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時空。
好きな言葉です。
ちょっと前は「愛」なんて、いいなと思っていましたが、今は「時空」
アムロナミエも、時空を超えてぇ~~なんてかっこよく歌ってますし。ちなみに曲のタイトルは「ドクター」。(よろしく)
その時空に関係する疑問です。
宇宙が存在するということは、時と共に、ということだと思います。時の経過で存在を現象させる、と。
その宇宙の中で、物体は‘移動’あるいは‘変化’します。
ここは‘移動’で、考えてみることにします。
物体が空間を移動する現象には、時間と距離が伴います。
ちょっと難しい問題なので、距離は脇へ置いといて、時間のみ取り上げて考えます。
宇宙の中での移動という現象に付きまとう時間は、比較するもの(静止しているものとか)をよりどころにして、速度というものを割り出しました。
そのことと、存在する(時の流れに依存して)という時間?との関係はどうなっているのでしょうか。
あまり適当ではないかと思う例えですが、動く電車(存在する宇宙)の中で動く物体、を想像してみてください。
また、比較するものがあるから速度というものも考えられますが、宇宙が存在するための‘時の流れ’には比較するものがないので、速度は計れないのではないか。
こうした疑問について、教えを請いたいと思います。あるいは感想でも。
よろしくお願いいたします。
No.29
- 回答日時:
#21です。
23さんへの補足に付いて、コメントさせてもらいます。どの民族も合理的であることを追求して来たのです。決して西洋だけが「理」だったり、東洋だけが「理」だったりしたわけでは無いのです。只その合理性が「工学的」であったか、「理学的」であったかの違いです。
因に、アメリカを形容する言葉として、「反教養文化」という適切な言葉がありまます。彼等は工学的にも理学的にも、さらに文化的にも、教養に関して何ら興味を持っておりません。金銭的に豊かになることだけに興味を持っているのです。しかし、彼等はビジネスマンであり、ビジネスに合理性は不可欠なのです。ですから、合理性と反教養文化は両立するのです。
この回答への補足
ご返事が前後してしまいましたが、前の回答と、またHidocchiさんの回答とも合わせて、さらに読み込んでみたいと思います。
ありがとうございました。
No.27
- 回答日時:
こんにちは。
その昔 暑い寒いという季節の移り変わりがあるので 時の流れというものはひとは感じていたでしょうが おのれの存在の《とき》については まだ知らなかった。とりわけ死ぬということが分からなかった。
もし何ごとも生まれることから始まるとすれば 月も満月から《尽きていく》というしるしで捉えて《つき》と言ったと思われるように 時もおのれの物心のついた頃からの世界が《とけ(溶け・解け)て行く》というすがたを思い描いたのでしょうか。
ただしその《とき》そのものについて なおもひとは《説き》をしているわけです。
死ぬということがらが分かっていないからです。
ひとのよ(代・世――これは 竹の《よ=節》と同じ言葉だろうか――)は 何故だか始まってしまっている世界の内の《おのれの占める一部分の時空間》なのだろうか? それに過ぎないのだろうか? というわけです。
狩猟・採集・漁労によって暮らしていた頃から 稲や麦をひとの手で栽培してこれらの実りを糧とするようになったなら われわれは考えたわけです。死とはどういうことか?
