先日、東野圭吾さんの『白夜行』を読みました。ドラマの方は先に見ていたので、大まかなストーリーは分かってから読んだことになります。
この作品に限らず、小説とドラマの両方を見た人の多くが、「小説の方がいい」と言うように思います。映像化されると自分のイメージが壊されるといった理由が多いように思います。私の場合、どちらかというとドラマの方が楽しめました。ちなみに、東野さんの作品は好きなので、本だけ読んだ、ドラマだけ見たというのもあります。
私の場合、あまり人物のイメージを膨らませずというか、具体的に想像せずに読みます。
そのためか、登場人物が多い小説など、「この人誰だったかな?」と読み終わったページを繰ることもしばしばです。特に外国人名の場合などそれが頻発します。
『白夜行』のように先にドラマを見ていると、その俳優の顔を思い出してストーリーを追います。私の場合、もともと、人物のイメージをハッキリさせずに読むぐらいですから、それが小説の邪魔をすることはありません。
せりふ部分も私の場合、男性の声、女性の声、子供、老人など大まかには頭の中でそれらしい声が流れますが、あまり区別していないというか、特に区別しようという意識もせずに読んでいます。
もともと理系タイプの人間ですし、読書量は多いとは思いますが、ほとんどは実用書の類で、小説の割合は多くないですし、ニュースも新聞よりもテレビニュースや討論番組で仕入れるタイプなので、読解力がやや欠如しているのかもしれません。
アマゾンのレビューを見たりするにつけ、もう少し自分に読解力があればもっと楽しめるのにと思ったりします。
で、質問なんですが、小説を上手に楽しむテクニックなどありますか?
例えば、メモを取りながら読むとか、トイレだと集中して読めるからトイレで読むとか、頭の中で声を出しながら読むとか、目だけで読むとか、何でも結構ですので、お教えください。
私以外の人も検索してこのページを読むと思いますので、自由な意見をいろいろ出していただければ幸いです。
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
>あまり人物のイメージを膨らませずというか、具体的に想像せずに読みます。
これは敢えて、そういうふうになさるのでしょうか、それとも、もともと、そういう読みかたになってしまうということなのでしょうか?
>私の場合、どちらかというとドラマの方が楽しめました。
と仰るところをみると、どうやらテレビ等の映像によって、視覚的なイメージを膨らます補助を得たほうがやり易いといったタイプのかたのようですね。逆に言えば自分で視覚イメージを膨らます力に乏しいということかもしれません。
絵画等の美術作品鑑賞には、あまり御興味ないほうでしょうか?
また、あまり睡眠中に夢をみないと感じる或いは、みた記憶が少ないとか、白黒映像で印象に乏しいものが殆んどであるとかいうことはないですか?
>もともと理系タイプ
でいらっしゃって
>ほとんどは実用書の類
を御読みになるとのことですので、小説を読まれる場合にも、実用書を読むときのような感覚になっていらっしゃるかもしれませんね。
御気を悪くなさらないでいただきたいのですが全体にイマジネーションが豊か、とは、あまり言えないタイプのような印象を受けました。
他の御回答者への御返事でも
>私の場合、章の区切りなどで「7割ぐらい読んだな」とか気にしたりします。
とのことですが
>メモを取りながら読むとか、トイレだと集中して読めるからトイレで読むとか、頭の中で声を出しながら読むとか、目だけで読むとか
と、お尋ねのところをみましても、どうもなんだか、楽しむためではなく、お勉強のために読む実用書と同じような感覚で捉えていらっしゃるように見受けます。
私自身も30代に入って以降いろんな事情で、新聞ばかり読んで、辛うじて実用書以外は、めっきり普通の小説本を読むことが少なくなりましたので、リッパな理論を申し上げることなどできないのですが
娯楽として読む小説にルールなどはないと思います。
