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"闘う者達について2点ほど質問させてください。
質問1:補足1中の引用譜1(音源:37秒- ) の1-6小節のコード進行について
 私の分析では、Fm-E♭-D♭-Cm7-Bm-Fm/B と進行していると思うのですが、この和声進行はポピュラー音楽なんかに見られる「特定コード進行」というものでしょうか。それともクラシック音楽などの機能和声にしたがって進行しているのでしょうか。

質問2:補足2中の引用譜2(音源:3分22秒-) の赤丸および赤四角の部分について
引用譜2 中赤丸で囲ってある ソ♭の音はF音を基音とするフリギア旋法の第2音でしょうか?あるいは単に非和声音という理解でよろしいのでしょうか。
 また、引用譜2中7-8小節目の和音は、いわゆる複和音(polycord)という理解でよろしいでしょうか。さらに、このF#m on Bm の機能はサブドミナントという理解でよろしいでしょうか。

※ 楽譜の引用について
闘う者達:作曲 植松伸夫/編曲 浜口史郎
楽譜は 株式会社ヤマハミュジックメディア 出版「FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN」オフィシャル・ピアノスコア26頁より引用

質問者からの補足コメント

  • 引用譜1

    「FFⅦ:"闘う者達" のアナリーゼ」の補足画像1
      補足日時:2016/05/27 17:02
  • 引用譜2

    「FFⅦ:"闘う者達" のアナリーゼ」の補足画像2
      補足日時:2016/05/27 17:02
  • すいません、引用譜の画像が小さいので、大きいもの以下のリンクにアップしました。
    引用譜1 http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=7524813352 …
    引用譜2 http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=1584329807 …

      補足日時:2016/05/27 17:11
  • とり急ぎお礼と補足をさせてください。

    >>「特定コード進行」という用語の例がほとんどないので、どういう意味でお使いなのかがちょっとわかりません。

    すいません、曖昧でした。ジャズのⅡ-V(ツー・ファイヴ)進行のような、ある種の定型的なコード・パターンの意味で使いました。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/05/27 22:15

A 回答 (2件)

「特定コード進行」という用語の例がほとんどないので、どういう意味でお使いなのかがちょっとわかりません。

ネットで探したところ、自動伴奏機能というプログラムがあって、ユーザーが好みに合わせて選べるように、5度圏でのコード進行など、いろいろなパターンが組み込んであるのもがあるらしいことはわかりましたが、特殊なコード進行という意味ではなさそうです。ですので、とりあえずこの用語の使用は控えておきます。
引用譜1の個所は、和音の動かし方はやはりミクスチャー風です。クラシックと違って、ポピュラーやジャズには声部進行の概念があまり強くないので、コードの並行移動というのはごく当たり前に出てきます。ただ、この部分全体を見渡すと、骨組みになっているコード進行と、それをつなぐ経過的なコードに分けて考えることができます。そうすると、ここはごく古典的でシンプルな終止形、I → VI → IV V → I (T → T → S → T)といっていいでしょう。

G♭はフリギア旋法的なものと考えてよいと思いますが、和声的にはもう一つ理由があって、それは4度和声を使っているということです。4度和声は、4度音程を積み上げていく和音で、引用譜2の2小節目と4小節目は、三和音ではなく4度和声です。完全4度を積み上げていくので、D♭の上にはG♭が来なければなりません。
7-8小節目の和音は、一応ポリコードとして記譜してありますし、そういう捉え方でもよいと思いますが、上段のC#は下段のD♭と異名同音で、上段のF#も、その前にG♭として繰り返し聞かされている音なので、全く異質な二つの和音をぶつけたポリコードというほどの強烈な効果ではないですね。印象としては、ほとんどIVに短6度の音を付加したコード(B+D♭+F+G♭)に近い効果です。したがって、サブドミナントといっていいでしょう。そのように見れば、AとF#は添加音にすぎないようにもとれます。どちらと限定解釈する必要もないと思います。
「FFⅦ:"闘う者達" のアナリーゼ」の回答画像1
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます!! 以下の点に関して1つ質問させてください。

>>引用譜1の個所は、和音の動かし方はやはりミクスチャー風です。クラシックと違って、ポピュラーやジャズには声部進行の概念があまり強くないので、コードの並行移動というのはごく当たり前に出てきます。

引用譜1中のパッセージと似たような箇所で以下の箇所があります。

引用譜3(音源1:43〜):http://www.fastpic.jp/viewer.php?file=1130927015 …

この引用譜3中の3小節-16小節では、Fm-D♭-E♭(ただし経過的な和音除く)の進行が繰り返されています。これは、機能的には f-mollの i(T)-ⅵ(T)-ⅶ(D) だと思うのですが、Eが半音上げられていないため、D の機能になっているのかよくわかりません。
あるいは、この小節のコード進行は、機能云々ではなく、ジャズのツー・ファイヴ進行のような、一つの「定型(お決まりのパターン)」なのでしょうか?
 質問がとっちらかって申し訳ありませんが、どう整理すべきか悩んでいます。なにかアドバイスありましたらお願いします

お礼日時:2016/05/27 23:00

特定コード進行の意味はわかりました。

ポピュラーやジャズでは、ドミナント・モーション、ツー・ファイヴなどの名称がつけられたコード進行パターンがあるようですが、これらはクラシックで非常に古くから、調性音楽の確立直後からごく基本的な和声進行としてあるもので、和声の学習の初歩の段階で実習します。まったく当たり前の基礎的な終止形なので、特に名称もなく、ほとんど意識もせずに使うようなものです。I → VI → IV → I という進行も、クラシックの作品にはいくらでも出てくるはずです。そういう意味では「定型」といっていいと思いますが、IV → I (S → T) なので、「プラガル終止」になります。
引用譜3の場合も定型的に使われる形ですが、これは後期ロマン派や印象派で教会旋法が復興してから広まったものです。特に名称は聞いたことがありませんが、エオリア旋法的な進行とでもいうようなものでしょう。ここのFm → D♭→ E♭→ Fm は、ミクスチャー的な並行ではなく、上声と下声が反行する古典的な形になっています。ただ、こういう進行中のE♭を機能分類するのには無理があります。もともと機能和声の考え方は、教会旋法から近代的な長、短調の調性が確立してからのもので、半音の導音を全く含まないE♭→ Fm の進行をD → T ととるのはやはり少し無理があります。普通、機能分析はしないと思います。この進行が見られるクラシックの作品の例を3つほど紹介しておきます(こちらの方がミクスチャー的な処理に近いです)。

1 ドビュッシー 『亜麻色の髪の乙女』
2 ラフマニノフ 交響曲第2番 第1楽章
3 ヴォーン・ウィリアムズ 『揚げひばり』
「FFⅦ:"闘う者達" のアナリーゼ」の回答画像2
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この回答へのお礼

>>引用譜3の場合も定型的に使われる形ですが、これは後期ロマン派や印象派で教会旋法が復興してから広まったものです。特に名称は聞いたことがありませんが、エオリア旋法的な進行 [...] 半音の導音を全く含まないE♭→ Fm の進行をD → T ととるのはやはり少し無理があります。

解答ありがとうございます。添付画像も参考にさせていただきました。特に亜麻色の乙女は聞いたことはもちろんありますが、そのコード進行は気づいていませんでした。
 やはり、ここでのE♭-Fm を D-T ととるのは無理なようですね。旋法的なコード進行と整理しておきます。

毎回解説に加えて譜例まで作成していただき、感謝の念にたえません。教わったことを元にまた勉強したいと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2016/05/28 17:22

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