プロが教えるわが家の防犯対策術!

・アンケート設計についての質問です。
・評価や好みなどの強さの度合いを聞くために、
 段階を区切られた項目から一つだけを選んでもらう形式で行う場合は
 選択肢の中央に「どちらともいえない」という項目を入れて、
 選択肢の数を奇数個にするのが統計学的には一般的ですが、
 それはなぜですか?
 (偶数にするとどんな不具合がおきるのでしょうか?)

 (例.1.とても良い、2.良い 3.どちらでもない 4.悪い 5.とても悪い)

A 回答 (3件)

統計学の理論的な面でいえば、ある質問項目への回答の分布が正規分布になるように設置するからです。

それから、間隔尺度として扱うためには5件法ではなく7件法にすることのほうが一般的です。その点では3件法や4件法はあまり好ましくないということになります(それはもはや順序尺度として扱うべきものになってしまうということ)。

ただし、

> 選択肢の数を奇数個にするのが統計学的には一般的ですが、それはなぜですか?

これに対する直接の答えは「周りがやっているから意味も分からずにそれを真似ている人が多くなってしまった」ということになります。私の目から見ても、最近は随分と(質問紙による)アンケートが増えましたが、けっこう粗が多いものが目立ちます(^_^;)
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この回答へのお礼

・backsさま、丁寧に有り難うございます。
 backsさまの回答で霧が晴れた感じがしました。
・上記のkgu-2さまの回答と総合して、結論が見えてきた感じです。

■私の理解の範囲でまとめさせて頂きます。
 Q.順序尺度で選択肢を奇数にする理由は

・A1.統計的に質問への回答ができるだけ正規分布になるようにしたいから。(その意味では5件法ではなく7件法くらいが望ましい。)
・A2.統計的な厳密性を考慮すると、出てきた結果から”平均値”を算出することは無意味(”中央値”しか算出できないの)だが、行動科学の立場などでは分析上算出されることがあり、”順序尺度の平均値”も一定の価値が認められているようだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BA%E5%BA%A6% …
・A3.また、統計学や行動科学などの論理的厳密性よりも、結果を重視する立場(例えば企業におけるマーケティング調査など)ではさまざまな工夫が施されており、
 -1.設問数を少なくして回答しやすくしている。
   (=正規分布を過程する為には5件法ではなく、7件法が良いが感覚的な順序を回答するような設問では7件では大過ぎて回答しずらい。)
 -2.回答者の曖昧さをできるだけ排除する意図で設問を偶数にしたりもする
--------------------------------------------
以上がお二人の回答を踏まえて、私の辿り着いた結論です。

p.s.
私は学者ではなく、企業人なので、偶数設問も条件付きでOKという結論かなと思っています。

お礼日時:2007/08/06 17:52

 アンケートは、匿名なので(アンケートと称しながら、記入者を特定できそうなものもあるが)、回答がいいかげんになったりします。

そのときに、真ん中に、「普通」があると、どうしても普通をマークする傾向が強いのです。すなわち、奇数個だと、真ん中の普通が多くて、結果的に良いのか悪いのか判断できない、ということになります。
 アンケートに、全員がじっくり応えてくれればよいのですが、真剣に悩む人は少ないと思います。アンケートも、街頭などのアンケートでも、面倒くさい、というのが本心でしょう。郵送なんぞは、顔が見えないので、どこまで本心か不明です(回答率の悪さが証明している)。

 アンケートの目的は、全体の傾向を掴みたい、ということです。ある商品を開発した。そのアンケートの結果が、普通という結論では、良いのか悪いのか判断できず、何の役にも立たないのでは。少し良いなら発売し、少し悪いなら開発中止、ということになるかも。すなわち、偶数個の場合、「アンケートは、いいかげんも多い」という前提に立てば、いいかげんな回答者は「普通」を選択する傾向が強い、その上、「普通」という結果では、何の役にも立たない、ということです。

 「いいかげん」というのは、アンケートに限りません。有名なのは、最高裁の判事の罷免投票。はじめの方にリストされた人ほど、罷免の×印が多いのだそうです。

>中心点があれば平均値などを計算した際、統計的確からしさが上がる
平均値は、代表値の一つです。このばあい、データは数値で、しかも正規分布をしているという前提が必要です。
お気づきのように、1を良い、2を普通、3を悪い、としても、良いの3倍(1×3)=悪い(3)になるのではないので、平均値の算出は全く意味がありません。
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>統計学的には一般的ですが(例.1.とても良い、2.良い 3.どちらでもない 4.悪い 5.とても悪い)



 慣習的にやっていただけでしょう。3に普通、に相当するものが多いと、3を選ぶ人が多く、傾向が分からないので、アンケートの目的を果たせません。そこで、最近では、1良い、2少し良い、3少し悪い、4悪い、の偶数の選択肢が実施されています。
 偶数にすることの不都合はなく、むしろどちらかの傾向を把握できるので、奇数よりは優れていると考えています。
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この回答へのお礼

・早急な回答有り難うございます。
・そうですね、kgu-2さんがおっしゃる通り、偶数の選択肢で
 実施されている例があり、以前、統計の本を読んでいた時の知識
 と合わせるとちょっと違和感があった、というのが今回質問させて
 頂いたきっかけです。
 その本の中では、奇数にした方が良い正当な論理が展開されていた
 気がしていて、以降、「基本は奇数」と頭に入れたのですが。
・私の記憶している範囲では
 (kgu-2さんから回答頂いた思い出したコト含め補足修正致しますと)
 -私が想定しているのはスケールデータではなく順序データ
  (数値以外のデータ群は 名義/順序/スケール
   などに分類されますね)
 -例えば、今回の設問のように5段階を作った場合
  順序はあるがそれぞれの値を数学的には距離に置き直せない
  (選択肢1と2の距離は定義できない。形式的に処理上、1や2
   を振るだけ。逆にそれらを逆転させて5、4に振っても良い)
 ★なので中心点を設ける意味で奇数にすべきなのではないか?
  (つまり、中心点があれば平均値などを計算した際、統計的
   確からしさが上がる?ということ??)
という感じなのですが、いかがでしょうか?
(しかし、kgu-2さんが書かれているようなことも分かるので
 何が間違っているのかが分からなくきています。)

お礼日時:2007/08/02 11:28

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