映画のエンドロール観る派?観ない派?

編集の会社でデザインを担当している者なのですが、
今後はPDF入稿が主流になると聞かされました。
本当なのでしょうか。
クオリティを重視しない媒体のみでしょうか?

PDF入稿の利点について納得する点もあるのですが、
今までなら入稿データのちょっとした間違いは、
印刷会社の方で修正してもらっていたのに、PDF入稿になると、
そういった修正もこちらで直してまたPDFに変換してと、
なんだか面倒に思っていまいます。

なので、下阪のことまでこっちが管理しないといけないような、
なんだか神経を使う割合が増えたように思うのですが…。
実際のところ、PDF入稿にすることで一番助かるのは、
印刷会社ってことなのでしょうか?
やはり、コスト面が抑えられることが一番なのでしょうか?

そういった解釈のままいるのも、印刷会社の方々に失礼だなって
思うので、どなたか教えていただけないでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。

A 回答 (3件)

みなさん,いわゆる「デザイナー系DTP業」の方のようですが,私は「書籍組版系」のDTP屋です。


PDF入稿,確かに増えているみたいですね。文字組版でも,文字化けなどのリスクがあるので,確かにPDF入稿は安全かもしれません。印刷会社によって要求する仕様が異なる点は,ちょっと面倒ですが,その点は形式を指定したファイルをもらってそのまま読み込めば済むので,大したことはありません。
ある印刷会社では,「PDFとネイティブデータを両方くれないか?」と言われました。なぜかというと,
(1)基本的には組版をした人間のデータそのままをPDFで出すことで,安全を図りたい
(2)しかし,出版社は,直前に奥付などを変えるので,それをわざわざ制作者に直させるのは悪いし,時間的にも版元(出版社)の要求に反する
ということです。
印刷会社も,一方では,データ作成者の意図通りに出力しなければならないという要請と,他方では,クライアントの緊急に機敏に応じる態勢が要求されていて,その板挟みという面もあるんですね。
むしろ,横着な印刷会社は,PDF以外は受け付けない,修正が出たら1文字でも作成者が直せ,というところもあります。
一度,その印刷会社とトラブルが起きました。「こちらの要求どおりにデータを作り直せ」といってきたので,「ふざけるな! だったらPDFどおりにそっちが組み直して出力したらどうだ? こちらとしては,出版社の要求に沿った納品はとうに終わっている」と開き直ったら,結局,印刷会社が出版社の逆鱗に触れて,一組版業者にすぎない私のところに印刷会社の所長が菓子折を持って詫びに来るという,何ともアホらしい結末になりました。「菓子折持って詫びに来る」というあたりが,何とも日本的というか自民党体質というか…。私の感覚には合いません…。

> これがまかりとおると、プリプレスにおいての個々の責任関係が崩壊します。

たしかにおっしゃるとおり。でも,本来,納品後にどこを直したかは,クライアントが把握しているはずで,その意味では,クライアントが逃げない限り,責任関係は明白なんですけどね。
納品後の修正指示の「副産物」として問題が発生したとしたら,それはクライアントの責任だし。
本来,納品したということは,その時点でクライアントがOKを出したわけですから,その後の責任は,全部クライアントにあるわけですよ。

> 文字の間違いや色が変なのは全部あなたの責任

そうともいえないんですよね。文字の間違いなんて,本来クライアントが納品前に指摘するべき問題だし,クライアントの指示が間違っていたのに,気づかずにOK出して,後で気づいて直せということもあるわけで…。

「色が変」というのも,データは同じでも,インクの盛り方ひとつで色の出具合はまったく変わりますからね。
その意味で,「デザイナーとして最終出力まで責任を持つ」ということであれば,印刷所の出力現場に立ち会うつもりでなければなりません。

実際,とある写真集を作ったときには(担当は私ではありませんでしたが),写真家とデザイナーが印刷現場に立ち会い,シアンを控えろだの,イエローを盛れだの言ってたみたいです。
しかし,通常,そこまで極めるにはそれなりの人件費が必要となりますが,クライアントはそれほど予算をもっていないことが多いですよね。
結局は,ビジネスレベルでどこまでできるか,クライアントと請負元の相談事でしょう。

PDF入稿に話を戻すと,その趣旨は,コスト削減オンリーということではないと思います。
実際,直前の修正を制作者にバックすることで,印刷所は待機時間が増えますから,「直接コスト」的には割高です。
その意味では,理由は次のように考えられます。

(1)PDFという形式を利用して,制作者の制作意図そのままを出力に実現する
(2)出力事故に対する責任を印刷会社が回避する(事故に対する責任回避がコスト削減につながる面もあるが,それを強調するとクライアントを減らすことになりかねないので,売上に響くことになり,現実的ではない)
(3)安定的な出力環境を創出することで,仕事の安定性と迅速性を確保する

結局は,クライアントと印刷会社のメリットが最優先事項です。当然ですね。
「PDF入稿が印刷クオリティを保証する」という考え方は,印刷現場を知らない人のいうことだと思います。
先に述べたインクの盛り方はもちろん,版ズレの問題とか,PDFとはまったく違ったレベルで「印刷クオリティ」は乱高下します。
書籍については,製本段階の「折りの正確さ」でも,クオリティは大きく変わりますし。
仕事って,ムズカシイもんですね。自分一人で完成するものではないと,つくづく思います。
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この回答へのお礼

長文にてご回答いただき、誠にありがとうございます。
P-Techさんのご説明ですごく納得することができました。
それまでは自分の感覚は間違ってるのかな…と少し落ち込んでました;
PDF入稿でクオリティを保つのは難しいですよね!
スッキリしました。感謝します!
本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/03/12 17:50

クオリティーを重視するからこそPDF入稿なんですよ


印刷会社にはデータに忠実に印刷させ修正させるなんてもってのほか
文字の間違いや色が変なのは全部あなたの責任
そのくらいのクオリティーで入稿出来ないのならデザイナーではない

印刷屋の仕事は常に安定した印刷を行う事
完璧なデータを作るのはデザイナーの仕事

この回答への補足

説明不足ですみません。
なんでもかんでも印刷会社に修正させるというスタンスという
わけではありません。
過去に印刷会社の方が、納期もギリギリだったこともあり、
こちらで修正しておきますねとおっしゃってお任せしたことがありまして。
刷る紙によって色合いも違ってきますし、
そういった確認などは、従来の入稿方法で、
色校を出してもらうっていう形にすれば良い話ですもんね。
PDF入稿の説明資料には、
色校なども出さなくて済むので良い。みたいなことが
書かれてあったので。

補足日時:2009/03/05 14:27
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2009/03/05 14:29

教科書どおりのような意見ですが、あくまで私見です。

ご参考まで。

わたしは、自分が関わり校了したデータを、印刷会社が開いて修正するなんてことは“とんでもない!”と思います。
これがまかりとおると、プリプレスにおいての個々の責任関係が崩壊します。

そもそも、自分と全く同じ環境が他所にあることはまずなく、少々の手直しだからといってそれを自分の手の離れたところでやられると、結果については責任を負えません。

「クォリティを“重視”する媒体」こそ、PDFで入稿すると私は思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
自分は経験が浅い者でして。
そうなんですね~。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2009/03/05 12:29

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