【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

フランス語の通訳・翻訳をしている者ですが、現在翻訳中の原稿(英語)で平面測量(英:level surveyまたはplan survey)と平板測量(英語:plane table survey)が出てきます。これはそれぞれ対応するフランス語があるので問題はないはずでしたが、その後この原稿を翻訳していくと、この原稿の執筆者はlevel surveyまたはplan surveyとplane table surveyを同等に扱っているようです。

私の理解では、平面測量は「平面的な位置を測定する測量で、水準測量と対比される」ものであり、対して平板測量は「平らな板の上でアリダードを動かし地形測量を行うもの」と理解してます。

ここで質問ですが、平面測量と平板測量は両立するものでしょうか。
これまで一緒に仕事をしてきた専門家は平面測量の際に、トータルステーションを用いてきたので、平面測量のために平板測量を行うことは可能でしょうか。
また、平面測量のところをトラバース測量としても、トラバース測量と平板測量は両立するのでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

>平面測量は「平面的な位置を測定する測量」


平面測量はそういう意味ではなくて、
・「地球は平ら」と考え、測定結果に対し「地球は丸い」ことに対する補正を行わない測量
を意味します。「地球は丸い」ことを考えるのが大地測量(geodetic suevey)。
したがって、測量面積が狭い(目安として10km四方)場合は、地球は平らと考えて何も問題ないので、平面測量です。
平板測量でそんなに広範囲の測量はしないから、自動的に平面測量に分類されます。
で、「平面的な位置を測定する測量」ですが、測量の内容や目的により名称が変わります。
まず、特定の地点(地面に杭や鋲を打つ)の平面座標を求めるのが基準点測量(skeleton servey または control point servey)。
その基準点を元に、家や塀などの平面位置を出すのが細部測量(detail servey)。
平板測量は、測量手段による分類で、「平らな板の上でアリダードを動かし測量を行うもの」であり、
専ら細部測量に使われますが基準点測量に使えないわけではないです。(精度が悪いため、トータルステーションが普及した時点で事実上絶滅。)
一方、
トラバース測量:「既知の1点からの距離を測って平面位置を決める」
三辺測量:「既知の2点からの距離を測って平面位置を決める。角度は計測しない。」
三角測量:「既知の2点からの距離を測って平面位置を決める。距離は計測しない。(最初の2点間距離のみは計測する。)」
という、測量のやり方の分類なので、平板測量でアリダードを使い、
トラバース測量的な使い方も三角測量的な使い方も可能です。
以上が伝統的(距離を精密に測るのが難しく、距離計測と角度計測は別の器械を使っていた時代)の用語ですが、
現状の用語の使い方は、やや変質していて、
平板測量:実質的に細部測量のことを指す。
トラバース測量:実質的に基準点測量のことを指す。
というのは、トータルステーションは距離と角度(平面角)の両方を精度よく計測できるので、
三辺測量や三角測量より楽(超精密測量の場合は別として。)であるためと
トータルステーションとノートパソコンを回線で繋げば、トータルステーションを使って細部測量が可能であり、
これを「電子平板」と言い、平板+アリダードという方法は過去の方法となりました。

>平面測量のところをトラバース測量としても、トラバース測量と平板測量は両立するのでしょうか。
上記のとおり、測量用語本来の意味においては両立しますが、現在における用語の意味は、
トラバース=基準点測量 平板=細部測量 なので、 この2つをごちゃまぜにしないほうがいいです。

>平面測量のために平板測量を行うことは可能でしょうか。
字句どおりの意味に取ると不可能です。
理由:平面測量というのは計算方法による分類であるため、「平面測量のために」ということ自体で意味が矛盾する。
言わんとしていることは、
・平板測量で基準点測量が可能か
・トラバース測量で平板測量(=細部測量)が可能か
のどちらかと思いますが、
前者:精度が落ちてのいいなら可能。
後者:電子平板を前提とするなら可能。

あと、plan survey は、 plane survey を誤記したのですよね?
plan surveyだと、直訳すれば「計画調査」。(surveyには、「調査(測量以外の調査も含む)の意味もあります。)
また、level surveyが平面測量? 水準測量(高低差を計測する。平面座標関連は計測しない。)をlevelingというので、
level surveyで全く意味が変わるということがあるのかな? 確かめてないけど....
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。

詳細な説明でよく理解できました。

plan surveyやlevel surveyという語が使われています。原稿の執筆者に確認したところ、plan surveyは平面測量、level surveyは水準測量、とのことです。執筆者は測量の専門家ではなく、道路・橋梁設計の専門家であるため、その設計のためのデータとして最終的に縦断面図や横断面図が必要であるので、測量の分類自体には関心もないようです。

お礼日時:2009/05/04 08:55

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