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砂丘の下の家に、あの女と一緒に監禁された男は、最後にはあのままどうなるのでしょうか?
不思議な御話ですよね。「壁」の次に好きな御話ですが。
最近また、安部公房さんの他の作品も色々買い始めました。
独特の味が出ていますね。深くて謎めいた者も沢山ありますが。

「これまでうまく逃げだせた人はいないのよ。」とか言っていますが、ではその人達はどうなったのでしょうか?
何処かへ送られるのでしょうか?何だかんだ言って、あの男はいつかは帰れるのでしょうか?映画では、どうなっているのでしょうか?

A 回答 (1件)

>最後にはあのままどうなるのでしょうか?


 そこを考えるのが、読者の楽しみではないでしょうか。
 自分の読み方では……

「明日、男は誰かに打ち明けてしまっているだろう」とあることから、それをすればもちろんその方法は使えなくなる筈です。さらに「逃げるてだては、またその翌日にでも考えればいいことである」と続くので、“毎日希望を翌日に託して、結局脱出することはできない”という結果なのかもしれません。
 しかし、少し前のページで溜水装置に希望を見出し、「いぜんとして、穴の底であることに変りはないのに、まるで高い塔の上にのぼったような気分である。世界が、裏返しになって~」とあるのを読むと、男は「精神的には脱出を果たした」のかもしれない、とも思えます。
 集落に呑み込まれてしまったのか、脱出を目指し続けるのか、そもそも脱出する意味があるのか、など、色々考えられる所が、面白いと思います。

>「これまでうまく逃げだせた人はいないのよ。」
 諦めて集落に根付いた、のではないでしょうか。
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