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一般の音楽理論に関する質問です。投稿カテゴリーが分からないので、ここに送ります。別にクラシックとは限りません。、

質問を簡単に記述するため、五線紙に書かれた楽譜を考えます。調号(シャープ♯やフラット♭)は付いていないとします。
普通はハ長調あるいはイ短調と考えるでしょう。そして曲の終わりの音がハ/Cであればハ長調、イ/Aであればイ短調と判断します。
しかし、いわゆる調子/音階/旋法は他にも沢山あります。日本音楽の陽音階、陰音階など、あるいは西洋の教会旋法(多種ありますね。)など当てはまりそうな調子/音階/旋法は数えきれません。移調をして、高さを調整すれば、調号の付いていない楽譜に書くことが出来ます。
この曲が、ハ長調だ、陽音階だ、いや教会旋法の第三(ヒポリディア旋法)だとどうすれば分かるのでしょう。最後の音だけで決めるというのはいかにも、幼稚ですね。多分音楽を聴いたときの感じが大切なのだとは思いますが。

A 回答 (4件)

長・短音階に耳が慣れている私が教会旋法を判定するときは、流れを耳で追いながら


「長・短音階では調号がつくはずのない部分についている臨時記号」「臨時記号がつくはずなのについていないところ」を抜きだします。
その上で長・短音階と比べながら、どれにあてはまるのかさがして見つけています。

> どれが主音かをどのようにして特定するのでしょう

○ クラシック音楽の主音
西洋音楽は和声進行を伴うことを前提に作られているので、旋律の動きだけではわからない場合は
そこに和声の進行をあてはめることでどれが主和音かがわかります。そこから主音を導きだします。これには和声の知識がいりますが・・・

○ 教会旋法の主音(終止音、finalis とも呼びます)

多くのばあい教会旋法の旋律は主音から始まり、主音で集結します。例外もありますがこれも一応の目安にはなりそうです。
そうでないときや正確に判定するためには、旋律の動きのなかで各音が果たしている機能、出てくる頻度など分析した上で判断することになります。

○民族音楽の音階(主音という概念がない場合もある)
インドや中国のように理論にもとづいた音楽ならば、曲の中での音の用法から音階の始まりの音を決めます。
また、世界中の民族の音階はすでに整理されているので、それらと比較することでどの音階にあてはまるかが特定できることと思います。
民族音楽を採譜して研究する民族音楽学や比較音楽学の分野には、何か音階を抽出する方法論がある筈だと思うのですが、
ちょっとそこまではわからないです・・。


> 音進行上のルールとは

西洋音楽の旋律の中でどのように音を動かすかは、作曲理論の中の旋律作法や、和声学の中での音の動かし方のきまりがあって、
基本的には作曲家はそれに沿って曲をつくっているわけなんですね。ですので、その使われたきまりから逆に調をたどっていく、ということです。


>ルールが解説されている本をご存じですか。

楽典の中には「調判定」という項目があります。(受験のときこういうのをさんざんやったものです)
作曲家が書いた詳しい楽典の教科書や問題集には、メロディーの音を分析して調を見分けるための簡単なやりかたが
譜面を例に挙げながら解説されていると思います。
調判定の説明を文章だけで書くとわかりにくくなってしまうので、図書館や音楽書のコーナーで実際にご覧になってみてください。

余談ですが、音楽知覚認知学の視点から調判定について扱った論文もあるみたいです。

http://www.sug.i.ryukoku.ac.jp/miura/pdf_dom/DOM …
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この回答へのお礼

piano_akik さん 本当に有り難うございます。
私は音楽家でもなし、合唱団にも、楽団にも属しておりません。某合唱団の取り巻きをやっております。しかし、私が疑問に思うこと、興味を持つことに共感を持って下さる団員はゼロに等しく、とても寂しく思っています。

楽理は役に立たないという方が多いのです。役に立たなくても面白いではありませんか。

教えていただいた、音楽知覚認識学の論文は取り出してみました。直ぐ読むという訳には行きませんが、興味深い分野です。
音楽知覚認識学という学問があり、調判定と言う言葉があることを知り、とても嬉しく思います。私の疑問もあながち的外れではなさそうですし、文部科学省教科書の楽理解説がいかにも幼稚なことが分かりました。

中学高校の音楽の時間には、もう少しキチッとした楽理教育をして欲しいと感じます。誤解のないように申し上げますと、期末試験で、楽理を出し、点数を付ける必要はないのです。生徒はこの美しい学問を習う権利を持っていると思うのです。