もちろん、実用書であっても、自分の身になるよう記憶に叩き込めるようにするためのくふう等は各自に自然なやり易さがあるものでしょうが、楽しみのための読書のやりかたにもまた、各自のくふうがあってよいと思います。
御質問者様の場合、どうやら自前で視覚イメージを展開することが苦手でいらっしゃるらしいと窺えますので、すでに御自分でお気づきのように、テレビドラマ等、実際に映像化されたものを取り込んでから、活字のほうに取り組まれるのも一法ではあるでしょうが、それでは、いつまでたっても自前の視覚イメージ力を鍛えることができないということも言えるかもしれません。
私でしたら美術や音楽が好きなほうですので、できるだけ、そうしたものの鑑賞を通じてイメージ力を養うということをするのも考えられますが、それより何より、純粋に楽しみでする読書の場合は、一般的には、ごく自然に小説中の登場人物を映像的にイメージしながら読んでいるものと思われます。
さらに、それだけではなく登場人物とくに主人公に対しては感情移入、つまり自分を投射する、平たく言えば自分が、その人物になった感覚で読んでいるものだと思います。
だからこそ、登場人物にふりかかる様々な出来事にハラハラわくわくするわけですし。
子どもの情操教育上からも読書が奨励されるのは、イメージ喚起力や登場人物への感情移入による想像力の豊かさ、理解力を鍛えるといった目的が大きいと思います。
もっとも、いくら小説等たくさん読んでも、実際の人間関係で想像力や思いやりが発揮できるとは限らないようですが、これは個人の能力的な限界もあるのでしょう。
単に現実逃避的な刹那的な娯楽目的を第一として読み流すタイプの人ですと、作中人物を通して人間の感情や人生の機微を学び汲み取るといった想像力のほうは、案外それほど鍛えられないように見受けることも多いです。
小説を読む楽しみの大きな一つは、想像力を刺激されることですが、これはなにも読書だけではなく先述しましたように芸術作品鑑賞や他者との交流――これには動物の観察等も含めますが、こうした、ありとあらゆる面から得られることであり役立てられることでもあります。
読書量の増加につれてコツも御自分なりに備わってくるものと思われますが、まずは、何を御読みになるにせよ主人公或いは他の作中人物でもよいので、御自分の感情を移入できる対象を定められて読み進められてはいかがかと思います。
どの人物からも客観的な等距離を保ったままですと、読書による他者の生の追体験という醍醐味が味わえません。
感情移入や投射というのは実生活のなかでも自然にやっていることが多いものですが、それでも、むやみにやってしまうと問題を引き起こす恐れがありますが、読書においては、それを大っぴらに許されて楽しめるのです。
作中人物に感情移入し易くするためにも、御自分の境遇や過去体験等から親近感を感じさせるような作品を選ぶということから始められるのも一考かと思います。
御参考になれば幸いです。
長文でお返事いただきありがとうございました。
イメージ力を鍛えて、もっと小説が楽しめるようになればと思います。
美術館は大好きで、旅行に行ったら、できる限りその地域の美術館に寄りますし、数週間前にもピカソ展に行きました。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
小説の種類にもよるとはおもいますが、
自分は、小説の中の登場人物の会話に注目して読んでいます。
やはり小説の中での人物の描き方や雰囲気をだすには、
会話って重要な要素だとおもいます。
その『会話』を読み返していると、その情景や心情が
よく伝わってくる気がしますし、より登場人物の人間性が
わかるとおもいます。
同じ意味の事を言うのでも、いろんな言い回しがありや語彙や
使う助詞、句読点の打ち方によって、ぜんぜん、
変わってきますから、それを読み取るのも興味深いです。
No.4
- 回答日時:
小説の中に出てくる国、都市、実在の人物ならその人のこと、なんかを他の本や新聞で調べてみる、調べるまで・・はいかないでも、ちょっと気にしてみると、面白いのではないでしょうか?