なるほどたしかに 死んだ者を葬っておいたところをよく見てみると蛆虫がたかってそのからだは朽ち果てて行くとも知りました。ただ長い眠りに就いたのではないようだと。
その頃からです。われわれに時間の自覚が芽生えたのは。その前には ただただ《ヨリ(寄り・依り・憑り)》という原始心性で生きていました。世界と一体であったと言えば 聞こえがいいですが 何事にも依り憑いていてなかなか考えるということをしない。
そこを 《とき》の自覚で乗り越えました。生と死のあいだ――竹の節と節のあいだ―― つまりこの時空という世界にひとはすすんで《イリ(入り)》しました。そうするおのれそのものの内にも《イリ》しました。自己到来であり自己還帰です。《我れに還る》とも言います。
このあと この《イリ》なる歴史知性を誇ってその〔言わばただ薄暮の〕光である〔のに〕によって人びとを寄せる《ヨセ》のゆがんだ超歴史知性が出ましたが これも基礎は《イリ歴史知性》なる人格です。そういう時空間存在です。
あるいは この《ヨセ》のスーパー歴史知性がおのれの根拠の一つとしたのは むろん《コギト(思惟)》です。つまり《とき》を《説き明かす》ための道具としてのコギトという要素があります。
まとめて
○ 《ヨリ原始心性‐イリ歴史知性‐ヨセ超歴史知性 / コギト思惟》
☆ このこころが 世界ないしおのれの時空間にかかわっているようです。
これからどういう真実や事実が明らかにされていくか よく分かりませんが おそらくこの《こころ=からだ》の時空が 基礎であると思われます。
ひとつには 《コギト》の単独分立は 芳しくないようです。それは一般に《ヨセ》という《あたま》が 逆立ちするかのように 何でもかでも引っ張っていくかたちであるように見えます。
もうひとつおろかなことを述べるならば この先どうなるか――あるいは 上に触れた死の問題 これもいったいどうなっているのか―― この問いに答えられないとしても 《イリ歴史知性》なる時空存在にとっては 何の差し障りもない。このことです。たぶん 今の百年という寿命を倍の二百年にまで伸ばしてさらに生きていくことでしょう。むろん科学の探究は――制限せよと言っているわけではありませんから―― それとして進んでいくことでしょう。
おそらく《わたしがわたしである / わたしがわたしする》 この《イリ》なるこころのあゆみ を基礎として行ってもよいはずです。
おそまつでした。
この回答への補足
丁寧なそして奥の深い回答に、それこそお粗末な感想ですが。
この宇宙そのものを考える上で、精神を無視するわけにはいきません。
科学はあくまでも、物を分析する学問です。
この宇宙の存在を物と捉えて。
ではなぜその物が存在するのか、を科学で証明しようと云うところには、まだ至っていないのではないでしょうか。
この世界の現象を解明することで、その「なぜ」が分かるかもしれないという、淡い期待を持ってはいるのだとは思いますが。
でも、やはりこの「なぜ」は、心の分野かと思っています。
そしてその「なぜ」は精神の意志(の力)、意志の働きに依る、と思いたいのです。
科学の知識の必要の無い怪答ですが。
No.26
- 回答日時:
No.1 & 6 & 15 & 16です。
。。>>>N.25への補足欄
空間に時間を加えた四次元という言葉を直ぐに思い出しますが。
私の説明では、「時の流れ、存在の継続、存在し続けるという現象そのもの」という表現になってしまいます。
「時間」のない「存在という現象」はありえない。
<<<
事物が「静止しているかのごとく捉えうる」3次元空間については、視覚的に(仮想的・想像的に)切り取って「対象」として考えることがたやすいでしょう。
しかしながら、事物全ての動きが凍り付くと思われている絶対零度でも、事物の微細な振動は止まらないのです。
すなわち、「(この宇宙では)あらゆるものは、完全に静止することはありえない(だろう)。」ということです。このあたりは、熱力学と量子力学という(哲学が細分化された内の一つの)専門分野の境界の話になっています。
そのような微細な振動の話を知らないと、「止まって見える」という視覚に頼りすぎている人間にとっては、「完全な停止」という理想状態を思い描くことができてしまうわけです。逆に、「完全な停止」という概念を空間にも援用し、(広がりを持たない)「完全な点」、(幅をもたない)「完全な線、面」という概念をも、容易に生み出しやすいわけです。これら(直感的な)概念同士の関連や(実際の)時間、空間との関連性について、さまざまな人々が思索していますが、ポアンカレの
科学と仮説 - La Science et l'hypothèse(1902)
科学の価値 - La Valeur de la Science(1905)
科学と方法 - Science et méthode(1908)
は、代表的なものです。(岩波文庫として手に入ります)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3% …
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0018.html
さて、一方で(おっしゃるように、本当は「存在」という概念とは切り離せない)時間概念は、事物の変化の概念と同一であり、(広義の哲学の諸分野の一つである)熱力学でのエントロピー(乱雑さの程度)とも、密接に関わり合っています。
エントロピーは、(特に、閉鎖系か開放形かといった)周囲との関連性によって、大きくなる方向と小さくなる方向の両方の方向を有しています。
