ルアー・フライの釣りをやっています。
やっていて不思議なのですが、ブラックバスの指南本などでは「バスはルアーの着水からそのルアーに注目していて、ゆえに着水の瞬間からバイトしてくることさえあるのでデリケートなキャストを心がける」旨が良く記載されていますが、では魚ってフライラインの着水は気にならないのでしょうか?
フライをキャストすると、釣り人の立ち位置からポイントを経由して先端のフライまで、ラインがざあっと水面を叩くわけです。これだけ派手で普通ではない着水にバス・トラウトはなんの警戒もしないのでしょうか?
ルアーでキャストをミスって山なりの航跡で水面にぼっちゃん!とは違った意味で魚は警戒を抱くと思うのですが。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
その場で摂餌しているエサの種類にもよります。
昆虫などの着水音を音の周波数で魚は聴覚と視覚で判断します。ちなみに、フライの着水音等に関しては、聴覚の一部である側線という部分と耳(浮き袋と連結して感度を増す)で圧力や振動を感じ取り、音の周波数によっては、条件反射により一瞬にげます。ただし、個体の雌雄や成長状況、水温、気圧、にごり、光、などによっては状況は一変します。生理学の分野では、未解決な部分とされているのが「警戒心」の分野です。魚類の場合、水中で視覚で確認できる距離は、水の濁度によりますが約5~10mぐらいです。(ちなみに、ブラックバスは、他の魚に比べて色の識別能力はすばらしいことが研究の結果わかっています)後は、ウキ袋に直結した耳と側線に伝わる音の波形で「捕食している餌の着水音、や他の個体が摂餌する音など」で判断しています。色々な条件(要素)によって、同じ魚種でも警戒心は全くことなります。本物の餌があっても、条件によっては、「餌」と見なしていない場合は多々あります。手を水につけただけでも、手に付着した「アミノ酸」を敏感に嗅ぎわけてつれなくなる場合もあります。素手で魚体に触るなという理由がここにもあります。NUF研究所より・・・
釣果を上げている人は実に色々な要因をとらえているものだなァ。
>手を水につけただけでも、手に付着した「アミノ酸」を敏感に嗅ぎわけてつれなくなる場合もあります。
言われてみるとありそうな話ですが、すごい話ですね。
普段なにげなく釣っている対象魚はこれほどに鋭い感覚器の持ち主なんですね。
ありがとうございます
No.7
- 回答日時:
どうも、釣りバカ再びです。
> ラインを水面に着水させても大丈夫と考えた西洋の人と、あくまで毛ばりのみを着水させなければダメと考えたテンカラ釣りを考えた日本人と。
と言うことに関して、本題とはちょっと外れますが、明日にでも使いたくなるけど使う機会なんか絶対来ないムダ知識を軽~くお話してみますね。
そもそもひとつの釣りのスタイルは釣り場の環境によってアレンジが加えられて当たり前、例えば同じルアー釣りでもバスとシーバスとトラウトではチョコチョコ違う所が出てくるでしょ?同じ魚種を狙うんだって湖沼・本流・渓流でも違ってきますよね。
実はフライ・フィシングとテンカラもルーツは同じで、環境の違いでこのような違いになったのです。
じゃあルーツは?と言うと…アメリカのジョー・ブルックスという人が書いた『トラウト・フィッシング』(1972年)と言う本の中で明記しています。
“紀元前230-170年頃、古代マケドニア(現在のギリシャ・マケドニア地方http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B1% …)のアイオリス人が鳥の羽根を使ったいわゆる毛フライで魚を釣った…これがフライの起源として現在最も定説とされている”
と。ついでに言えばこの時アンドレア人が使った毛鉤は「針に黒い糸を巻いて鳥の羽根を針軸に巻きつけたもの」だった、と。つまり現在のテンカラ用毛鉤の基本レシピと一緒ですね。さらにフライフィッシングではこのパターンは『パートリッジ&ブラック』という現在も強烈に釣れるパターンでタイイング・ブックにも載っている、それどころかバリエーションとして『ソフト・ハックル・フライ』『パートリッジ&オレンジ』等などが存在します。
