アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

今まで,逆行列を考えるときには,対象となる行列は正方行列でした.
しかし,一般化逆行列というものがあって,対象とする行列は正方行列で
なくても良いみたいなのですが,そうすると,逆行列を考えるときには
正方行列であるという縛りはかからず,どんな行列でも良いと考えていいのでしょうか?
また,正方行列の逆行列と一般化逆行列の違いは何でしょうか?
一般化逆行列ではどのように逆行列を求めるのでしょうか?
ネット上を調べましたが,詳しく分からなかったため質問させて頂きました.
御存知の方は,教えてください.

A 回答 (4件)

>正方行列であるという縛りはかからず,どんな行列でも良いと考えていいのでしょうか?



 いいです。具体例が一個あるとわかりやすいと思います。線形代数のほとんどは、連立方程式がらみです。連立方程式、

  Ax=b

において、Aがn×mで、n=m かつ detA≠0 なら、A^(-1)があるので、

  x=A^(-1)・b   (1)

と解が決まります。しかし応用上は、n=mとは限らない時も、けっこうあります。そのような時でも、(1)の形に解が書けたら便利だよなぁ~、というのが、たぶん事の発端です。
 n>mとします。この場合 x の次元はmで、bの次元はnとなり、条件過多になります。
 このような場合、とんでもない幸運により、解 x が存在する時もありますが、存在しない時の方が普通です。しかし応用上は、なんらかの近似解は必要になります。そこで残差ノルム最小条件、

  |b-Ax|^2=最小

をたいてい使います。これによって定まる x は一意です。具体的には、

  A^T・Ax=A^T・b

と変形します(^Tは転置です)。A^T・A は、Aのランクがmならmになり、det(A^T・A)≠0 です。従って、残差ノルム最小条件下での解は、

  x=(A^T・A)^(-1)・A^T・b

となり、(A^T・A)^(-1)・A^T は、n>mの時のAの一般逆行列の一種です(#2さんの最小二乗型)。
 参考書ですが、#1さんの「伊理正夫,一般線形代数」は、厚くて高いけど良書です。私は、次の本を紹介します。

 線形代数―行列とその標準形 (シリーズ新しい応用の数学 16) (単行本),伊理 正夫 (著), 韓 太舜 (著)

 この本は、「伊理正夫,一般線形代数」より(いくらか)薄くて安くて簡単です。一般逆行列について、系統的に書かれた本は、日本語ではこれくらいだろうと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳細な回答ありがとうございます。
疑問点は理解できました。
しかし,線形代数の基礎がまだ不十分だと感じたので,オススメされた
参考書を購入しようと思います。
まずは,「伊理正夫,一般線形代数」から・・・。

お礼日時:2008/04/30 19:18

こちらもご参考まで


http://www7.ocn.ne.jp/~kawa1/GIM.PDF
    • good
    • 0

「一般化逆行列」?、普通「一般逆行列」と訳さないだろうか?


私のお薦めは、これ。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/ws …

行列Aに対してABA=Aが成立するようなBを、Aの一般逆行列と言う。
Aがn行m列の行列ならば、積ABAが定義できるように
Bはm行n列でなければならない。

このようなBは、任意のA(正方行列でなくても)に対して存在する。
それどころか、任意のAに対して複数存在するので、どの一般逆行列の話だか
条件を付加して指定しなければわからない。よく話題に上るものに、
反射型一般逆行列、最小二乗型一般逆行列、ムーア・ペンローズ型一般逆行列
などがある。他にも様々ある。それぞれの定義は、上掲の参考書を参照されたい。

Aが正方行列で、しかも正則(逆行列が存在する)な場合には、
逆行列が唯一の一般逆行列となる。
    • good
    • 0

ここで質問する前に参考書を調べ、疑問点を絞って頂きたいです。



参考書
 伊理正夫「一般線形代数」 (岩波書店)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

参考書を参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/04/30 19:16

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!