今後ともよろしくお願いいたします。

お礼日時:2007/12/22 19:57

> 最後の音だけで決めるというのはいかにも、幼稚ですね。

多分音楽を聴いたときの感じが大切なのだとは思いますが。

そのとおりです。多分、よく分かる人の頭の中を覗いてみると、主要な音(始めの音、終わりの音、小節の頭の音、拍の頭の音、など)のヒストグラムを書いて、頻度の多い音だけを拾うと、何々旋法に属している、ということから決まるのではないでしょうか。
自分自身が、長調と短調をどうやって聞き分けているか、を分析してみることをお勧めします。
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この回答へのお礼

Ishiwara さん 有り難うございます。
第九交響楽の歌詞でもお世話になったこと、今気付きました。今後ともよろしくお願いいたします。
音楽好きな人は周りにも沢山おられますが、私の変な質問に答えて下さる方は、少ないのです。

昔、ヨーロッパ人に日本の音階の説明をしたことがあったのを思い出します。私の知識と、音楽感覚ではとても無理でした。今回も言われるような分析が出来るかどうかは分かりません。

お礼日時:2007/12/22 18:27

何度もすみません。

。。

私たちの頭の中には今まで聞いた曲のデータベースができあがっていて、

「おっ、ここはまだ展開しそうなかんじ(4度の和音)」「これから収束に向かって行きそう(5度の和音)」
「曲がおわった感じ(主和音)」などと、なんとなく感じとっていますよね。

普段聞き慣れている範囲の音楽だったら、この感覚もだいぶあてになると思います。
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この回答へのお礼

piano_akikさん
有り難うございます。
音楽理論の本を読んだり、先生のお話(60年前のことですが)を聞いていると、ああこれが何とか旋法かと理解できるのですが、自分で判定する方法がないなと突然気付いたのです。もう少し、調べてみます。

音楽理論ですから、感覚も大切なことはよく分かります。

piano_akikさんの二度のご回答をいただいて、私の疑問、私の意図もそれほど的外れでないなと意を強くしております。今後もよろしくお願いいたします。このQ&Aはしばらく開けておきます。

お礼日時:2007/12/17 21:25

まず旋律に出てくる音を並べかえて、どのような音階ができるかを調べます。


そのとき、「音階に特有の音程関係」(たとえば、ドリア旋法の第2・3音と第6・7音間の音程は半音。
陽音階の第4・5音間の音程は短三度。和声的短音階の第6・7音間の音程は増二度、など)に注目します。

※ヒポリディア旋法は一見長音階と構成音が似ているように見えるのですが、主音が第4音、属音が第6音というように
音の果たす役割が長音階とは違っています。(長音階の場合は主音は第1音、属音は第5音)

それから西洋音楽の場合は、音階に固有の音がしばしば変化します。

その場合は、旋律における音進行のルールや、和声における音進行のルールをあてはめて、音階固有音なのかそうでないかを見分けます。
(次の音に跳躍進行する音は音階固有の音である。音階固有の音に#がついた場合は次に2度上行する。
属七の和音の第七音は次に2度下降する。…などなど)

というように、「なんとなく」ではなくて厳密に調を判定するには、音階の音とその機能についての知識や、作曲理論の知識も使う必要があります。

でもまあ、聴くだけの話だったら、「音楽を聴いたときの感じ」でいいんだと思います!

参考URL:http://www.senzoku-online.jp/gakuten/study/08_ty …

この回答への補足

piano_akikさん
有り難うございます。音楽の素人が勝手なことを伺いました。
お答えはかなりの程度理解したと思います。
例えば、音進行上のルールとは、自然短音階が旋律的短音階になったりする時をことを優のでしょうか。大昔ダークダックスが始めてソ連へ行き、モスクワの何とかという歌を仕入れてきました。歌っている途中にゲタさんが、(旋律的短音階)とアドリブを入れ、笑い出してことを思い出します。(歳が分かりますね。)

一つ分からないのは、どれが主音かをどのようにして特定するのでしょう。これが分からなければ、第三音と第四音の間が半音という判断が出来ません。

もう一つ厳密な判定に必要な、ルールが解説されている本をご存じですか。素人ですから購入は考えておりませんが、国立図書館/都立図書館で眺めてきたいのです。外国語でも構いません。

お手数を掛けますが。

補足日時:2007/12/17 16:48
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