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刑罰は何のためにあるのでしょうか?

目的の一つとして、犯罪者を反省・更生させるため、ということがあると思いますが、

犯罪行為や問題行動を起こした存在が、改悛するかどうか、などということがそんなに問題なんだろうか? と私は以前から大いに疑問に感じています。


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軽度の知的障害をもった男が、歩道橋の上から子供を投げ落とした、
という過去の事件を念頭においてこの質問を書いています。
この男は前科6犯と報道されていました。
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犯罪行為や問題行動を起こした者が、
・日頃は善良なのか邪悪なのか、
・犯罪行為をした際に悪意や殺意があったのかなかったのか、
・犯行時に(心神耗弱の状態にあった、等で)責任能力があったのかなかったのか、
・・・等は考慮に入れず、

結果として社会に災禍をもたらす[/もたらす可能性がある/もたらした]存在であるのかどうかが、
最大の留意点であるとした上で量刑されるべき場合もあるのではないでしょうか。

犯罪者が改悛するのかどうか、ということや、犯罪者の人権への配慮、などというものよりも、
「社会功利性」とでも呼ぶべきものが、
優先的に考えられていいこともあるのではないでしょうか?

A 回答 (4件)

犯罪者を受け入れて同じ社会で再び共存を図るためのみそぎが刑罰です。

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法の目的は社会秩序維持であり


犯罪者の更正すら社会秩序の維持の一環に過ぎません。
つまり、質問者さんの言うところの「社会功利性」は
現状でも最も重視される項目なのです。
実際に判決文は「社会に与えた影響が少なくない」という類の
文言が沢山出てきます。飽きるほどに。



ですが、その結果として質問主さんの期待される効果とは
完全に逆の現象が生じます。

つまり「社会功利性」により日ごろの行いや
一時的な衝動か否かなどが重視されているのです。
社会に役に立つ人間が減刑の対象となりえるわけで、
彼らは普段は善人なのですから、一時の気の迷いの行為で
全ての責任を取らせるよりは、今後社会のために働いてもらった方が
いいですよね。

最初から再犯を予想することは不可能です。
もし彼が再犯したら、その時に初めて社会的に役に立たない人間として
より厳しい罰が与えられます。





質問主さんの意見はおそらく厳罰主義化すべしという議論なのだと思いますが
この場合は「社会功利性」は逆に考慮されません。
社会への影響を正確に測定して量刑に反映するのは不可能なのです。
この世界は「ブラジルで一匹の蝶が羽ばたけばテキサスでハリケーンが起こる」
ことだってありえるのですから。
だとすれば「社会への影響」という曖昧な判断基準は厳罰主義の観点から許されず
その量刑は純粋に法文通りの重さを適用することとなります。

つまり「社会功利性」は減刑要素であって刑を重くする要素とはなりえません。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E7%9A%84% …

ここの<知的障害者関連の犯罪>のところで、

『元衆議院議員の山本譲司は不正受給問題で懲役刑を受けた時の体験から『獄窓記』という書籍を出版し、刑務所内の知的障害者の比率が一般社会と比べて異常に高いと指摘している。
( しかし、これは知的障害者が犯罪へと追い込まれる社会的条件によるものであり、本来、知的障害と犯罪は無関係である。』


この方の記事だったのか不明確なのですが、刑務所に服役している人の半数には、知的に問題がある と入所して気づいた、とやはりwikiの誰かの記事の中で書いてありました。

ある少年は、以前勤めていたガソリンスタンドかなにかに夜中に入って、お金を盗んでつかまったんですね。
弁護士が雇われ、少年と面会をしたら、少年はとてもいい子で、「ごめんなさい もうしません」と大声で泣いて謝罪を繰り返したそうです。

で、弁護士はあまりにも必死に謝る少年に逆に違和感を持ったそうです。
普通なら、ここまでガミガミ言われたら、ふてくされたりもするはずなのに、まったくその気配が無い。
元同僚の少年にや誘われ、やったそうなんです。

弁護士はいくら仲のいい友達がそそのかしたとはいえ、勤めていたとき店主から大事にされていた少年が、どうして自分を大事にしていた相手の金を奪うことを躊躇せず 断りみしなかったのかと疑問に思った。
そして 必死に謝るその姿を見て、「まさか・・・」と思って、知能を調べた。

IQ70。
その当時は知的障害は70未満だったそうで、たった1ポイントの差で、健常者となって一般のルールが適用されたわけです。

IQが100の人が多い社会で、70だと、難しいものがある。
10違うだけで会話が成立しないのに30違う。


で、今回はお咎めだけで、告訴されなくてすんだが<、このままだと少年は死ぬまで刑務所と一般社会の行き来を繰り返してしまう>と弁護士は危惧し、両親と少年の将来について真剣に話し合いをしなければと思ったそうです。


元議員の人も、何度も再犯をして入所している服役者には知的に問題があると気づいた。



高齢者の万引きが時々問題になり、テレビで報道されていますよね。
「ごめんなさい もうしません お金払いますから 家の人にはいわないで」と必死に謝る50歳か60歳くらいの婦人。

