性格悪い人が優勝

たくさん、出ているようですが、やはり最初に出た奴から読んだほうがいいでしょうか?

A 回答 (3件)

 基本的に競馬シリーズはそれぞれ独立した作品で、特に関連性はありません。

内容も「競馬シリーズ」とは言いながら、直接的に競馬を扱った物は少なく、競馬周辺の関連業界を舞台にした物が大部分ですから、どこから読んでも問題はありません。ただ、同じ主人公が登場するシッド・ハーレー物の『大穴』、『利腕』、『敵手』、『再起』の4作、キット・フィールディングの『侵入』、『連闘』(別の執筆で忙しくて新しい主人公を考えている暇がなく、仕方なく同じ主人公で書いたそうです (^^;))2作があり、これらは刊行順に読んだ方が楽しめます。

 面白い作品をあげていけば、処女作の『本命』から6作目の『血統』までは、どれを取っても文句なしの傑作で甲乙つけがたいですが、あえてあげるなら初期の代表作『興奮』、航空冒険物の傑作『飛越』、フランシスには珍しいエージェント物の『血統』あたりでしょうか。
 7作目『罰金』から17作目『試走』までは、フランシスが迷走していた時代で、出来不出来が目立つようになります。そこそこ面白いのは『査問』『混戦』『煙幕』あたりです。
 しかし、18作目『利腕』でフランシスは鮮やかに復活します。これが文句なくフランシスの最高傑作でしょう。以降、それまでの不調が嘘のように『反射』『名門』『奪回』『証拠』と傑作を連発し続けます。
 ただ、『侵入』『連闘』のキット・フィールディングシリーズあたりから、さすがに衰えが目立つようになり、徐々に外れが増えてくるようになります。それ以降では『黄金』『直線』『標的』『決着』『敵手』あたりが出来のいい方だと思います。
 そして、ずっと年に1冊ずつ作品を発表していたフランシスですが、38作目の『勝利』を発表した後、最愛の妻を亡くしたこともあって筆を折ってしまいます。しかし、昨年息子の協力を得る形で6年ぶりの新作『再起』を発表しました。出来はそこそこくらいでしたが、ファンを大変喜ばせてくれました。果たしてさらに新作が出るのかどうかはわかりませんが、フランシスの場合、たとえ出来の悪い作品でも並の作家の作品を遙かに凌ぐほどレベルが高く、面白いので、できればもう1、2作は読んではみたいですね。
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この回答へのお礼

たくさん、出ていたんですね。
片っ端から読んでみます。

お礼日時:2007/04/30 06:40

やはり最初は「興奮」かシッド・ハーレーシリーズをお勧めしたいですね。

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 そもそも日本のハヤカワ文庫の刊行順は、実際の原作の上梓順とはやや異なっています。


 ただ、「大穴」「利腕」「敵手」の三作には、シッド・ハーレーという同一の主人公が活躍しますので、順序通りをお勧めします。
 また「侵入」の後、「連闘」でも引き続いてキット・フィールディングが主役ですので、こちらもその順を守りましょう。

 できれば初期の10作くらいまではミステリーとしての凝縮度も高く、競馬との距離の濃淡さまざまな味を愉しめるので、手に入るのでしたらそちらから手がけるのがお得だと思います。

 まあ、何れを選んでも当たり外れが少ないのがこの競馬シリーズの素晴らしさでもあるのですから、興に任せて手当たり次第に愉しむのが何よりでしょう。

参考URL:http://www003.upp.so-net.ne.jp/detective_story/f …
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この回答へのお礼

どうもありがとうございました。
これからも。よろしく。

お礼日時:2007/04/30 06:38

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