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No.15ベストアンサー
- 回答日時:
> 単一霊の面もあり、塊となった英霊にも属しているという面も
> あるという、人知を超えた感じだと思いました。
こちらが正しい理解ですね。
「面」という言い方を私はしていませんが、そういう言い方でも同じです。
> この回答へのお礼 「あの世」には、単一人の霊もあり、塊に
> なった英霊もあり、自然霊もあり、ばらばらに共存していると
> いうイメージで理解しました。
こちらは、間違いです。
「○○中佐」の霊と「英霊」は、同じものを違うように認識した結果ですから。
この回答への補足
英霊の「霊魂観」としては、「多面一如」とでも名づけるようなものと理解しました。ただ、死後の「霊」に重心があり、存命中の「魂」の方とのバランスがとれていないようにも、感じました。生死を問わない、生死を通じた、連続する霊魂観を期待していました。
「幽霊や亡霊」という観念に取り込まれて、偏見を形成しているようにも思いました。日本政府が、「霊」について何か断定したという話も聞いたことがありませんが、暗黙に前提しているのでしょうね。色々と考える機会になりました。ありがとうございました。
お礼の文を投稿してから、よく見ると変なことに気付きましたので、補足で修正させていただきました。
具体的な、例示が理解を助けることになりました。
ご回答のとおりです。ありがとうございました。
No.14
- 回答日時:
> 霊魂観としては、一人でも集団でも、「あの世」というか、
> 「魂の故郷」とでも言うべきか、そこでは、一霊に帰してい
> るというご意見でしょうか。
いいえ。
両者、排他ではないと言ったでしょう。
人が祖霊を思うとき、英霊として認識したときは「英霊」という塊ですし、「○○中佐」などの個人として認識したときは、その個人の霊です。
「あの世」には、単一人の霊もあり、塊になった英霊もあり、自然霊もあり、ばらばらに共存しているというイメージで理解しました。
ありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
ああ、気づきませんでしたが、先の削除された件での質問者は、あなたでしたか。
tyr134 さんの記述で気が付きました。だいぶ、トーンダウンしていますから、自らを省みることができたということでしょうかね。だとしたら、良いことです。
ともあれ。
> 一人一霊と考えられますか、また、合祀後は、全員一霊と
> なりますか。
どちらも考えられますね。両者、排他ではありません。
> あなたの考える霊魂観を教えてください。
No.11 で書いたとおりです。私とて日本人である以上、神道の徒なのですから。
引用しましょうか。
「神道の死生観には、あなたの言うように解脱や輪廻転生や審判の日などという概念はありません。死んだら、そのままの姿で「あの世」という世界で普通に暮らしていて、ときどき現世に顔を出すというものです。が、同時に「並外れた何か」を持つ死者は、カミにされることもあります。「あの世」において、ちょっと特別な力のある存在になるわけです。それが、神道における神。」
この回答への補足
先の件で積み上げたものが主宰者側に崩された印象を持っていますが、論点を分割して鮮明にできる機会になったと思っています。
反省も多々ありましたので、再出発です。
さて、霊魂観としては、一人でも集団でも、「あの世」というか、「魂の故郷」とでも言うべきか、そこでは、一霊に帰しているというご意見でしょうか。
No.12
- 回答日時:
qsxdrfvgyhさん、先の質問でもお世話になりました。
残念ながら、削除されてしまいましたが(泣)
さて、今回は「靖国神社の英霊に関わる霊魂観」についてのご質問とのこと。
私なりの回答を提示してみたいと思います。(まぁ、先の回答でも表明した通り私は靖国には否定的ですが、、、。どうしても、明治以降の近代的な国家・民族イデオロギーを感じるので)
まず、日本人の「霊魂観」ですが、その特徴は「祖霊崇拝」にあると指摘されています。
「祖霊崇拝」というと、「お家」というのが強調されますし、現代日本でもその色が強いと言えます。(無縁墓地とか増えてるらしいですけど、、、)
しかし、「お家」というのが強く意識されるようになったのは近世以降、家康がすすめた「寺請制度」の結果です。
この制度は、簡単に言うとキリスト教や一向宗などの禁教を取り締まるために、個々人を寺院に登録させ禁教の徒で無いことを証明させる制度です。
別名「檀家制度」とも言われます。
最初は個々人でしたが、やがて一家に一寺となっていきます。そして、家に仏壇を置く風習も広がることとなります。
とまぁ、「お家制度」を強く意識した「祖霊崇拝」は江戸に入ってからですが、それ以前はもっと広く「祖霊」というモノを捉えていました。