>>> 熱力学第二法則 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B% …
エントロピー増大則
断熱系において不可逆変化が生じた場合、その系のエントロピーは増大する。
<<<
>>> エントロピー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3% …
熱の出入りがある系ではエントロピーが減少することも当然起こり得る
<<<
(量子力学的な振動を含め)微視的な(個別の)振動と、巨視的(全体の、一体としての、マクロな)状態との関連については、cyototu氏も触れておられるように、どうしても飛躍してしまうところがあるので、要注意です。
参照:
H定理 http://ja.wikipedia.org/wiki/H%E5%AE%9A%E7%90%86
散逸構造 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E9%80%B8% …
等確率の原理 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%89%E7%A2%BA% …
さて、話が逸れましたが、微視的な振動という概念が時間の概念になりうるのであれば、(可逆性変化でも可逆性変化でも、反転する・しないといった)変化の方向性には、本質的な意味は(本来的には)ないとも言えます。
たとえば、コーヒーにミルクを入れると広がってしまい、ミルクを取り出すことはできなくなります(非可逆的な変化)。もし、ミルクが一カ所に集まって来るなら、時間が反転したように見える(※)でしょうが、「本当に時間が反転する」のであれば、(全体として切り離されることのない開放系として)その現象を観察している当人の思考も時間反転すべきはずです。すなわち、「もし、反転していたとしても分からないが、変化しているので時間という概念は存続している」ということも言えるでしょう。
※非可逆的ではなく可逆的な話ですが、面白い液体があるようです。
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/i …
>>> Nature 今週のハイライト, Nature 438, 7070 (Dec 2005), Highlights: 流体力学:かき混ぜても元に戻せる液体
(前略)一部の流体混合過程は、反対方向にかき混ぜることによって逆戻りさせることができる。(中略)撹拌中に粒子が互いに衝突しなければ、混合過程は逆戻りさせることができる。しかし、それぞれのビーズが1回以上衝突すれば混合は不可逆的となる。(後略)
<<<
この回答への補足
この回答を見て、では無く。
いま、ここに本、「時間のはなし」があります。
一番やさしそうなので、求めてしまいました。
目次を見ると、大項目が十二、小項目が数えたら八十五もあり、それを見ただけで、やさしそうでまた、面白そうです。
早速、小項目「ゼノン」読みました。
読んでいる最中の感想は、“瞬間というものは存在しない”というものです。
運動あるのみ。
そして最後の言葉に接しました。
「運動は静止からなっているのだろうか。」
科学は瞬間を切り取って研究しているのですね。
そして今「アキレスと亀」を読んでいます。
そしたらトルストイの意見が・・・
でも著者は、この問題のパラドクスには、気づいていないような・・・。
とても面白かったです。
実はパラドクスについて、良く理解していません。
「アキレスと亀」では、追いつくまでのことを分析して、追い越せないことを証明したように、見せかけようとしている。
という点がパラドクスとなっている、ということでしょうか。
ゼノンはそのことを分かっていたからこその「問題」であったのですね。
今はそのように受け止めることが出来ますが。
正しいでしょうか。
No.25
- 回答日時:
こんばんは、yy8yy8azさん。
●参考URLの内容を察しられるような気がしていますが。
↑
ホントに???
誰か昭和を想わざる
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。
―――清水トンネル開通―――
【道路トンネルの推移】
http://www.ejsd.net/tunnel/html/tunnel_suii.htm
ふむふむ、掘削技術、計測技術…etc 格段と飛躍してるね。
ところで、日本海周辺に無限にあると言われているメタンハイドレード
【海の資源・エネルギー】
http://www.jogmec.go.jp/news/publish/docs/kaiyou …
【プロジェクトトピックス】
http://www.jaxa.jp/projects/sat/alos/index_j.html
誰だ 誰だ 誰だ ときて
「飛べ」 飛べ 飛べ
「行け」 行け 行け ときたら
なんかみえた?
この回答への補足
いえ、うそです。
ちょっと斜(はす)に構えて、かっこつけてみたかっただけです。
たくさんの貴重な回答をいただくので、眼が回っているのです。
もう閉めたいのに、その機会がなかなか見つからなくて。
ご返事書くのも、もう限界。
時空を飛び越えてしまっています。
次元も私には高すぎますし。
なので、littlekissさんの参考URLも後でゆっくり見せてもらいます。
「助けてドクター~♪」
No.23
- 回答日時:
こんばんは、yy8yy8azさん。
うーんと、ちょっとみてみて。
いま開いてるページの画面の右下に≪このページのトップへ≫てあんでしょ?
