
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
植民地には、2つのタイプがあります。
1つは、本国からの殖民を中心とした植民地で、その場合本国と同じ社会構造・経済構造が、植民地に形成されます。
本国を拡大してゆくタイプの殖民地です。
代表的なのは、ロシアによるシベリア殖民や、ドイツ東方殖民、などです。また、スペインの中南米やイギリスの北米植民地などもこのタイプです。
一方本国民の殖民はあまり行わず、経済的支配により、本国で必要とする資源の確保と生産物の市場としての植民地があります。
経済支配目的の植民地です。
その代表的なのは、アフリカ諸国やアジア諸国の植民地です。
この二つの植民地の違いは、主に原住民が多いか少ないか、本国人が積極的に殖民する環境にあるかの差がおおきいように思えます。
フランスの場合、植民地のほとんどが経済支配タイプの植民地で、唯一本国拡大型の植民地であったケベックは、イギリスに奪われ、カナダの一部となってしまいました。
このタイプの植民地で生産それる物資は、全て本国で必要とされる物資であり、植民地で必要とされる物資のほとんどが、本国から供給されます。
フランスにおすいも過去フランス連合やフランス共同体などが形成されましたが、各植民地が個々にフランス本国とつながっているだけで、共同体としての価値がありませんでした。
一方イギリスの植民地には、イギリスと同じ社会構造を持った国として、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドがありますし、イギリスから独立した後も密接な関係を持つアメリカがあります。
アメリカやカナダが必要とする物資は、イギリスが必要とする物資と同一であり、供給できる物資も同一です。
フランスの場合、植民地が機用級する物資や購入する物資の量や価格が、フランス一国の事情で変化してしまうのに対し、イギリスの場合、イギリス単独ではなく、その他の国々との関係もあるため、比較的安定した多国間の関係になります。
この差は大きく、先進国での足場が弱い国が、イギリスの植民地でもないのに、イギリス連邦に加入する事により、この多国間の経済システムに参加できるようになります。
2番ですが、フランスには以前「フランス共同体」がありましたが、現在では機能していません。
オランダは、本国拡大型の植民地であったオレンジ自由国などはイギリスに奪われ、経済支配型のインドネシアは、対オランダ感情が悪く、とても共同体を形成する事はできませんでした。
現在旧宗主国を中心とした共同体として、ロシアを中心とした「独立国家共同体」、イギリス・フランス・アメリカを中心に太平洋諸国が参加している「太平洋共同体」があります。
No.3
- 回答日時:
直接の答えにならないかもしれませんが…
1.50年の統治というのは、「恨みを買うのには十分過ぎ、感謝されるのには短か過ぎる」ということでしょう。
英・仏・蘭・西等の植民地経営は、17~18世紀に始まったのに対し産業革命に遅れた日・独・伊が植民地争奪戦参戦は19世紀末~20世紀始めで(日本の台湾併合1895、朝鮮併合1910)、まさに感謝されるようになるのには時間が足りなかったということでしょう。(ここで‘感謝’といったのは、インフラ整備がなされ、宗主国の政治、経済、文化的慣習が移植・定着し、被殖民国の社会に根を下ろしその後の「国造りの枠組み」を与えたという意味です)。
2.こんなことをいうと批判されそうですが、日本も朝鮮や台湾で潅漑施設の整備や技術の移転等植民地の農業生産力の向上に貢献し、道路や鉄道も作り、戸籍制度も整備しています(その狙いはともかくとして)。ただ、丸ごと日本(文化、習慣等)を押し付けるという愚を犯している。(英仏等はローマ帝国が各植民国の伝統的文化、慣習を認め、広大な地域を長期的に上手く統治した歴史に学んだということ)
3.仏、蘭、西が連邦結成できなかったのは、国力の弱さから旧宗主国について行った方がメリットがあると被殖民国に認められなかったことが大きい(特に蘭、西)。仏はベトナム、アルジェリア等の独立で不手際を犯したものの、今でも連邦とは称していないが旧植民地国を糾合した集まりを掌握している(フランス語圏諸国会議)。
No.2
- 回答日時:
学者ではない、単なる歴史好きなので、確信があるわけではないのですが、
イギリスは、総督を置いて間接的な支配にとどめ、人民の支配は現地人に任せるような方式で統治したようです。これは収奪手段としては比較的効率が悪い。現地政府関係者も何割か取ってしまうから。
とにかく収奪は現地政府がその名のもとに行い、分け前を得た現地政府関係者が実際に蓄財するから、人民の恨みは政府に向かう。
(イギリスが命令したことを実行したために)現地政府と人民がもめると、総督がイギリス女王の名の下に「仲介」に出たわけです。
裏にイギリスがいて、現地政府はイギリスの命令に従っただけなのに、人民はそれを知らないから、イギリスが第三者的な顔をして多少は政府に譲歩させて人民が何かを得るようにすると、人民の感謝はイギリスへ向かう。
だから、人民はイギリスを慕ったということなのではないでしょうか。
ほかの国々は直接人民を支配したようですね。直接利益が宗主国へ移りますから、収奪手段としては効率的なんですけど、人民の怨みは直接宗主国へ向かう。
特に、某国などは、神の名の下に現地の国家をぶちこわし、収奪し、金銀財宝を宗主国へ持ち出しました。これでは連邦なんて無理でしょうねぇ (^o^; 。
日本も・・・ 日本についてはお尋ねではなかった f(^^;
No.1
- 回答日時:
英大使館のHP↓によると:
http://www.uknow.or.jp/be/s_topics/100faqs/qa11. …
「現在の英連邦は1999年に創設50周年を祝いました。1949年には少しの加盟国しかいませんでしたが、今では世界のほぼ全大陸の54ヶ国から構成されるまでに成長しました。世界総人口の3人に1人が英連邦加盟国の国民です。彼らは数多くの人種にわたり、数々の伝統を持ち、非常に異なる経済背景にあります。しかし、彼らは共通語としての英語を基にして、文化遺産を共有しており、似たような行政、教育、司法、法律のシステムを持っています。」
植民地だったから旧宗主国を恨むという見方はステレオタイプに過ぎると思います。
植民地であったことによって、文明の恩恵を早く受け、周囲の国々より優位に立つことが出来た国々もあるわけです。
特に、イギリスは、植民地を継続的に資源を取得できるように、ある意味現地住民と共存しながら、経営しました。
植民地を一時的な資源搾取の対照としか考えず、そのために現地住民の皆殺しさえもいとわなかったスペインとこの点で大きく異なりました。
フランス、オランダは宗主国の勢力が弱くなってしまったために旧植民地から独立した国々を結集、保護することが出来なかったのでしょう。
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