私は今 司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでいるのですが、四国の松山が舞台の一つで、正岡子規と二人の兄弟が主人公です。松山といえば道後温泉と夏目漱石の坊ちゃんです。この本の中でも「坊ちゃん」「夏目漱石」が出てくるので、また「坊ちゃん」を読み直してみようかなぁと思ってます。また、松山の観光名所をwebで探したり、自分の住んでいるところからの交通手段を調べたりするのも楽しいです。
質問者さんの言われる「読解力」ということには直接結びつかないかもしれませんが、1冊の小説のその先にある楽しみが見つかり、想像が広がるかもしれません。
ありがとうございました。
結構皆さん1冊の本に対して真剣に向き合っているんだなと感じました。
私の場合、必要な手間を惜しんでいて、本に入り込めないとぼやいていたのかもしれません。
No.3
- 回答日時:
私もNo2の方のようにキャラクターの声やしゃべり方を頭の中で決めたり、
効果音やBGMや間を入れたりして映像化しながら読んでいます。
これはなかなかに集中力を必要とするので、なるべく静かでリラックスできる場所で読むようにしています。
本にはそれぞれ流れやリズムがありますので、
それにうまく乗って、想像しながら読めば楽しめるんじゃないかと思います。
ありがとうございました。
>効果音やBGMや間を入れたりして映像化しながら読んでいます。
なかなか私にはできない芸当だと思いました。でも、私もやってみようと思います。
No.2
- 回答日時:
普通の事かもしれませんが、
やっぱり、ものすごく想像して読むのが楽しいと思います。
面白い小説というのは、そういう想像を意識せずにさせてくれるタイプのものだと思います。
(もしくは逆に「え?ってことは、どういうこと?どういう状況?」っていう不明確さそのものが楽しい、とか)
元々映像に興味がある人間なので、
頭の中では、カット割り的なことまでされていたりします。
あとは、
カタカナの名前にはめっぽう弱いので
はじめに頭の中で勝手に声の設定みたいのをしてたりします。
これがあとで、読み違えていたりして(随分貫禄ある声を思っていたらお茶目な性格だった、とか)混乱しちゃう事もありますが。
そんときゃ、リセットして読み直します。
読むのは本当は暗くした部屋で手元だけ照らしてっていうのが好きですが、
視力が悪くなってからはやめました。
今は、よーし、読むぞ。って読み始める時は、
トイレ以外、その場を立たないでいいように
自分の周囲にあらゆるものを配備して臨みます。
分厚いものとか、上下巻モノだと、なぜか読み急ぐ傾向があるので、
ゆっくり読むように注意しています。
久しぶりに読むのも大好きです。
気づかなかった事に気づくので。
(とはいえ、もう一度読むつもりで、そのまま…も沢山ありますが)
ありがとうございました。
>はじめに頭の中で勝手に声の設定みたいのをしてたりします。
>これがあとで、読み違えていたりして(随分貫禄ある声を思っていたらお茶目な性格だった、とか)混乱しちゃう事もありますが。
>そんときゃ、リセットして読み直します。
私と同じだと思って、少し安心しました。
>分厚いものとか、上下巻モノだと、なぜか読み急ぐ傾向があるので、ゆっくり読むように注意しています。
私の場合、章の区切りなどで、「7割ぐらい読んだな」とか、気にしたりします。
読書に集中できる人はそんなことはないのかなと思ったりします。
No.1
- 回答日時:
私の場合ですが、最低3回は読み直していますよ。
1回目はおおまかなストーリーしか頭に残っていません。
ザーッと流す程度ですし……。
2回目で、ある程度ストーリーの細かいところが把握できます。
3回目を読み終わると、登場人物の名前などや細かいシーンも正確にわかりますよ。
3回は読む、というのは個人的にはとても良い読み方だと思います。
(実際に学校で習った読み方ですけどね;)
それと、私も「小説のほうが良い」派ですね。
小説を読んでいるとき、(内容にもよりますが)私は登場人物の髪型や服装、体型、全て頭に浮かびます。
もちろん、ぼんやりとしたイメージですけどね。
「小説のほうが良い」という理由の一つに、「文章のリズム」などもあります。
私は句読点のうつ位置なども気にして読んでいるのですが、映像化されるとそれは全くわかりませんよね?(文章ではないので当たり前ですが)
私は句読点一つ一つも面白いと思うのです。
そこにうつ意味があるから、うっているわけですし。
そういう細かいところもみています。
あとは……ものによってはマーカーをひきますね。
3色くらい使い、ストーリーの重要部分や個人的に気に入ったセリフなどをマークします。
フセンを使うこともあります。
ありがとうございました。
最低3回というのはすごいですね。一冊の本を大切に読まれているんですね。
私の場合、それほど読書量が多くないのもあり、一回読んだら終わりの場合が多いのです。しかし、2回目に読むと初回では気づかなかった伏線や犯人の何気ない行動に隠された意味などに気づきますね。
登場人物の詳細まで頭に浮かぶというのは、私にはなかなかできないことなのですが、読書量が増えるとそういうこともできるようになるのでしょうか? 私も自然にイメージして読みますが、あまりそのイメージが明瞭ではありません。
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