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No.5ベストアンサー
- 回答日時:
どもども。
日本の航空機塗装技術は、アメリカも認めるほど優れたものでした。たかが塗装といっても、塗りかた一つで20キロ位重さがちがってきます。日本は、その塗装を薄くやるやりかたに秀でていたそうです。実は、欧米に比べてエンジンが非力だったので、少しでも重量を軽くするための苦肉の策でもありました。それだけで燃費・性能が変わってくるからです。馬力に余裕のあるアメリカの艦載機などは、潮風にさらされるので、ガッチリと塗り込んであります。
で、当然新品は塗装されピカピカですが、薄く塗装しているのですぐにハゲチョロになったわけです。また、時期によって塗料がちがったりするので、つやがあったりなかったりしました。一方、現地で勝手に色塗ったりもしたので、工場でてからドンドンとオリジナルからかけ離れていくわけです。透明なドープという塗装だけだと反射して目立つから、緑のスプレーをシマシマにかけてみました、なんて事例もあります。こういった塗装のプラモデルは作るのがスゴクむずかしいので、翼全体のデカールを売っていたりします。当然ながら、新品のときは注意書き、つまり「ノルナ」「オスナ」とか、ジャッキポイント、油圧マーカー、ガソリンタンクのふたの位置、シリアルなどいろいろ細かいものも描いてあります。
部隊記号は、現地でも常にハッキリと描いています。塗料のあるうちは。
内地配備の飛行機は、もう少し塗装に気をつかってもらえたかもしれません。
色の指定は陸海軍別々で、実は今でもハッキリしていないことも多くなんともいえません。ただ、陸軍はフランス人が最初に指導し、割と寛容でカラフルなのですが、海軍はイギリス人の指導を受けたので、派手な模様とは終戦まで無縁な組織でした。もちろん、両者とも例外はありますが。
フィンランドに行ってメッサーシュミット109G6を見せてもらえましたが、これも当時のマニュアル通りに塗ったものだそうです。記録がシッカリ残っていたそうです。大量生産された機体ですが、中もみた限り、そんなにデコボコでもなかったです。乗せてもらえましたが、狭くて後ろ見えない、下も見えない。あんな物に乗って600キロで飛んで行くのは、ゴメンです。
あと、見たことあるのはMiG21とMiG29ですが、これこそ意外なほど外板がウネウネと波うっておりました。
この回答への補足
ありがとうございます。すごい経験ですね中にのせてもらえたなんて。うらやましいです。ところで、思ったのですが、戦時中なのに外国人(しかも連合軍)の人間に戦闘機製造に関して指導してもらうことなんてできたのですか?すべて日本人が開発したわけではないんですかね?
補足日時:2008/10/23 06:39No.8
- 回答日時:
最初のころは丁寧に作られていたのだろうけど
戦中のものは けっこうぼこぼこに作られてますよ
プラモの作品と比べると、実物を見たとき 幻滅するかも
大戦中の機体は 紫電改など 層流翼を採用しましたが、工作精度から
多分意味が無かったと思われます
なお、アメリカで飛んでいる(日本にも2回ほど来た事がある)零戦は、レストア品ではなくて
サイパンで捕獲された後、米軍が評価用に使った機体です
さすがに海に沈んだ機体のエンジンの再生は無理なようです
No.7
- 回答日時:
あ、5です。
>戦時中なのに外国人(しかも連合軍)の人間に戦闘機製造に関して指導してもらうことなんてできたのですか?
いえいえ、大正時代の陸海軍航空隊創設時の話です。
No.6
- 回答日時:
昔読んだ戦記から塗装に関連したことを書きます。
1.ペンキの質が悪かった。(いい物もあったが)
2.開戦前後の九七司偵などの機体は、パテで隙間を埋め、ピカピカの塗装であった。
3.真珠湾攻撃などの艦載機は、若手整備員が暇さえあれば布で磨いていたので、塗装が薄く、ダンダラ模様になったものもある。
4.ニューギニア方面で、「最初ピカピカのP-38も、最近ではハゲハゲで、敵も苦しいのだろう」と書いた戦記を見た事がある。
5.陸軍では、一部、現地でホウキにペンキをつけて迷彩した例もあった。
6.大戦後期、できるだけ少ないペンキの量で、機体を塗装する事を競い合った。そのため、すぐハゲた。
いずれにせよ、開戦時には、比較的しっかりした塗装、中期には場当たり、末期にはかなりひどい状況のようです。
No.4
- 回答日時:
こんばんは!
所属部隊や時期により緑色、グレー、迷彩パターンなど、さまざまな塗装がされていますので緑だけではないです。
製造時に塗装をされた時は確かに綺麗だったと思われますがモノクロの写真を何枚も見てますが、
生産ラインからでたばかりの写真でも光沢は無いような印象です(あくまで私の主観ですが)
各所属部隊へ配置され、戦闘を繰り返す為すぐに塗装は擦り切れていきますし、戦争末期当時の物資の不足もあり、
綺麗に塗装をやり直す事は困難だったと思われます。
よって擦り切れてしまった部分の補修塗装を大雑把に行うくらいしか出来なかったはずです。
資料館や博物館にある機体は確かにレストアされており、現在の技術での復元なのでやはり新品に見えますよね。
現存する機体でほぼオリジナルで実際に飛行可能な機体が世界に1機存在します。(アメリカの規格に合わせる必要がある部品等の回収程度)
残念ながらアメリカの『プレインズ・オブ・フェーム 航空博物館』に展示されていますので
日本国内では見る事は特別な事情(日本に凱旋等)が無い限りは無理ですが動画は入手可能です。
下記URLにある「現存零戦図鑑II」に付属のDVDに唯一の本物の零戦が飛行する姿が映っています。
この機体は60年以上経過しているもののベストコンディションに保たれているので塗装もピカピカです。おそらく全て塗装もやり直してあるのではないかと思います。
私も一度この機体の実物を見てみたいです。
参考URL:http://www.zero-fighter.com/bilingual/61-120.htm …
この回答への補足
ありがとうございます。思ったのですが、日本のゼロ戦なのになんで唯一の機体がアメリカにsるんですかね?もっていかれたんですか?
墜落したゼロ戦を持ち帰ったのでしょうか?何かの動画で原型とどめて墜落したゼロ戦を修理して研究して飛ばしたようなことをいってました。だからアメリカにあるのでしょうか?
No.3
- 回答日時:
新人整備兵の最初の仕事は、指紋が無くなる位、徹底的に兵器を磨く事から始めますから、戦況が悪化する中盤以降でなければ結構綺麗だったと思います。
戦闘機だと、表面をツルツル、ピカピカにしておくのは空気抵抗を減らす意味で性能Upに繋がりますし…。
ちなみに、自衛隊のイベントに行くと、戦車も戦闘機も艦艇も有りえない位ピカピカです。演習等で実際に使用している筈なのに…。(74式戦車なんか配備して2~30年経っているの、新品みたいにピカピカです。)
正直、私の車を磨いて欲しいです…。
No.1
- 回答日時:
連合軍が来る前及び後に全て焼却処分されてしまいましたので、
欧米の大戦機のようにきれいなものはありません。
負けるべくして負けた戦争、現物はそのままの姿では残っていませんので、見ることはできません。
捕獲された機体は研究のため分解し尽くされていますし。
完全なものはほとんど存在しません。
ほとんど想像で作った機体です。
実物も新幹線の車両のように、板金手作りですから
大量生産するアメリカの飛行機と違い、でこぼこだったと思いますよ。
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