
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
今まで作られた機関車についてレプリカは作れると思います。
ただ、高性能な新形式をゼロから作れるかというと甚だ疑問です。ボイラと簡単に言いますが、民生用のボイラのほとんどは水管ボイラで、蒸気機関車に使われる煙管ボイラに関しては現在ではエキスパートが存在しません。また、コンピュータシミューションもほとんど行われていませんから、最適効率で設計できるかについては難しいと思います。すでに、レシプロの蒸気機関が近代科学や工学の対象(興味として以外)では無くなって久しいですから、ゼロからの設計は大変だと思います。むしろ、新時代の蒸気機関車として蒸気タービン機関車のような車両に挑戦した方が面白いかも知れません。
蒸気機関車のボイラは、特殊な部分が多く(横置きなど)、一般のボイラとは違う設計になります、ですから、長府などの中型ボイラ製造業者でもこの辺の技術が残っているかは疑問ですし、鉄道車両の製造メーカーにしてもどのくらい残っているかは疑問です。
最近、国内で作られた蒸気機関車やライブスチームは飽和蒸気を使っているはずで、性能として絶対に加熱蒸気を必要とする本線機としては使い物になりません。
また、最近の軌道は、車両側の進歩により、蒸気機関車時代の様な大きな横圧を考慮して敷設されていません。省力化軌道やパンドロールのような締結具で構成された軌道に実際に蒸気機関車を高速で走らせたときにどうなるかはかなり不安だと思います。
回答を頂き、ありがとうございます。
なるほど、設計面のみならず実際に動かした時の軌道の問題も大きいですね。
ゼロから作るのは試行錯誤かも知れませんが、そこなら何らかの技術的示唆が得られれば、それはそれで貴重な技術の発見、蓄積となるでしょうね。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
一から設計、新造となると出来なくもありませんが可也難しいと思いますよ。
まず、設計や製造に任る人材の確保、工作機械の製造から始めなければなりません。部品も殆どは手造りになるでしょう。
C571号機の改修に際しては、SLのような径の大きな動輪の輪軸を圧入できる工作機械がJR小樽工場にしかなく、ここで、傷のあった輪軸を交換、動輪踏面の修正研削を行っています。
このように幾多の困難が伴いますので、仮に新造可能でも、D51、C57クラスとなると1両10億や20億は軽く掛かると思います。
ちなみに、N700系1編成の新造費は、約50億円だそうです。
なるほど、やっぱり新造となると、それを造る機械から作らないといけないわけですね。
>N700系1編成の新造費は、約50億円だそうです
N700系は1編成ですか?
蒸機がいかにコストがかかるかが分かりますね。
回答を頂き、ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
JR東のSL復活計画では静態保存機の解体・復元・メンテナンス費が3億円、年間の維持費5,000万円+αといわれ、JR西の8620型(58654号機)の台枠改修・復元では約2億5000万円のようです。
使える部品のある状態で億単位ですから、D51級を新たに作るとなると、サッパボイラや旧製造メーカーOB、旧機関区OB等の全面的な協力を得られても、数十億円単位ではないでしょうか。
回答を頂き、ありがとうございます。
>数十億円単位ではないでしょうか
これはかなりのお金がかかると言っていいのでしょうね。
しかも維持費も相当かかるような印象です。
OBの方も段々少なくなっていくでしょうから、技術の伝承もないまま終わってしまうかも知れませんね。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
蒸気機関車をゼロから新造できるかとなると、サイズ云々は別としても製造すること自体は可能と言えば可能でしょう。
ボイラーの技術は大阪のサッパボイラが持ってますし、車両設計は協三工業に頼めば新造できますね。台枠にしても日本車輌で58654のを新製出来るぐらいですし、大手でもなんとかなるところは何とかなるとみてよいと思います。
まぁ、新造するよりも静態保存機から程度の良いものを選んで動態化した方が経費的には安いですし、同型機の部品を貰ってくれば維持管理しやすいと言えばしやすいですね。
サイズによっては5000万円から3億円弱と復元費用にばらつきこそありますが、ゼロから作ればそれ以上のコストはかかるでしょう。
回答を頂き、ありがとうございます。
>静態保存機から程度の良いものを選んで動態化した方が経費的には安い
そうですね。
余談ですが鳥取県大山町にある「D51620機」は、保存状態がよくなくて解体されるそうですね。
由緒ある機らしいですが、屋根もなく雨ざらしで、自治体の蒸気機関車に対する思い入れ度が分かりますね。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
技術的には何ら問題なく製造できます。
人的には、車両メーカーにはボイラーまわりの技術者がいませんので、蒸気機関に関する人を集める必要があります。
また、製造設備も必要となるでしょう。そのため、製造コストは設備に関するコストも含めてかなり高くなると思われます。
現在の技術を利用した場合で、蒸気機関を直接動力とするといった前提から開発した場合、保守・点検の利便やセンサー技術、コンピュータ技術などを適用して、見慣れた蒸気機関車とは全く違った外界・サウンドなどになるでしょう。
回答を頂き、ありがとうございます。
なるほど、人的な勘に頼らずコンピュータ制御が入ってきたら、随分とイメージの違う蒸機になるでしょうね。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
鉄道従事員です。
新造することは、不可能ではないですね。ただ、新造してイベントのみの運転では、減価償却できるかという面もありますし、かつて走っていたものが動体保存されている、と言う価値観で乗ってくれるのです。
蒸気機関車を新造し、その全盛期と同じ形、機能の客車を新造して編成して運転したとして果たして乗ってくれるかどうか。
夏暑いときもクーラー無し。トンネルに入るときは窓を直前に閉めないと煙で顔が真っ黒になる列車なんて、乗らないでしょうね。まあ、集煙装置搭載で真っ黒は防げるでしょうけど。あとは分散電源方式の客車にするかでしょうね。
でも採算は取れないでしょう。
新造ではないですが、それに近い蒸気機関車が、既に1両存在します。
山口線で運転するC57の1号機関車は、古くなって交換時期が来た動輪も新造して交換してますし、近年にはテンダ(石炭と水を積む車両)を新造して交換してます。ボイラーも確か阪神淡路大震災の時にちょうどオーバーフォール中であったため、工場内で被災し、新造交換してます。もう、殆ど新造状態です。
東日本のD51 498号機もトラブルでボイラーを壊し、今年修理復活してますよね。
技術的には十分可能です。
なるほど、ほとんど新造に近い機関車が存在するんですね。
コストを考えたら、保線面でも重量が重いですから普通の線路を頻繁に走ることはできないでしょうね。
回答を頂き、ありがとうございました。
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