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社内間の敬語で困っています。
このような場合、どう言うのが正しいのでしょうか?

Aさんから、当部のB部長宛に電話を頂いたが、外出中。
戻り次第、折り返し電話が欲しいとのこと。

1)Aさんが、他社・取引先の方の場合
「Bが戻り次第、A様へお電話するよう、申し伝えます」 ←これで正しいですか?
2)Aさんが、当社の社長の場合
3)Aさんが、B部長と同期で役職も同等(上下関係がない)場合
4)Aさんが、部内の課長の場合

電話を受けて応える私は、部内の平社員です。
隣の部のベテラン社員のおばさんが、上の2~4のパターンで
「Bに電話させます。」と言っているのは、さすがに変だと思うのですが
それではどう言うのが正しいのか、自分でもわからなくなり、混乱しています。

A 回答 (2件)

留意するポイントは、


・会社外(ソト)の人物に対しては、会社内(ウチ)の人物はすべて下位者と扱う
・会社内(ウチ)では、上下関係通りに表現する

そして上下関係を、
・B部長が「戻る」という動作
・B部長がAに「電話する」という動作
・あなたがB部長に「伝える」という動作
をどう敬語化して表現するかです。

1)の場合:
「Bが戻り次第、A様へお電話するよう、申し伝えます」は適切です。

ソトに対する会話です。
・B部長はウチの人物。ソトのA様を聞き手にして、ウチの人物を高めては失礼なので「戻る」
・A様はソトの人物=上位者。「B部長<A様」を表現するために謙譲語 I(謙譲語 IおよびIIについては下記リンク先も参照のこと)を使って「お電話する」。謙譲語 Iは「動作主<被動作主」を表現します
・ソトのA様を聞き手にして、ウチの人物を高めて「あなた<B部長」と表現するのは失礼なので、「(B部長に)お伝えします」は不適切。単に「伝える」か、「伝える」という動作をA様にへりくだって言う「申し伝える」(謙譲語 II)を使う。謙譲語 IIは「話し手<聞き手」を表現します

なお、伝言の元の人物(A様)を高めるために「お伝えする」とするのは誤りです。謙譲語 Iはあくまで「動作が向かう先の人物」を高めるので、伝える先の人物(B部長)を高めます。

2)の場合:
「B部長がお戻りになり次第、A社長にお電話するよう、お伝えします/申し伝えます」
あるいは
「B部長がお戻りになり(戻り)次第、A社長に(お)電話なさるよう、お伝えします/申し伝えます」
です。

A社長が聞き手ならウチの会話です。
・「あなた<B部長」と表現するために、尊敬語で「お戻りになる」。尊敬語は「話し手<動作主」を表現します
・「B部長<A社長」を表現したほうがよいので、「お電話する」。あるいは尊敬語「(お)電話なさる」でB部長を高める
・「あなた<B部長」を表現するために「お伝えします」。あるいは「あなた<A社長」を表現するために「申し伝える」

なお、上位者(この場合B部長)の動作に対して謙譲語 Iを使ってはいけないという俗説がありますが、誤りです。また、上位者(A社長)を聞き手にして、その上位者より下位の上位者(B部長)を高めてはいけないという俗説もありますが、これも誤りです。ただし、これらの俗説を正しいと思っている人もいるので、それに配慮するなら、B部長を高めたり低めたりせずに、
「B部長が戻り次第、A社長に電話するよう、申し伝えます/伝えます」
としておけばよいでしょう。

3)の場合:
「B部長がお戻りになり次第、Aさんに電話するよう、お伝えします/申し伝えます」
あるいは
「B部長がお戻りになり(戻り)次第、Aさんに(お)電話なさるよう、お伝えします/申し伝えます」
です(B部長に対する尊敬語「お戻りになる」「電話なさる」が続いてくどい場合は、後方だけを敬語化します)。

ウチの会話です。
・「戻る」については2)と同様
・「お電話する」で「B部長<Aさん」はB部長に失礼なので単に「電話する」。あるいは「(お)電話なさる」でB部長を高める
・「伝える」については2)と同様

ただし、「Aさん=B部長」の上下であっても、Aさんが別の部署の場合はソト扱いすることも多いので、その場合は1)のケースと同様に表現することになります。

4)の場合:
「B部長がお戻りになり次第、A課長に電話するよう、お伝えします/申し伝えます」
あるいは
「B部長がお戻りになり次第(戻り次第)、A課長に(お)電話なさるよう、お伝えします/申し伝えます」
です。

ウチの会話です。
・「戻る」については2)と同様
・「お電話する」で「B部長<A課長」はB部長に失礼なので単に「電話する」。あるいは「(お)電話なさる」でB部長を高める
・「伝える」については2)と同様

ベテラン社員さんが平社員なら、「電話させます」は「ソト」の人物に対しては問題ありませんが、ウチの会話ではB部長を自分より低めることになり不適切です(3のAさんがソト扱いの場合を除く)。もっとも、役職の上下はどうあれ、ベテラン=上司より年上ということで許される環境というのはあり得るでしょう。

「伝える」という三者間の動作が出てくることから、あるいは「電話する」という動作は他人の動作なのに、伝言に含まれているため、聞き手に対してのあなたの動作のように感じられることから、ややこしく感じられるのかもしれません。しかし、あくまで動作主は誰かということを見て上下関係を表すだけです。

参考文献
『敬語』菊地康人著  講談社学術文庫

文化審議会答申『敬語の指針』
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin. …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼が大変遅くなり申し訳ございません。
詳細な解説、ありがとうございました。
暗記ではなく、上下関係をイメージして言葉を選べば、間違いないことがよくわかりました。
大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/12 19:55

Aさんが他社・取引先の方の場合は書かれた文章でいいかと思います。


また、Aさんが社内の人であったとしても、基本的にはB部長は身内側として扱い、相手を持ち上げるのがいいと思います。

ただ、あまりガチガチの敬語はちょっと…というのであれば、
「戻り次第お電話するよう、B部長にお伝えいたします」
というのはどうでしょうか。

謙譲語が「伝える」という自分の動作にかかるので部長を貶めるようには聞こえにくいかなと思います。
私はこんな感じで対応しています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼、大変遅くなり申し訳ございません。
シンプルな言い回しで、これなら自然に言えそうです。早速実践してみようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/12 19:53

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