いけず言葉しりとり

太宰治の、独白体といいますか、打ち明けるように一人称で書かれた小説が大好きです。
太宰以外の作品で、同じように一人称で書かれたおすすめの小説を教えてください。

A 回答 (3件)

一人称小説は、「主人公の『私』=作者」の色合いが濃いものと、必ずしもそうではないものがあります。

前者はいわゆる「私小説」がその例で、男性の作家に多いです。後者は、演劇や戯曲的と言うか、「主人公の『私』=役者(主演俳優)、作者=脚本家&監督」っぽいイメージで、こちらは女性の作家に多いです。不思議に作家の性別で傾向がはっきり分かれますね。

太宰は当然前者ですので、私小説系の作家さんが良いのではないでしょうか。昔なら志賀直哉。最近だと車谷長吉、南木佳士、佐伯一麦あたりを探してみてはと思います。いずれにしても心に傷を負った人が多いような・・・。

もし後者にも興味があるようでしたら、多和田葉子、柴崎友香あたりをお勧めします。但し、どちらの人も実験的な作風が強いので、初めて読んだら面喰うかもしれません。

多和田葉子さんの一人称作品では「雲をつかむ話」が好きです。
書評
https://www.kinokuniya.co.jp/c/20120929152309.html

あと、二人称(!)なのですが、「容疑者の夜行列車」と言う小説もあって、これも好きです。これを読んでいてもわかるのですが、女性作家の「一人称小説」は、その実体は「二人称小説」ではないかと言う気がします。
書評
http://bookmeter.com/b/4791759737

柴崎友香さんは「パノララ」が傑作だと思います。
書評
http://gunzo.kodansha.co.jp/39016/39317.html
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4884
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
詳しく教えてくださりとても参考になりました。
年末年始は読書漬けになりそうです(笑)
とりあえず書店で名前を挙げていただいた作家をあさってみようと思います!

お礼日時:2016/12/24 19:16

アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」


ミステリーですけど
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
海外小説の翻訳された文章も味があって好きです。

お礼日時:2016/12/24 19:06

仮面の告白


三島由紀夫
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます
ちょうど今さっき買いました(笑)
読むのがたのしみです!

お礼日時:2016/12/23 19:45

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