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炭素の保存という角度から森林を見ると、森林の抱える植物の質量は、炭素の量に比例し、それは、光合成による二酸化炭素の吸収量に比例する。

しかし、一方、植物は呼吸により二酸化炭素を排出し、また腐敗、火災による燃焼、酸化により、二酸化炭素を空中に放出します。

つまり、森林の抱える植物の質量が一定であれば、森林の吸収する二酸化炭素と森林から出る二酸化炭素の量は一定だということになります。

この理論は正しいのでしょうか。つまり、森林の存在そのものは、過去に二酸化炭素は吸収したが、今後森林の規模が一定であれば、森林の存在そのものは、二酸化炭素の減少には寄与しないことになります。

森林を伐採して、植物のない土地に変えた場合、伐採した植物の相当量の二酸化炭素が将来増える。ということでいいのでしょうか。

この場合、世界の全ての植物を伐採し、地球を禿山にしたと仮定すると、どれだけのパーセントの二酸化炭素が増加するのでしょうか。

現実にはありえないことで、考えたくありませんが、ひとつの理論的叩き台として把握しておきたいと思います。

A 回答 (4件)

(始めに、


人為排出CO2は、微量でこの問題では無視できることを言っておきます。)


森林は生きている限り、大気中CO2を減少させます。


森林の規模が減少中でも、森林は大気中CO2を減少させる。
(森林の規模が減少中だと、減少させる量が減るだけ)

(1)過って、氷期へ向かう寒冷化の時、
森林の規模が減少中で、森林は大気中CO2を減少させていた。

(2)今日、温暖化のとき、
森林伐採が進んでいても、森林は大気中CO2を減少させる。
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基本的に 質問者さんのお考えの通りだと存じます。


http://www-cger2.nies.go.jp/warm/flux/flux.htmlからの引用ですが、
地球大気中のCO2量は、炭素換算で750ギガトン(Gt:10億トン)、それが3Gt/年の割合で増加しています。
それに対して、陸上の有機物量は炭素換算で2050Gtで、大気圏の約2.7倍、さらに、陸上有機物の約2/3を森林生態系が占めるので森林の増減は、大きな影響を与えているはずですが、IPCC報告では、森林系はCO2の吸収源(シンク)でも排出源(ソース)でもなく、ほぼ収支が拮抗していると見積もられています。

参考URL:http://www-cger2.nies.go.jp/warm/flux/flux.html
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>森林保全と温暖化について



私は、森林保全と環境には、3つの歴史的背景があると思っています。
基本には、森林を守りたいという意志があり、その理由として、いろいろなことが取り上げられてきたということではないでしょうか。私は、個人的には二番目の生態系の減少問題が人類にとって、最も怖く取り返しがつかないのではないかと思っているのですが、地球生態系についての科学はまさに始まったばかりで、昆虫の減少は政治レベルでの大きな話題にはなっていないようです。

1)酸性雨問題:ドイツのシュバルツバルト等の酸性雨による森林の枯死が、森林を保護しようとする最初の試みだったと思います。
2)熱帯雨林の破壊による種の激減:熱帯雨林には昆虫など地球上の生物種の半数が生息しているといわれています。もし、熱帯雨林が消滅することになれば、種は激減し、地球の生態系のバランスが崩れることが推定されます。これは未知の恐ろしさを持っています。
3)地球温暖化問題:京都議定書によって植林による地球の温暖化防止を決めたことが、二酸化炭素にとって森林保護が重要であるといわれるようになった大きな要因だと思います。

>つまり、森林の抱える植物の質量が一定であれば、森林の吸収する二酸化炭素と森林から出る二酸化炭素の量は一定だということになります。

森林の専門の学者の意見を聞かないと正確にはわかりません、ケースバイケースのようです。下記のURLに森林分野の吸収源プロジェクトに関する主要な情報がのっていました。
http://www-cger.nies.go.jp/cger-j/db/enterprise/ …
よく問題になる熱帯雨林は、伐採してしまえば、炭酸ガスは増えますが、そのままにしておいた場合、炭酸ガスの吸収源にはならないようです。これは、枯れ木の分解がきわめて早く、炭素の固定化には役立たないからです。一方で、寒帯の樹木の生長は遅いですが、枯れ木の分解が遅いため、炭酸ガス(炭素)の固定化には寄与しているようです。従って、熱帯雨林についてはご指摘の通り、一定ということになります。
また、一見矛盾した話ですが、材木を伐採して、建物や、家具、紙として利用し保存し、その後植林すれば、炭素の固定化には役に立つことになります。要するに人間が利用することにより、木の分解者(シロアリなどの昆虫、菌類)から遠ざけることにより、二酸化炭素を固定化できることになります。材木は手入れさえよければバイオリンの例でも分かるように、三百年以上持ちますから、この方法は役に立つ方法だと思います。

>森林を伐採して、植物のない土地に変えた場合、伐採した植物の相当量の二酸化炭素が将来増える。ということでいいのでしょうか。

森林をすべて伐採するということは難しいと思いますが、大規模な森林の消失は自然界でも起こります。温帯の森林は自然のサイクルとして必ず、山火事を起こします。そして山火事を前提として、そこから新しい芽が吹き出して、生態系が回っています。森林を伐採して植林をしなければ、自然保護上、問題は起こると思いますが、場所によっては、木がなくなるということは、必要なことでもあります。米国のイエロスートーンは1988年に5000平方キロメートルに及ぶ自然火災が発生しましたが、これによって、次の年には、新しい美しい自然が再生しました。そして数十年後には元の森が戻って炭酸ガスを吸収してくれるはずです。

>世界の全ての植物を伐採し、地球を禿山にしたと仮定すると、どれだけのパーセントの二酸化炭素が増加するのでしょうか。

No.2の方が答えられておりますが、これを元に計算すると大気中の、炭素量は750ギガトン、木の炭素量は1366ギガトンとなります、従ってすべての木を燃やした場合、すべての木を燃やした場合、大気中の炭酸ガスは2.8倍に増大することになりますね。
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立てられた理論の、重箱の隅をつつきます。



仮に、森林の抱える植物の質量が一定でも、

「植物を食べて育った、動物の重さ」
や、
「植物を熱して、作られた炭の重さ」

が増えれば、その分の二酸化炭素は、固定されたと 言っても良いかも知れません。
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