そして、「黄泉の国」というのが想定され、死後人は皆そこへ向かうと考えられました。
ただ、この「黄泉の国」というのが、所謂「あの世」だとか「天国・地獄」などとは、ちょっと違う概念でもあるようです。
例えば、山中や海などの自然界に住んでいたり(自然崇拝との融合)、神棚やお墓、仏壇に住んでいたりと、色々な想定がなされています。
また、生前に特別な功績があったり、人々が祟りを恐れたりした場合には、神社が建てられて祀られたりします。
ただ、死者の魂は黄泉に住まい、時々子孫である私たちに会いに来ると考えられていました。
よって、「生まれ変わり」という思想は無かったと思われます。
ただし、神道は仏教伝来以来に仏教から多大な影響を受けます。
逆に、日本の仏教も神道から多大な影響を受けて発展します。
また、江戸中期以降には儒学が入ってきてそこからも多大な影響を受け、今に至ります。
日本の仏教や儒学が祖先(お家)を強調するのは、やはり神道の影響と言えます。
日本人の心の中では、神道と仏教・儒学が融合していると言えます。
こうした、仏教や儒学、キリスト教などの影響を受けつつも、古来から受け継がれてきた死生観が「祖霊崇拝」と言えます。
そして、その中心を担うのが「神道」と言えると思います。(江戸以降の寺請制度の影響で、葬儀などは仏式であって死生観は神道に根ざしてるとも言えます)
靖国に代表される「(近代)国家神道」というのは、明治政府がキリスト教列強国に対抗するために日本人を一つに纏める為に利用した、という歴史があります。→参考Q&Aです。私もNO7で回答してます。
http://okwave.jp/qa3749745.html
で、この中で「靖国」が引き受ける「神(祖霊)」が「英霊」と言われる戦時中に亡くなった人と言うことになります。
>神格化して合祀されてしまうという乱暴な感じを受けてしまいます。
「神格化」というと、これがちょっと難しい概念なんですよね。
というのも、「神」というとやたら「創造主」というユダヤ・キリスト・イスラム教的な「神」を想定してしまったり、ギリシア神話や北欧神話なんかに出てくる「神々」を想定してしまったり、、、。
たしかに、神道にもそうした神様もいらっしゃるけれど、個々人の「霊魂」も「カミ」って呼称したりするんですよね。
(キリスト教なんかでは、「霊魂」は「霊魂」であって「カミ」とは呼称しませんしね)
また、個人であっても生前に多大な影響を残した人は特別な「カミ」として祀られたりしますしね。
勉強不足で予測でしか言えませんが、多分、キリスト教などの一神教や他の多神教なんかと比べて、神道の「カミ」の概念はもっと広いのかもしれません。
というか、キリスト教や仏教のように整理されていないというか、、、。
ん~、難しいですね。
先の件では、大変お世話になりました。
かなりヒネクレタ戦法を使いましたので、肝心な「霊魂観」を達することができませんでした。残念に思っています。今回はシンプルにしましたので、比較的に素直な展開で参考とすべき回答に出会えそうに思います。
さて、
>「黄泉の国」というのが想定され、死後人は皆そこへ向かうと考えられました。・・・例えば、山中や海などの自然界に住んでいたり(自然崇拝との融合)、神棚やお墓、仏壇に住んでいたりと、色々な想定がなされています。
また、生前に特別な功績があったり、人々が祟りを恐れたりした場合には、神社が建てられて祀られたりします。
ただ、死者の魂は黄泉に住まい、時々子孫である私たちに会いに来ると考えられていました。
よって、「生まれ変わり」という思想は無かったと思われます。
「黄泉の国」から訪問してきて、また、「黄泉の国」へ帰るという想定で何百年も何千年も続いてきたと理解しました。
>「神格化」というと、これがちょっと難しい概念なんですよね。・・・個々人の「霊魂」も「カミ」って呼称したりするんですよね。
(キリスト教なんかでは、「霊魂」は「霊魂」であって「カミ」とは呼称しませんしね)
また、個人であっても生前に多大な影響を残した人は特別な「カミ」として祀られたりしますしね。
勉強不足で予測でしか言えませんが、多分、キリスト教などの一神教や他の多神教なんかと比べて、神道の「カミ」の概念はもっと広いのかもしれません。
一般の死者については、「神格化」ではなく、「霊格化」なのでしょうが、「黄泉の国」は渾然一体だとすると「カミ」も「霊」も一体で、死とは無縁の「神」も含めて、つまり、生死を問わず、「魂」なのではないかと思うのです。
大変、示唆に富み、色々と考察できました。ありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
国家神道が亜流とか言う言い方は、神道というものを甘く見ていますよ。
