
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
将棋は指す、囲碁は打つですから、まず。
質問者さんのイメージだと天才的なインスピレーションでどんどん手が読めていくイメージなんでしょうが、そのイメージは全く違います。
将棋の上手な人は、実にたくさんの定跡を覚えています。ひとつの定跡は100手ほどですが、変化手順といって、例えば50手目にaという手じゃなくbという手をさした場合はこうなって不利なのでという手順も知って定跡を覚えているので、その変化手順にも、bじゃなくcもdもありえますし、bの次の手もb1b2b3とたくさんありえますので、100手ほどの定跡一つを知っているといっても数万数十万手を理解していることになります。
だから、1手選択するにも初心は白紙ですが、上手な人はすでに数万手数億手の蓄積がありますから、瞬時に最善手を選択できるのです。アマチュアでも強い四段になると、驚くほど定跡を知っていて、将棋世界の03年3月号の103頁に出ていた変化なんてものもキッチリ覚えています。
羽生さんの千手を読むというのは、ある場面で、知識として数億数兆手相当の変化を知っていて、手の組み合わせなんかを変えてみてよりより手の検討を千手くらい対局の場でやってみるということなので、数億手数兆手の蓄積の無い人には、絶対無理な話です。
ちょっとしたコツを覚えて、それだけでうまくやっているというのは公務員や業界団体職員の様な特権階級の人の生き方であって、一般の人にはちょっとしたコツを覚えてもそもそも特権階級じゃないので、意味なんて全く無いのですが。自転車なんかだとちょっとしたコツを覚えると乗れるようになりますが、将棋が羽生さんとは行かなくても、プロ並みにうまくなるのはコツじゃないです。(まあ、8級(将棋倶楽部24の8級じゃないですよ)の人が4,5級を目指した場合のコツはあるでしょうが、どこがおかしくて8級なのか、おかしい箇所は人によって違いますから、一般的にはいえません)
話がそれましたが、膨大な先例を覚えるという作業が将棋の上達には必要な訳で、プロ並みにうまい人は誰もがやっています。棋譜を並べていて「あれっ」と思うところを研究することも、当然やります。研究は一局並べてすぐやっても効率悪いです。考える材料がないですから。少なくとも先ずは1万局並べてからのほうがいいです。1万局並べているうちに1局2局並べた時に感じた疑問のほとんどは感じなくなっています。手を読む力というのは、10万局もならべると、だれでもつくようになります。
でも、その前提の10万局の棋譜並べという作業は誰でも出来ることじゃないんです。マラソンの選手が練習で30キロ走ることはなんでもないことですが、素人にはとんでもないことであるのと同じです。
ときどきプロのスポーツ選手の練習量が紹介されてその多さに仰天するというのがありますが、将棋でも質問者さんの想像を超える量の棋譜並べと研究を強い人はやっています。
例えば10万局くらいならべて見れば、自然と手が見えてくるようになります。手の見え方に多少の個人差があって、それがたまたまセンスがいいと強豪という呼び名を手に出来ますが、市の文化祭で優勝する程度の強さなら、ここでのセンスはいらないでしょう。10万局並べるという当然のことをするだけでいいでしょう。
なので、将棋で先を読む力は人生には役立ちません。
けれど、手法は役立ちます。人生やお仕事で悩んだ場合先人たちが同じように悩んでさまざまな方法で解決していますので、その先例をたくさん覚えるという手法を知るということです。人生での先例は、将棋年鑑とか、大山名人全集みたいにまとめられてはいませんから、ひとつひとつ探し出すのに骨は折れますが、先人も同じように悩んでそして解決していると確信できることは人生に役立つことでしょう。
No.3
- 回答日時:
将棋の手を読むといっても無尽蔵に可能な手を全て読む事はなく
次の手を10種類くらい読んだらそれに対応する手を10種類。
パターンとしてはこれだけでも100通りの手になります。
さらにその次の手を10種類くらい考えれば1000手になります。
中盤の手の広い場面で次の一手で指すことが可能な手の種類は
百種類以上存在することはざらにありますが
そのうち90くらいは意味の無い手であることが殆どです。
それを全部考えていたらプロといえども無限に時間が必要です。
で、上級者はどうしてるかと言えば
将棋もパズルと同じである程度形を作るパターンというのがあります。
効率の良い攻め方や守り方のパターンがあって
現在の局面に一番適合しているパターンを考え出すのです。
手が広く先が読める人というのはこのパターンを多く持っている人なんです。
これを定跡と呼びます。
数多くの定跡を覚え、それを的確に使いこなせる人が
上級者になっていくのです。
新手一生という言葉があるように
過去に誰も思いつかなかった手を考え出し
新しいパターンを作り出すことは
超一流のプロでも一生に何回もあることではありません。
先読みの力をアップさせたいということは
将棋だけに限らず日常の生活においてということでしょうか。
これも将棋と同じで日常の起こりうる様々なパターンを
しっかり観察して記憶することによって
次に自分の番になった時に的確に対処出来るようになるのです。
将棋でも他の人の指している手を見て覚えて
成功した手を自分で使ったり
失敗した手を自分の時は回避したりすることが大事です。
「見る、覚える、記憶を使いこなす」
この一連のパターンがしっかり出来たら
生活でも将棋でも先読みが出来るようになるでしょう。
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