「お金を持っているのに、どうして万引きをするんだ。今回はもう容赦しない、警察に連絡した」と店主は激怒。
警備員も厳しい表情で怒鳴っている。

「ごめんなさい ごめんなさい」と万引きした人は必死に謝っている。

前回も その前も その前も そうだったそうです。
「もうやりません」と言って返したら、店を出たとたんケロっとした表情だった。
そして 性懲りもなく、怒鳴られた店にまた来て、商品を買って、バッグにもいれた。
ありえない。
普通は トラブった店には入らないのに、どしてそんなことあったことすら忘れたかのように何度も来てしまうのか。


脳の劣化が原因だと思います。
認知症の可能性が高い。

でも、「警察には連絡しないで、家族には連絡しないで。お金は払いますから」とちゃんと訴えられるから、悪質だと判断されてしまう。


エイリアンハンドだったか、そういう障害があるんですね。
脳梗塞か何かを起こし回復して今まで通りの生活を始めた人が、店の棚の桃のカンズメをどんどん籠に入れていく。
本人が籠に今いれた商品を取って棚に戻したその瞬間、手がまたカンズメをつかみ、籠に入れる。
戻すより、籠に入れる数の方が圧倒的に多い。

自分の意志でやっているとしか本人は思えない。
とうとう籠いっぱいにカンズメを入れてレジで清算する羽目になる。

反射的に勝手に手が動いてしまい、ストップの命令が手にいってない。
脳は「ストップ」と言っているのに、手はその命令を無視し、つかむものが無くなるまで同じ作業を繰り返す。
他人の手症候群とも呼ばれる障害。

家族に「なんでこんなに買ったの」と聞かれたら、納得のいきそうな物語を脳が作って、家族と自分を納得させるように回路が組まれる。

「だって安かったから」「だってこのブランド 他では売ってないのよ 今回だけ出たんだから」「災害時用によ」などなど もっともらしい話を作るしかない。

真実は違う。
「手が私の言うことを聞いてくれなかったから」


この場合、手が言うことは聞いてくれなかったが、買ったものは、お金を払わなければいけないとインプットされていたので、レジで支払って店を出ているから「変わった人」と店の人に驚かれるくらいですむ。

ところが、「手が言うことをきいてくれず、買い物籠じゃなくて、バッグにこっそり入れてしまたのよ。取り出したくても 手が言うことを聞いてくれなくて。あなたがバッグを開けて取り出して、清算してください」なんて言ったらどんな顔されるかわからないから言えない。

分でも説明できないことを聞かれたくない。
だから、黙って店を出る。

そのうち思考が自己防衛に走る。
「こんなに商品があるんだから、3個くらいちょろまかしてもこの店がつぶれるわけじゃないし」と自分を納得させようとする。

だから 関門をくぐりぬけたときは、ほっとした表情になり、つかまらなかった以上 大して悪いことじゃないのよ となるのかも。


どうします? こんな人たち。
更正施設に入れて善悪教えても意味ないですよね?

万引きをした人は、保佐人つけます?
その人は判断力・行動に責任がもてない非治産者、準治産者ってして、やった行為に対して責任を追及しないってします?

万引きされた店はたまったもんじゃないですよね。
必ず見つけられるわけじゃないし。
「この人 非治産者ですから、店に入れないでってチップを埋め込みゲートくぐるとき、警報がなるようにするなんて、倫理にひっかかりますよね。

しかも 見かけはどうみても普通の人と変わりなく、シャキシャキ答えられ善悪もきっちり説明できたら、わかっていながらやる異常性格ってします?
(わかってなくても 自動で答えられる。意味を持たない音でしかないので、実際その場面になると口で悪だと言ったことをやれてしまう。)


どうしましょう。
今の社会は経営者側に泣いてもらう社会です。
被害が泣くシステムになっている。
被害にあった店が儲けより万引きの額の方がはるかに大きくて、倒産したら、「もっと万引きをされないように努力するべきだった。努力不測の結果倒産したのだ」と助けない今の現状。


難しいです。
人権がからんでいますから。
障害者の人権を高める運動がどんどん大きくなっています。
その人たちを顧客としている人たちが活動をしているようですが。。。。


で、ふっと思い出したのが、<時計じかけのオレンジ>という映画。
殺人を犯した少年は死刑になるはずだが、「彼に更正のチャンスを与えよう。 みんなの慈悲で彼を更正し再生させよう」って議員が訴えたんですね。
映画の中では。

更正プログラムが組まれ、犯罪のシーンを見ると嘔吐するまでになり、殴られても殴り返せない男に見事に改造した。


で、映画では、誰が一番得をしたと思います?
その社会全体? 悪い人を許す寛容な社会に議員のよびかけで変身した社会が得をした?
それとも、死刑になるところを議員の寛大さで助かった少年?

いえ 得をしたのはただ一人、議員。

この少年を利用して、自分が当選するように仕組んだわけです。
少年は出世の道具でしかない。
議員が寛容だったからでも 慈悲深かったからでも無い。
みんな議員にだまされた。
それに気づいたのは、視聴者だけ。


社会功利性の裏の真実。
リアルの社会でも、そうじゃないでしょうか。
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 刑法の本来の目的は、秩序維持です。


 「いいこともある」ではなくて、それが本来。

 秩序維持の単なる一手段として、犯罪者を反省・更生させることで秩序を紊乱する社会のメンバーを減らすというものがあるのであって、そんなものを第一歩の目的に持ってくるのは間違いです。

 まあ、その辺を勘違いした人が多いことは、事実なんですが。
 あなたもその種の人からの情報を受けすぎて、手段と目的が入れ替わった認識になって、疑問を抱いたわけですし。
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