例えて言えば、プロテスタントをキリスト教の亜流というようなもので、その程度の違いなぞ飲み込んでしまうのが神道というものです。そもそも国家神道を神道ではないと言い立てているのは、左翼イデオローグですから、基本的に眉唾で聞きましょう。
それはともかく、神道の死生観には、あなたの言うように解脱や輪廻転生や審判の日などという概念はありません。死んだら、そのままの姿で「あの世」という世界で普通に暮らしていて、ときどき現世に顔を出すというものです。
が、同時に「並外れた何か」を持つ死者は、カミにされることもあります。「あの世」において、ちょっと特別な力のある存在になるわけです。それが、神道における神。
英霊の場合は、日本を守って戦って死んだ、という点が「並外れた何か」ですね。
なお、当該死者の信条とは関係なく、日本に生まれ育てば、神道の徒になります。あなたも例外ではありません。たとえ当人が主観的にキリスト教徒であろうと、仏教徒であろうと、例え共産主義者であってすら。
例外となるには、よほどイデオロギーや理念などの人生観を突き詰めて考え、それと心中できるくらいに自らの血肉に仕立て上げなければならないのです。が、そういう努力を積み上げていなければ、生育環境が日本人を神道の徒にしてしまうのです。
日本史を見回しても、そういう例外は、有無を言わせず弾圧されて他に選択肢が無くなった江戸時代の隠れキリシタンくらいしか見られません。
実際、自称キリスト教徒や仏教徒でさえ、例えばたいがい神社で拍手を打ちます。戒律は無視されるわけですね。つまり、本人はキリスト教徒や仏教徒のつもりでもそれは表面上のことに過ぎず、神道の徒としてのベースで行動しているわけです。
だから、当該死者の主観的な信条とは関係なく、神格化して合祀されてしまうのは、合理的なことなのです。まあ、英霊の中にも例外が一人くらいはいたかもしれませんが、現実問題そんな調査などできませんから、体勢において影響ありません。
No.9
- 回答日時:
>幽霊とか亡霊のイメージを抱いて、見ているように思うのですが
人がどのように見ているかは分かりませんが
この国の現状を見
戦い死んでまで守ろうとした人々の心情に思いをはせるとき
胸を張って対面できないと思う気持ちが
そうさせるのかもしれないですね。
国家間の経済的な戦争責任は果たされたとされても
それによって失われたものも多く
お年寄り達がこの先日本はどうなるんだろうと
心配しなくて済むような国にして
はじめて心晴れて参拝できるようになるんでしょうね。
そして世界平和の種子として
貧困をなくするために生活安定基盤の技術を広めていき安定し
世界に平和が満ちた暁には
英霊に向かいて言うことなし
この回答への補足
生死を問わない一貫した霊魂観では、「霊魂」は、「心意気」と解するべきと考えてきましたが、
死後のことに限れば、そもそも、一体一霊という前提から、間違っている可能性があります。
合祀という宗教儀式による、多体一霊というのも強制的な感じがしますし、一体多霊という分離して偏在する感じが、日本人の発想にぴったりとしているようにも思います。
どのような霊魂観を想定すると、腑に落ちるのか。それとも、腑に落ちる答えなどないのか。益々、混乱してきます。
このような発想もあるよと教えていただきたく、思います。
No.7
- 回答日時:
いがみ合うその心が戦争への芽なのでしょうけれど
先祖のお墓に手を合わせ心を澄ますように
戦争の悲惨さを象徴する共同の墓地としての
靖国神社に参拝するときも
夫々の人が内に持つ諸々のわだかまりを超え
心を澄ませ自らの魂を鎮められればいいのでしょうけれども
非戦の意識も自らの心の内より始まる
この回答への補足
「共同墓地」、さらに、慰霊(死者の霊魂を慰める)、追悼(死者をしのび、悲しむ)という参拝者側の認識は、靖国の神として合祀されている英霊(神として一体化し、不分割で、永久持続するもの)に対して、幽霊とか亡霊のイメージを抱いて、見ているように思うのですが。
補足日時:2008/02/09 14:25No.6
- 回答日時:
僕としては霊とか魂とかそんなのどっちでもいいことで
人夫々の解釈でいいのですが
戦争を起こさないことを呼び戻させる場であることに意義があると思っております。
全てを一箇所にまとめ様々な感情をスッキリさせず
いがみ合う感情を生かすからこそ
末代まで忘れえぬもの
戦争の悲惨さの象徴としてあり続けられるといえるのではないでしょうか。
深い悲しみとするところではあるのだろうけれども。
何時の日にか世界に平和がもたらされるとき
そのわだかまりも消滅するのではないかと思います。
今は、「悲しみ」と「わだかまり」の杜という感じでしょうか。
「世界平和の発信基地には、ならないのでしょうか。」という感想をもってしまいました。
いろいろ、考える機会になりました。
ありがとうございます。
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