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購買行動の分析を行っております。
その際に、自作の質問項目でのアンケート結果にフロア効果が出まくってしまいました。これは因子分析には利用できないということでしょうか?

その場合、傾向を知るためにSPSSなどで使える他の分析方法などはございますでしょうか?

「因子分析のフロア効果(床効果)」の質問画像

A 回答 (1件)

項目分析の作業中でしょうか。

画像がよく見えないので何とも言えませんが、床効果の出ていないのは1項目だけ、ということでしょうか?

その場合、まず、あえて率直に申し上げますが、質問紙の作り替えも考えた方がよろしいと思われます。
ただ、それだけでは納得がいかないでしょうから、床効果について少しだけ申し上げておきます。実際、床効果(あるいは天井効果)が出た場合でも、因子分析をすることそれ自体は可能ですから。

そのためにはまず天井効果や床効果が出たとはどういうことか、認識しておく必要があります。
天井効果や床効果は、端的に言うと平均値が高すぎる(低すぎる)事態を指すことはご理解されていると思います。つまり、極端な話をすれば、1~5の5件法においてヒストグラムを描いた場合、5や1において度数が最も高い状況になっているわけです。

さて、質問者様は「正規分布」の仮定の重要性についてもご存じだと思います。この仮定の中では、平均値を中心に、左右対称な山型の度数分布が想定されています。
つまり「左右対称」という、ここが問題になるわけです。床効果や天井効果が出た状態では、それは維持されませんから。
いや失礼、「維持されない」というのには語弊がありました。実際には、数値として計測できない、というのがより適切でしょうか。つまり、5件法の質問紙においては、1以下、あるいは5以上の回答が不可能です。しかしながら、正規分布は変わらず仮定される。即ち、マイナスや、6以上の数値がそこで仮定されているわけです。

そうすると、本当にその項目は回答者の傾向を反映することができるのか?ということになります。
あるいは、より単純に言ってしまえば、「平均が1に近いというのは、調査対象者はほとんどが1としか答えてないということ。それなのに、それをわざわざ分析に含める必要はあるのか?」ということです。

ただ、それでも「これは入れたい項目だ」ということがありますよね?ようやく項目を出し終えた質問紙、そうそう削りたくありません。
しかし、あえて床効果の出た項目を入れることで、最終的に質問紙として意味をなさなくなる危険の方を、避けるべきではないでしょうか?

絶対に必要な項目でなければ、切ってしまうべきですが、やはり切ってしまうのはもったいない。床(天井)効果の出た項目は、まずチェックするにとどめ、項目分析の作業を進めてください。その過程でもし、やはりこの項目はいらない、となれば、捨てていってください。ただし今回のケースでは、正直その作業も芳しくないことが考えられますので、質問項目の再検討も視野に入れてみてください。

最後に。
質問紙作成の目的は、より多い質問項目を作ることではありません。より少ない質問項目で、回答者の傾向を知ることです。たとえば大学生への調査であれば、「大学生はどうやって行動しているのか?」を考え、自分なりに分析した上で、「回答がばらける」と思われる質問項目を立てるのが重要だということです。もし作り替えの余地がありましたら、是非そのことをご検討ください。
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この回答へのお礼

rivers様
この度は御丁寧なご回答ありがとうございました。とても勉強になりました。初めてのアンケート項目作成と分析で色々と失敗しているところも多かったと反省しております。頂きましたアドバイスを基に、また考察を深めていきたいと思います。とりあえず、お金が無いのでアンケートの再実施を避けていきたいと考えております。
本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

お礼日時:2009/06/12 00:34

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