> きっと日本で毛ばりを遠くに投げる必要が生じてもフライラインなんてものは決して考案されなかったんでしょうね。
いえいえ、それは大きな誤解です。テンカラでは「馬素(ばす)」という専用のラインを使用しますが、これは元々馬の尻尾の毛を三つ編みにしたライン(後に絹糸~ナイロンラインを使用)で、ラインそのものに比重を与えることで飛ばすのです。
驚いた事に、英国のフライフィッシングでもラインに比重を持たせるために最初は馬の尻尾の毛を三つ編みにしていたのです。英国では大英帝国の領土拡大に伴い主に東洋から絹糸が輸入されるようになり、馬の尻尾の毛で作っていたラインを絹糸に変えたのです。コレがアメリカに渡って「もっと安くて大量生産ができる」PVCラインをScientific Anglers社(現在の3M/SA)が開発したわけです。
つまり『同じ毛鉤パターンの存在』『ライン・システムの構造の一致』『馬の尻尾の毛を使うという発想の一致』は、日本のテンカラも英国のフライフィッシングもルーツは古代マケドニアにあることの名残なのです。もちろん他にも『釣法の一致』とか『禁止事項』など一致する事は山ほどあるのですがここでは割愛します。
元々ギリシャの1地方の釣法が、一方ではギリシャ・ローマ帝国の拡大と「ノルマン人の侵略(Norman Conquest)」で英国にもたらされ、もう一方ではシルク・ロードを通じて日本にもたらされたのではないか、と個人的には考えています。歴史ロマンですね。
では日本にもたらされるまでの道のりで毛鉤釣りは残っていないのか、といえば…途中のイラク・イランやアフガニスタンでは内戦が、中国では「文化大革命」によって『釣り=支配者階級の贅沢な遊び=社会悪』と定義された時代もあり(個人的には「Free Tibet! byリサ・シンプソン」)、毛鉤釣りが現在に生き残っていると到底考えられません。が、ひょっとしたら遺跡を調査したら毛鉤釣りの痕跡が発見されるかもしれません。個人的には金も頭脳もないので調査なんかできませんが、コレを読んだ学者センセーが調査に乗り出してくれるととても嬉しい。
という事でフライフィッシングとテンカラは同じルーツの釣り、つまり同じ釣りだったのです。が、釣り場によってその釣り方は大きく変わってくる…渓流ではできる限りラインを着水させないためにロッドティップを空に掲げる、とか思い切り水面を叩いてはいけません、とか。何故ならフライフィッシングで釣るかテンカラで釣るかは人間の勝手な都合でサカナにしてみれば「そんなの関係ねえ!」と小島よしお以来耳にしていなかった言葉張りのスタンスだから。
で、湖沼である程度水面を叩いても却ってサカナを寄せる効果は偶然の産物だったかもしれません。おそらく古代マケドニアの毛鉤釣り創世記にいろいろな事を試して「馬の尻尾の毛が一番水面にストレスを与えなくて、強度も申し分ない」と言う結論に達したのかもしれません。今でも「もっと釣りたいがために工夫する」わけですから古代にも色々と試行錯誤をしていたのは間違いない話ですからね。
それでも管理釣場でよく見られるような乱暴な着水音は、寄せるどころか散らしますよ。そんな着水を涼しげな顔でやらかしていたら…アンドレア人もびっくり、です。
再度のご回答ありがとうございます。
釣りという趣味は掘り下げていくと人の文化の歴史や果ては生物進化のあり方にまで話が及ぶので楽しいです。奥の深い世界ですよね。
「恋愛は一時の夢、釣りは一生見続けられる夢」だそうです。いやー、昔の人はロマンチストだなー。
>> きっと日本で毛ばりを遠くに投げる必要が生じてもフライラインなんてものは決して考案されなかったんでしょうね。
>いえいえ、それは大きな誤解です。
自分が言いたかったのは、恐らく日本人はテンカラの考え方の延長で考えるでしょうから、フライラインではなく、ロッドとフライの間に浮きになるウェイトを使って飛ばす発想に流れただろうな。という事です。
No.6
- 回答日時:
魚にも様々な魚種がいますからそれによって特徴が異なります。
トラウトなどは外見からしても目が大きく視覚が発達していると思われています。そのため管理釣り場などではスプーンの色を頻繁に変えろと言われますよね。あれだけ同じところに同じようなものが投げ込まれるわけですからどんな魚でも慣れるようにも思いますが。