そこををクリックしてみて。
ジャンプ!
びゆーん
飛べたかな?
ずうーっと下まで降りて、クリックするとはじめにもどる。
森の中で道に迷って、おんなじところをぐるぐる
そこから先へすすめない?
【QNo.1298597「同意しない」とジャンプできない仕組みの作り方】
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1298597.html
1954年――――――2009年
【海洋調査の歴史】
http://www.mirc.jha.or.jp/knowledge/survey/histo …
【海底調査法】
http://www.mirc.jha.or.jp/knowledge/seabottom/re …
【太陽光発電のしくみ】
http://www.showashell-solar.co.jp/public/mechani …
【太陽電池が起こすイノベーションとは?】
http://www.jstage.jst.go.jp/article/seisankenkyu …
【Flashのマスクを用いて静止画を効果的に見せる方法教えます】
http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800 …
この回答への補足
たくさんURLを書き込んでいただきましたが、「森の中で道に迷って、おんなじところをぐるぐる そこから先へすすめない?」のコメントに、参考URLの内容を察しられるような気がしていますが。
まだ見ていませんが、これだけたくさん見てしまうとさらに眼が回ってしまいそうな。
二の足を踏んでしまいます。
落ち着いてきたら、徐々に覗いてみます。
いつかきっと。
(時空?。時空って何、それ。もう、疲れちゃったよ。締め切ろうかなぁ)
No.22
- 回答日時:
お役に立てればと思い、筆を取らせていただきました。
「在る」と「成る」という見解でございますが、科学史なるものを考えて見ますと、以外と理解しやすいかと存じます。
「在る」の方でございますが、たとえば、ニュートンの頃では、神を知ること、もしくは理解することに主眼が置かれていました。つまり、人類が始まる以前から“存在する神(既に「ある絶対的な何か」です)”を知り、近づくことを です。ちなみに、”scientist”なる言葉も、1830以降に表れた言葉のようです(ニュートンの時代は”natural phirosopher”と呼ばれていたそうです。もちろん、その当も“science”という単語がありました)。有名な話ですが、ニュートンは熱心な聖書研究家でも知られています。
一方、「成る」の方ですが、おそらく“諸行無常”のような絶え間ない変化を感ずる習慣があったものと解しております。たとえば、日本では「もののあはれ」なる感性もそのようなところからと考えております。「散る桜」に「もののあはれ」を感ずるのも、桜が散りゆく様を見ての感覚かと思うのです。
従いまして、「在る」と「成る」という概念は以前から、存在していたと思っております。
ご参考になれば幸いでございます。
大鉈で東西を割ってしまえば、
「理」の西洋
「情」の東洋
という解釈でもあながち間違いではないような。
ありがとうございました。
No.20
- 回答日時:
#2です。
そこでの貴方のお礼欄の質問にお答えします。>「在る」と「成る」の違った見方で認識している・・・、以下の説はcyototuさん独自の考えでしょうか。
いいえ、この視点は、20世紀から21世紀にかけて物理学、化学、及び思想界に決定的な影響を与えたベルギーのイリヤ・プリゴジン教授から学びました。教授は、エントロピー増大の法則、あるいは熱力学の第二法則と呼ばれる法則を認めるならば、熱平衡状態から十分離れた状況では、物理学の法則に従って、自発的に複雑な構造が生まれてくる事が可能であることを理論的に説明する「散逸構造の理論」を提唱して、1977年にノーベル賞を受賞した方です。所謂、「複雑系の科学」と呼ばれる分野の生みの親です。この理論は、物理系のみならず、化学反応系、生物学、工学、社会科学等々に応用されて、理論的にも実験的にも多大な成果を生み出し続けております。現在では、多くの科学者達が、生命現象もこの散逸構造の具体的な例であろうと考えるようになって来ております。
