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ギターアンプにはgainつまみと、volumeがついているものがありますが、gainのほうがプリ部の信号の大きさ、volumeのほうがパワー部でのレベルの大きさを調整するものなのでしょうか?もしそうであったら、私の持っているアンプの中にvolumeつまみしかついていないのがありますが、それはどっちの部分の調整になりますか?

A 回答 (2件)

 No.1です。



 追加の御質問についてですが、まず念のために書いておきますと、プリアンプやパワーアンプというものは、それぞれ、真空管(チューブ)をはじめ、抵抗やコンデンサーなど、多くの電気素子から構成された電気回路のセクションの名称です。(⇒真空管単独では、アンプとしての機能は持たず、レベル設定等を自由に行うことはできないものですので)

 これに対し、スピーカーは、電気信号を耳に聴こえる空気振動(音波)に変換するためのものですが、扱いとしては、パワーアンプのような電気回路のセクションではなく、電気素子の1つといったことになるものです。
 したがって、スピーカーを入れた箱を、通常はキャビネットと呼んでおりますが、この中にパワーアンプの電気回路が入っているわけではないものです。(⇒そのようなタイプのものもありますが、その場合は、”アンプ内蔵スピーカー”といった名称で呼ばれるものとなります。)
 また、逆に、ヘッドと呼ばれるものには、プリアンプとパワーアンプのみが入っており、スピーカーは含まれないものです。


 ギターアンプの構成は、”ギターからの電気信号を、標準的なレベル(電圧値)にまで増幅する(大きくする)と共に、トーンコントロール回路で音質を整えたり、音を歪ませたりして、基本的な音を作る部分であるプリアンプ部”→”スピーカーを作動させるのに十分なレベルにさらに増幅するパワーアンプ部”→”電気信号を音波に変換するスピーカー部”といった順の流れになっており、最終的に音が出てくることになります。(⇒このことからも、決して、”パワーアンプ=スピーカー”ということではないことがわかるかと思います。)

 前回、プリアンプの多くは数段の増幅回路を重ねる形式になっているといったことを書きましたが、それぞれの増幅段の増幅率の設定は、真空管(プリ管)に接続する抵抗等の値によって決めることになりますので、一度決めてしまえば、それで固定といった形となります。(⇒基本的な増幅率は、真空管それぞれの種類による特性によって決まることにはなります。)
 そして、各段の間に、gain等、それぞれの段への入力レベル調整用のボリュームの回路を設け、これを調整することによって、その段の出力レベルも決まることになるものです。(⇒プリアンプの場合は、歪みの度合いを変えるといった意味合いが強いものになりますが)

 ということで、これは、パワーアンプも同様であり、パワーアンプ自体の増幅率は、パワー管に接続する抵抗等で固定的に設定してしまいますが、プリアンプのvolume(Master Volume)がパワーアンプの入力レベルを決めるものとなりますから、結局は、これにて最終的なパワーアンプの出力レベルも決まるということになるものです。(⇒volume(Master Volume)を上げれば、パワーアンプの増幅率に応じて、出力も上がるということです。)

 アンプによっては、パワーアンプ部にて段階的に出力レベルを変える機能を備えたものもありますが、あくまでも半固定の設定となるのが通常です。
 
 以上、わかりにくかったらすみません。
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この回答へのお礼

以上、わかりにくかったらすみません→そんなことありません!よくわかりました。音が出てくるまでに大きく分けて3段階(プリ、パワー、スピーカー)あるんですね。本当にありがとうございます

お礼日時:2008/04/25 10:14

 アンプの種類によって多少は異なることもありますが、基本的には、gainもvolumeもプリアンプの回路内にあることが多いものとなります。



 プリアンプ内では、通常は、2段階または3段階(ものによっては4段階)の複数の増幅回路が重なっている構造をとり、これにトーンコントロール回路、及び、ローインピーダンス出力に変換するバッファアンプが加わるものが各チャンネルの基本形となります。

 この中で、gainは、2段目または3段目の入力部に位置するレベルのコントロール、そしてvolume(Master Volume)は、バッファアンプの前または後に位置するレベルのコントロールとなることが多いものです。
 gainは2段目または3段目の入力調整となりますので、これによって、音を歪ませる度合いを調整するものとなりますが、volume(Master Volume)は、プリアンプで作られた音質の音量を最終的に調整するものということになります。(⇒アンプによっては、2段目と3段目の入力部の両者に調整機能があり、これに最終の調整機能が加わって、gainとvolumeとMasterVolumeという名称での3ボリューム方式になっているものもあります。)

 しかし、この後、パワーアンプに入力されますので、volume(Master Volume)を上げるほど、音量が上がると共に、ある程度のレベルに達するとパワーアンプでも音の歪みが発生することになるものです。(⇒実際には、音量が大きくなるとスピーカーでも音の歪みが発生しますが)

 volumeつまみのみのアンプの場合は、各増幅段の入力レベルは、アンプの設計者が最も好ましいと決めた状態になるような値での固定設定となり、最終的なvolume のみとされているものが一般的です。
 したがって、volumeを上げるほど、音量が上がると共に音が歪んでいく場合は、パワーアンプ部及びスピーカー部で音が歪んでいることになるものです。

この回答への補足

なるほど!ありがとうございます。 しかし、1つ質問があるのですが、私はパワーアンプ=スピーカーと思っていたのですが、違うのでしょうか?それとも、real_tubeさんのいうパワーアンプとはパワー管のことをいっているのでしょうか?もしパワー管のことであったら、パワー管のレベルの調整は基本的にできないということになるのでしょうか?(アンプの設計者による固定設定かどうか)

補足日時:2008/04/23 10:46
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