またバスは側線が発達していて水中で何かが動いているということをもっとも強い判断基準にしていると言われています。
私の見解ですがそのため他の魚種と比べてへんてこりんなルアーに興味を示すのだと思います。魚種によっての性格の差もあるとは思いますが。
本題のラインについてですが。やはり糸はいやがると思います。特に散々釣られているような魚は水面に浮かんだラインを避けながら泳ぎます。
前置きの話が正しいの仮定して照らし合わせると側線で感じるバスの方がラインに関しては嫌がるかもしれませんね。
しかし、フライラインのように太く蛍光色のラインは魚から丸見えです。リーダーがついているとしてもやはり警戒しているかもしれませんね。
ただし、フライの場合かなりリアルな物を魚に見せるわけですからエサだと思わせたらそれに夢中になって意外とその先の糸の存在を忘れるのかもしれません。
その点ルアーはイミテートしているとはいえ常にエサを見ている魚にとっては偽物と分かるはず。それを口にするのはよほどエサに見えたかラインの存在を無視しても口にする何かしらの要素があるときではないでしょうか。
以前琵琶湖の浜で泳いでみた事があるのですが、それはもう凄まじい数のバスがいました。それでもよっぽどハマらないとイレ食いにはならないのですからやはりルアーも含めラインは嫌いなんだと思います。
ちなみに余談ですが、根がかりをはずそうとラインをピンピンやっていると何度かラインをダ食べようとバスがラインを必死に加えようとしている光景を見た事があります。
大きな魚はわかりませんが、小さな魚だとラインで誘えることもあるのかもしれません。
>フライの場合かなりリアルな物を魚に見せるわけですからエサだと思わせたらそれに夢中になって意外とその先の糸の存在を忘れるのかもしれません。
結局そういうことなのかもしれませんね。ルアーに比べてリアルな擬似餌ということでラインは見えているけれどその辺のネガティブ要素は一時棚上げ、ということなのかもしれません。
ありがとうございます
No.4
- 回答日時:
回答は出てる様なので、別角度の参考意見です。
>ルアー・ラインの着水で魚はどう警戒する
>ルアー・フライの釣りをやっています。
ドライフライでプレゼンテーションする時はソフトにフワリと落とす
のが基本だと思うが、魚がすれてくると上空でターンオーバさせた
フライを水面に一瞬付ける及び何度かたたく(タッピング)事もする。
フライのイミテーション(見掛け)だけでなく昆虫の動作をまねる
手段だが衝動食いを誘う、芦ノ湖などで向かい風が強い日に水面を
突き差すシューティングするけど其れでも釣れるので状況次第かも。
(湖の場合はシンキング・タイプII又はIIIですが)
忍野の様なスプリングクリークで水面がベタ凪だと細いティペットの
ヨレ・タルミ・さざ波でも見切るので一概に言えないが、経験値とし
てはアプローチ方向・人間の影・地面の音・ボートの音に注意してる。
水面がザワ(微風)ついてる方が釣りやすいと思う・・・ガンバッテ。
ラインをアプローチの一環として使うと言う考え方ですね。
なんだか相当なハイテクニックの話になってきました。
朝まずめを面倒がって昼ごろからつり始めるような怠惰な自分には別次元の話です。でも参考にさせて頂きます。
ありがとうございます
No.3
- 回答日時:
自然渓流の岩魚などはヘビをも食べる悪食なので頭の上に落ちたフライのリーダーやラインコネクタにさえ興味を示すこともあります。
淵の深みに居る魚をフライラインで水面を叩いて起こしてやるという釣り方もありますね。自然の環境なら枯れ枝などが頻繁に落ちてくるはずですから、いちいち過敏に反応しているはずはありません。スレきった放流成魚を除き天然魚ほどこういう傾向があり、最大の脅威になるアプローチさえ気をつければ、さほど神経質になる必要はないと思います。ラインの着水音が魚を寄せるのならそういうテクニックもありえますね。
ただまあ日本では通常の釣り師が釣る釣果の大半がスレた魚で天然魚が少数だと考えると配慮しないわけにはいかないのでは・・・?
