「一郎」という名前は一見「次郎」や「三郎」と同じように思えますが、輩行の仮名(通称)では伝統的に「太郎」を用いてきたと聞きますので、実際にはずっと新しく生まれたものなのだと思います。恐らく名前を使い分けるようなことが出来なくなってからではないかと考えているのですが、実際にはいつ頃登場した名前なのでしょうか。
また新しく生まれたにしては「一郎」や「○一郎」といったような名前は随分広まっているように思うのですが、昭和改元の時に「昭」や「和」を名前につけるのが流行ったように何か広まるきっかけのようなものがあったのでしょうか。
何かご存知の方、お教え頂ければ幸いです。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
元は大和の国人で、後に南山城に移った椿井氏の中に
椿井播磨守澄政という人物がいますが、椿井氏系図中の
澄政の項に
澄政 始政定
将軍義澄公贈澄之御一字ヲ
椿井一郎播磨守従五位下兼刑部大輔
依鎌倉官領(ママ)ノ命房州清須美左衛門定憲ヲ
討武州鎌ヶ谷ニ對陣シ攻里見ヲ於行徳ニ討死
永正六已已正月朔日戦死年三十三
(※永正六年=1509年)
と見えます。また、長享元年(1487)には同氏の一族に
北村一郎政貞なる人物の名も見えますので、既にこの頃には
仮名として「一郎」が使われていたようです。
わざわざお調べ頂いたのでしょうか。恐縮です。その辺りで既にただの「一郎」があったんですね。因みにこの場合は「長男」という意味での「一郎」なのでしょうか。そうだとすると何故「太郎」ではないのか、どういう風に使い分けたのかが非常に気になるところです。貴重なお話どうもありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
太郎という名前は、「太」という字の意味(大のきわみ)ということから嫡男に付けられていたと思います。
庶腹であれば、一番先に生まれたとしても付けられなかった場合があると聞いたことがあります。次郎以下の純番号的な性格よりも、重い意味があるような感じですね。
タダの「一郎」という純番号的な性格の名前の人で、一番古い有名人は、私の知っている限りでは「鳩山一郎」です。
鳩山和夫と教育家として有名な春子の長男です。
鳩山一郎より少し新しいですが河野一郎という人もいます。
ナントカ一郎という人は昔から大勢いますが、タダの一郎という人は意外に少なく、私にはどういうわけか都会的でハイカラなイメージが浮かびます。
鳩山夫妻といえば大変な教養家です。古来からの嫡男=太郎という常識を知らないはずはありません。新しい時代に入ったということで、旧風にとらわれず思い切ってつけたのかなあ、と思います。
(もっと昔からタダの一郎という名前がチョコチョコあったということでしたらごめんなさい)
>「昭」や「和」を名前につけるのが流行ったように何か広まるきっかけ
特別にきっかけというものはなく、改元がきっかけだと思います。
昭和二年三年生まれの人に多いように思います。「昭二」「昭三」など、親が簡単に付けちゃったような人が結構居ました。こんな人の生まれ年は一発にわかります。
戦時中に生まれた人の名前には征伐の「征」、八紘一宇の「紘」、紀元二千六百年の「紀」や「元」が多いのと同じだと思います。
以上、思いつくままズラズラと書いてしまいました。アテになる回答ではありません。実はお知らせしたいことがありまして、某青年が退会しちゃいました。勉強に専念ということが本当の理由ですが、誰かイジワルをいった人がいるような形跡があります。ケシカラン!!
この回答への補足
欄が足りなくなってしまったのでこちらを使わせて頂きます。気が付いたら肝心のお礼も抜けていました。すみません。改めて興味深いお話ありがとうございました。
余談ですが先日は私のようなものに勿体無いお言葉を頂き恐縮の至りです。心身共に脆弱で非常に不安定なところがあり、度々お見苦しいところをお見せして申し訳ありません。深い知恵がある訳でもなく、かと言って若者のような活力もなく・・と自分の中途半端さが身に沁みております。ですがそう言っていても仕方ないので、あのように言って頂いても恥じ入ることがないよう日々精進していきたいと思います。
・・と思ったのですが正直なところあの方がもういらっしゃらないと思うと、何か張り合いに欠けるというか気力が半減してしまうような感じが致しますね。
「太郎」というのは中国で長男を指す「大郎」からという話は聞いたことがありましたが、なるほどもっと重みのあるものだったんですね。
やはり「一郎」で思い浮かべられたのは「鳩山一郎」でしたか。首相にまでなった人ですから私も近年の「ダイスケブーム」などのように、その辺りで「一郎」という名前が広まったのではないかと安直に考えていたのですが、皆さんのご意見を伺って「そう単純でもないのかな」と思っていたところです。ですが仰るように鳩山夫妻は「披露宴」というものを日本ではじめて行ったり、「事務所」という言葉を考案したりしたと聞きますので命名に関してそのように考えたとしても不思議ではないですよね。毎度のことながら回答者さんのお答えには勇気づけられます(笑) そういえば「平成」に改元したからといって最早それが命名に影響を及ぼすようなことはあまりなかったようですね。「改元」ということ自体が人々の心に何も響かなくなっているということでしょうか(かくいう私もさほど何か思った訳でもないのですが)。
>某青年が退会しちゃいました。
何と・・・私の与り知らぬところでそのようなことが起きていたのですか。慌てて確認してみると確かに「noname」になってしまっています・・何でしょう、この寂しさは。折角私も及ばずながらファンの末席に加えて頂いたところでしたのに非常に残念です。受験勉強という理由はわかりますが何も退会されることはないのに・・しかしその真っ直ぐさがあの方の魅力でもある気がします。お会いしたこともないのに何ですが本当に爽やかで清々しい方でした。
>誰かイジワルをいった人がいるような形跡があります。ケシカラン!!
これはあの後にもそういったことがあったということでしょうか。だとすると非常に残念でなりませんね。ご本人は「気にしていない」と仰っていましたが、あのように真っ直ぐな方ですから実際には大いに傷ついておられたんではないでしょうか。今更ながら何故あのようなことをするのかと憤りを禁じえません。
No.2
- 回答日時:
下のURLの「水仙」に出てくる「山本一郎太」は木曾義仲の供をしたのですから、源平の頃の人です。
参考URL:http://www.echizenkoshino.com/kankou/koshino/kos …
なるほど、そういうかたちでの「一郎」はあったのですね。「太」は「太郎」を略したものと聞きますので「一郎太」という名前は長男の長男を意味しているのでしょうか。「太郎太(郎)」ではすわりが悪いので「一」を用いたとか。輩行の仮名も十一男になると「余(与)一郎」となるそうなので、何かくっついたりすると「太」ではなく「一」になるのかもしれませんね。ご回答どうもありがとうございました。
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