっと良い物を出そうとしている。そのため、今の規格も何ともね・・・ちなみに、これはあとからさらに調べた物も含まれていますので、ちょっと前とは答えが違いますね。何せ携帯やハイテク・IT製品の事情は年々更新される物で・・・ちょっと見ていないと事情が変わってますから・・・

いかがでしょうね。
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この回答へのお礼

Partsさん、本当にありがとうございました。大変わかりやすく親切なご解答を頂戴いたしまして、心から感謝申し上げます。というのも私の仕事の関係でローミングに関するレポートを作成するためにも、専門化からのアドバイスを頂戴できればと考えておりました。もしまたわからないことがあればここで質問させていただくかもしれません。ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/21 23:36

Q/ドコモのフォーマをそのままヨーロッパに持っていっても周波数?か何かの違いで使えないって聞いたのですが本当なんですか?



A/現時点ではそうですよ。これは、端末の関係ではなく、設備の問題で国内では既にW-CDMA(DS-CDMA)がスタートしていますが、欧米では未だにG2(第2世代)端末となるGSM方式を中心として利用しています。そのため、まだ使えない。海外で本格的に使えるようになるのは、来年頃になるでしょう。これは、海外のボーダーフォングループ(Jフォン系)とKPNやAT&T(ドコモ)などが第三世代端末のサービスを始めてからとなります。
ちなみに、G2端末は日本(PDC)と欧米(GSM)の仕様が異なるため、日本の端末は海外では使用できません。(CdmaONEを除く)

Q/それならIMT2000の意味ってなくなってしまうんでは

A/意味がないのではなく、日本が先行しているため、使えないわけで、海外でもサービスが始まれば使えるようになります。ただし、W-CDMA(DS-CDMA)は設備投資がかなり高額であること、端末が高いことなどなどの問題が多く、市場への浸透は遅れ気味ですね。

ちなみに、IMT2000にはもう一つCDMA2000(米国規格、MC-Cdma)があります。これは、Auがサービスを展開していますが、こちらは基地局をそのまま単純に発展させるだけであるため、低価格低コストとなり、基地局の対応も楽です。

結局は、海外で使うにはまだ、海外の施設が間に合わないから使えないと言うだけで、これから先全く使えないわけではありません。まあ、日本は第三世代に移行する理由があります。何せ世界の規格で日本だけPDCですからね。海外では既にGSMに統一されていたため、あまり次に急ぐ理由がないという方が大きいですね。

ちなみに、W-CDMAとWCDMAは同じものです。
それと、デュアル端末(WCdma、PDC、GSM対応端末もしくはGSM、WCdma対応端末)ですが・・・基本的にはそういうのを作って儲かるかですね。作ることはできるでしょうが、何せW-CDMA端末だけで5万とか・・・そのぐらいで携帯性は今のPDC製品より低い。それに機能を付けるとさらにでかくなるかも・・・
利便性と需要が問題ですよね。需要がないと作りませんからね。
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この回答へのお礼

大変分かりやすく、迅速な御回答をありがとうございます。深謝いたします。
読んでいて少々??なところがございまして、少々再ご教示いただければ・・と思います。何卒宜しくお願い致します。

(1)ヨーロッパで3Gサービスが実施されたとして、日本でいうW-CDMA端末をヨーロッパで使用するには周波数帯の変更が必要なのではないでしょうか?というのもW-CDMAとWCDMA(ハイフォンの有無の違い)では確か使用周波数帯が異なりますよね?GSMでも周波数帯を変更するダブルバンドとかトレルバンド携帯とかがあったように、FOMA等はそのままは使えないのではないでしょうか?

(2)Dual端末の件ですが、ニーズがあると仮定した場合、同じCDMA同士でも、つまりW-CDMAとCDMA2000間でも必要になるのでしょうか?というのもアメリカの一部では確かGSMも使えるところがあったと記憶しておりまして・・・。

Partsさんのご回答は大変分かりやすく、私にとってはご協力を賜れたら本当に嬉しいのですが。無理を申しまして大変に恐縮です。

お礼日時:2002/05/20 17:16

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