No.2
- 回答日時:
どうも、釣りバカです。
音によりますよ、ええ。
さあこっからは文章で表現し辛い着水音の話なので文章表現力が問われるわけですが、分かりづらかったらそう言ってくださいね。
例えば『ドッパーン!』と、それこそ水柱が立つような着水音だとバスだトラウトだという前に近くにいた人間だって驚きます。当たり前ですね。しかし『ピシャっ』とか『シュポッ』と言う水を切るような音は…実はサカナを寄せるんですね。
ボイルが起こった時どうしてもそのお祭り騒ぎに目が行って意外と皆さん気づいていませんが、耳を澄ませてみてください。逃げる小魚によって『チュピピ…』とか『ピチピチ…』とか聞こえるはずです。また木の下でセミなんかが水に落ちると『ポヨン』とか『ペチャっ』て音を立ててもがくセミがじたばたとすると『ショバババ、バババ…』と音を立てますね。
つまり着水音をこれらの音に近づければバスやトラウトなんかは「アタック・チャ~ンス(微妙に古)♪」と近づいてくる、というわけ。もちろん中途半端な着水音ではこうは行きませんよ。
だからルアーの雑誌なんかでは「着水音を小さく」と表現するのですが、全く音を出さないなんてこの地上に空気がある限り不可能、むしろある程度(サカナが興味を示すような)音を出す事のほうが重要だったりします。
フライでも似たような事が当てはまって、湖沼や止水型管理釣場なんかでは『シュババババ…』と音を立てて『チュピッ』着水しますが、これもうまく着水できれば小魚が逃げ惑っている様を表現できる、というわけ。もっともフライをやっている人がそこまで考えなくても比重の関係で手軽に表現できちゃうんですけどね。
ただし、渓流のフライとなるとこのような「水面を叩く」着水はもってのほか。キャストしたら空中でラインを伸ばし切ってふわりと着水させる、リーダーの一部とティペット(ハリス)は着水させてもラインは完全には着水させないという“ソフト・プレゼンテーション”が基本になってきます。が、こちらもカゲロウやトビゲラが産卵する際チョンチョンと水面に尻尾をつけるので「時には雑に着水させて効果的」なのです。
ルアーもフライも、キャストがうまくないと理想的な着水音は得られません。逆を言えばキャストさえ気を配っていれば着水とともにバコッと食いついて…なんてのもコントロールできちゃうんです。これ本当。
フライラインの着水音は魚を寄せる音なんですか?
フライを考案した西洋人がそこまで考えていたのかはともかく、釣りに対する考え方の違いが出ていますね・・・。
ラインを水面に着水させても大丈夫と考えた西洋の人と、あくまで毛ばりのみを着水させなければダメと考えたテンカラ釣りを考えた日本人と。
きっと日本で毛ばりを遠くに投げる必要が生じてもフライラインなんてものは決して考案されなかったんでしょうね。
ありがとうございます
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