ところが、どの物理学者でもその正当性を認めている「熱力学第二法則」は、未来に向かって無秩序(すなわちエントロピー)が増大することを主張しており、したがって、時間には向きが在り、その向きを入れ替え、過去に向かうとエントロピーが減少してしまうことを主張しております。従って、時間には向きがないと主張するニュートンの法則や量子力学や一般相対性理論などの物理学の基本法則と一見矛盾してしまうのです。前にも書きましたが、物理学の基本法則は全て決定論的な微分方程式で表されていますが、エントロピー増大の法則は、本質的に確率論的非決定論的な法則なのです。上でも述べましたが、熱力学第二法則を疑う物理学者はいません。そこで、この矛盾をどう解決するかは、未だに決着のついていない、物理学の大問題の一つになっています。
プリゴジン教授の本は、専門書ばかりでなく、一般人向けに書かれた本も日本語に翻訳されておりますので、機会があったら参照して下さい。その中でも、『混沌からの秩序』、『存在から発展へ』、『確実性の終焉』は一般の方でも理解出来ますので、お試し下さい。
> 西洋人たちの作り上げてきた物理学の基本法則は、「ある」の世界を記述している、という意見は、物理学という手段が、そのような傾向に向かってしまう、ということなのでしょうか。
散逸構造の理論が出る以前の物理学には、確かにその傾向が在りました。
>東洋は「成る」の世界だから、科学は発達しなかったのだと。
ある意味では、そうとも言えます。何故なら、複雑な構造の自発的生成で代表される「成る」世界は、繰り返し現象で代表される「在る」世界に比べて数学的な定式化が桁違いに難しかったので、人類は天体の運動や、原子分子、あるいは素粒子の運動や、宇宙論など、今まで、この宇宙の中で起こる現象の中でも極端に単純な現象に興味を限ることによって、今までの物理学が成功を収めて来たからです。実際、「成る」世界、即ち、散逸構造の世界の記述には、非線形数学の知識が不可欠なのですが、この数学は今までほとんど手がつけられていない領域でしたので、まだまだ判らない事だらけなのです。東洋人は、この世の中の複雑な現象をいきなり理解しようとして来ましたが、西洋人は私が#13でも述べた神懸かりによって、運良く複雑な現象に目をつむり、易しい数学が使える天体の運動のような単純な物質の運動だけに興味を持つことが出来たので、一先ず「在る世界」の記述に成功したのだと思います。
ところが、近年になって人類はいよいよ複雑な現象も数学を使って理解出来る入り口に到達したのです。そのような複雑な現象の記述に対しては、「成る世界」にいつも重点をおいてきた文化に育った東洋人は、西洋人よりも一日の長を持っていると思われます。別な言い方をすると、複雑系の科学を進歩させるには、西洋人よりも東洋人の方が有利ではないかと思われます。
蛇足:西洋人は軍事的に成功して来たので、ついつい科学的な発見もほとんど西洋人達によって達成されたと誤解している方が沢山いるようです。しかし、西洋人の発見と言われる事で、既にインドや中国で知られていた事は幾らでもあります。ここでは例として、天然痘の病気に対するジェンナーによる種痘のワクチンを挙げておきます。ジェンナーの発見を遡ること数百年前に、中国では天然痘にかかった牛の瘡を煎じて飲むと天然痘にかからないことがすでに知られていました。また、自然淘汰による進化論は、ダーウインよりも半世紀以上も前に、江戸時代の石門心学の徒、鎌田柳泓の『心学奥の桟(かけはし)』や、山片蟠桃の『夢の代(しろ)』によって称えられておりました。それに引き換え、今現在のアメリカ人の80%以上が進化論を受け入れず、神による創造説を信じているという事実は、必ずしも西洋人が東洋人よりも科学的であるわけではないことを如実に示していると思います。
無知なので常識的感想しか述べられませんが。
西洋の外向きの精神作用と、東洋の内向きの精神作用の違いといったことを連想しました。
視野を広げればクルマの両輪のような関係。
双方が在ってバランスが取れている。
こんな感想を持ちました。
ありがとうございました。
No.19
- 回答日時:
>URLを添えていただきましたが、どの方の回答が参考になるのでしょうか。
noname82286です。
今は、静止しているように見える宇宙の存在、過去から現在、そして未来への時の流れを、太陽と地球との関係からでしょうか、一日を24時間というメモリを作り、時計として時間を計っていると考えています。
そして、その宇宙のときの流れの中で、物の移動、変化、という現象があり、その「変化」をこの時計を使って速さなどを割り出していると。
例えれば、動く宇宙船の中で我々は様々なことを体験しているのだと想像しています。
回答ありがとうございました。
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