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協奏曲に入るカデンツァについて。1曲に対して数種類のカデンツァが存在するのでしょうか、例えばモーツァルトのバイオリン協奏曲○○番のCDが3枚あるとして、3枚ともカデンツァが別です。ソリストの演奏というか技巧的に違いがあるのではなく、明らかに楽譜が違う感じです。これは、モーツァルトがもともといくつかのカデンツァを作ったということなのですか、それともあとから誰かが違うバージョンを作って、演奏者がどのカデンツァを弾くか選べるのですか。また、CDを買う時に、自分の好きな楽譜のカデンツァが欲しいのですが、買って聴いてみないと分からないことに困っています。

A 回答 (2件)

カデンツァとは、曲の合間に入る即興的な独奏、またはごく限られたパートで演奏される部分のことを指します。



作曲者にもよりますが、楽譜にはある程度ベースとなるメロディが書かれていますが、奏者がアドリブでアレンジして演奏するため、奏者によってもちろん違いますし、同じ奏者でも演奏した時期などで大きく違うこともあります。

細かい部分までメロディや奏法を指定された曲もありますが、自由な曲だと、カデンツァの出だしや独奏の伴奏役となるパートの音の動きだけ記載して、独奏パートには"奏者が自由に"なんて書かれている曲もありますよ。

モーツァルトだと比較的きっちりメロディが書かれていることが多いため、CDによって別物ということは少ないと思いますが、作曲者自身が亡くなって久しい現代においては、大幅にアレンジして演奏されても文句が出なければ問題ないということになります。
とくに有名な奏者の場合は、その奏者の独自の解釈や奏法が支持されることも多いと思います。
ある程度忠実に演奏する場合でも、カデンツァは流れるような情緒的なメロディであることが多いので、例えばアルペジオで動くメロディで、音の増減があったり、トリルや装飾音の箇所でアレンジが見られることがあっても不自然ではありません。

ジャズなんかでも、その曲ごとにちゃんと楽譜があり、コード進行も決まっていますが、ライブ演奏時に演奏者達のノリや呼吸で即興的にソロ演奏が増えたり、曲の構成を変化させたり、メロディがアレンジされたりということが良くあります。
カデンツァはそれと似た部分があると思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%87% …

自分の好きな楽譜のカデンツァというのが良くわからないのですが、クラシックの演奏はカデンツァに限らず、オケや指揮者、奏者によって、それぞれ雰囲気や演奏が異なります。
クラシックをよく聞く人はたいてい、有名な指揮者やオケの個性というか演奏の傾向を知っているので、名前で選ぶことが良くあります。
カデンツァ重視の場合は、お気に入りのソロ奏者で選ぶ、ということになるのですが、気になる場合は視聴してから購入すると良いと思います。
クラシックコーナーがちゃんとあるような、例えば新宿Flagsビルのタワレコのようなお店だと視聴が可能です。

もし、以前に聞いたことのあるカデンツァと同じ演奏のCDがほしい、ということであれば、その演奏のソロ奏者やオケ、指揮者などがわからないとちょっと難しいかも知れませんね。
モーツァルトの協奏曲だと古今東西、無数の演奏でCDがありますから。
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この回答へのお礼

とても丁寧な回答、ありがとうございます。
私が使っている楽譜と完全に同じ音源が欲しいと思っているのですが、自前のCDの中にはないので、これはやはり地道に視聴しながら探すことにします。
クラシックって、本当に深いんですね・・・
ありがとうございました!

お礼日時:2009/02/12 22:37

ベートーベンの第5番(Op.73 皇帝)が作曲家がカデンツァを曲に書き入れ、構成の一部として完全に取り込んだ最初の協奏曲だったと思います。

それ以前は即興、演奏者の作曲、作曲者が用意した幾つかのパターンなどのカデンツァが使われていたと記憶しています。モーツァルトの協奏曲もしかりです。
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この回答へのお礼

やはり作曲者による幾つかのパターンがあるのですね。
今、ちょうどベートーベンについても調べていたので、教えていただけて嬉しかったです。
とても参考になりました。
ありがとうございました!

お礼日時:2009/02/12 22:27

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