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穀物資源を、燃料資源として使用することについてさらには、値上がりを見込んだ投機の対象として「利用」することについて、あなたの立場を明らかにした上で論述してください

A 回答 (12件中11~12件)

バイオエタノールといっても、今考えられているのはガソリンと混合したものです。

もちろん車は100%エタノールでも走行は可能ですから、どのような燃料でも技術的には対応可能です。

バイオエタノールを使うことになったのは、ブッシュ政権の中西部の農村票を得るための政策です。遺伝子組み換えのとうもろこしが使えなくなって、ミシガンやイリノイ州の農民の人は困っていましたから。
カーボンニュートラルや脱石油というのは、プラスアルファの理屈で本当の理由ではありません。

経済的には、とうもろこしと、地下から自噴する石油とで、どちらが安いかは自明の理です。バイオ燃料は、エタノールに限らず、政治家が農民票を集めるために使われます。

政治が動けば、思惑で相場が動くのは、経済原則だとおもいます。したがってとうもろこしが投機の対象になるのは避けられないでしょう。シカゴマーカンタイル取引所の穀物相場の投機屋のために、バイオ燃料が行われているのではなく、アメリカの農村部の生活水準の向上のためです。農村部の経済の現状は深刻な問題ですから。

一方で、石油は簡単にはなくなりませんし、仮に石油がなくなれば、私は主流はGTL(Gas to Liquids)になるだろうという考えです。天然ガスはメタンハイドレートまで入れれば資源的には潤沢ですから。
問題は、原油価格との経済性の問題です。原油が高くなれば、経済的に採掘可能な埋蔵量は増えていくでしょう。

燃料コストから見た場合、石油と比較して、採算が取れるエタノールはほとんどありません。とうもろこしの場合、100%バーボンを1リットル数十円で作らなければいけませんし、サトウキビから取った場合、100度の焼酎を、リッターやはり数10円で作ることになります。
こんなことは不可能ですから、結局は差額を政府の補助金で、まかなうことになります。税金ですから、結果的にエタノール燃料を使った国の国民は、差額を費用負担し農村に回すことになります。

食料とならない間伐材や、トウモロコシの茎等、セルロース系の微生物による分解エタノールは、まだ研究段階です。採算ベースに載せるのは不可能に近いでしょう。要するに安く酒が作れるものが、エタノールの原材料として可能性があるということです。今はやるにしても、サトウキビとトウモロコシしか現実性がないと考えられています。

結果的には、バイオエタノールの論議は、経済性からどこかで後退すると思っています。

ところで、あなたの立場はどうなのですか。どの立場で、何質問をされたいのか教えてください。
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立場的には農業関係者に近い一消費者であり環境保護支持派といったところでしょうか。



まず穀物資源を燃料資源として使用することについては現在のやり方はただの無駄の気がします。ドイツの科学者チームが発表したところによるとバイオエタノールを使用するほうがCO2を発生するそうです。これは信頼に足る研究結果だと考えています。しかし、これを理由にバイオエタノールの使用を無駄と言っている訳ではありません。
まず、食料品として利用されるべき穀物(とうもろこし)を使用するということ。これは未だに地球上で食料不足が無くならないということに拍車を掛けるだけでなく明らかに逆行しています。まるで貧乏人に飢え死にしろと言わんばかりの対策です。
そして穀物が投機の対象となることは仕方の無いことでしょう。値上がりを見越した投機こそが市場原理なわけですから、資本主義・市場主義であるかぎり利用されるのは自明の理です。ただし、投機が機械的になり過ぎてきているのではないかとの不安が現在の市場にはあります。確実性に走るために投機が一箇所に集中してしまう為、1つの事件が思わぬ波紋を呼びこんだ場合、市場が混乱してしまい、結局大損をしてしまいかねない危うさを現在の市場は抱えているのではないでしょうか。

次に技術的に穀物自体を使う必要が無い気がします。バイオエタノールの生産ですが、菌さえあれば家庭でもできる程度で、エタノールの分離も学校の科学室の整備品程度でできます。大量に作るとなると多少話は違うでしょうが、あまり専門的な設備が必要でないわけです。そして穀物が使われるのは糖分が多く、より多くのエタノールが作られるからですが、実ではなく食用には適さない葉や茎の部分からでも作ることは可能なはずです。というのも有機物の分解からエタノールが作られるからです。設備にある程度の余裕が見込めるだけでなく、技術的革新の必要性から穀物自体ではなくその他の部分を使うことによってより効率的な資源の活用がなされるのではないでしょうか。
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