次のような内容の小説を探しています。
どちらもネットなどで調べてみたのですが、なかなか自分の思っているような作品が見付からないもので・・・。
・「遊郭」をテーマにした小説
映画『吉原炎上』のような、遊郭の内部を取り扱った作品。遊郭で働く人たちの事情や、女郎たちの執念や情念、哀しさなど、心理的な部分を主体にしているものや、色々なしきたりや掟など、実態がわかるもの。
自分で調べた限り、遠山の金さん的な成敗ものの中に、花魁殺しが少し絡んで来る・・・というようなものしか見当たらなかったです(T_T)゛
・「ドラッグ」をテーマにした作品。
ハードボイルドっぽいものよりも、ドラッグに溺れて行く人、人生を滅ぼしていく人、依存症から立ち直るために凄まじい努力をする人など、心理的なものや、現実の実態が詳細に分かるようなもの。
あと、薬物が人体に及ぼす影響など、医学的な知識が入っているもの。
どちらのテーマにも書いた通り、心理的なこと、内部事情、色々な詳細が書かれていて、濃密な作品が好みです。
すべてに当てはまらなくても、これは!というものがあれば教えてください。
よろしくお願いしますm(__)m
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
「ビート」の名付け親、巨匠ウィリアム・バロウズの『ジャンキー』は抜かすことが出来ない著書(ドキュメンタリー小説風に書いてあるが、ほとんど実体験なのではあるまいか)でしょう。
他に、これは「メモ」に近いものだけど、コクトーの『阿片』や、トマス・ド・クィンシーの『阿片喫煙者の告白』、また中島らもの薬物に関する薀蓄を傾けた著書を読んだことがあるが、書名は失念しました。
回答ありがとうございます。
やっと・・・ドラッグものの作品をお薦めいただいて光栄です。
「ジャンキー」も面白そうですし、中島らもって作家名だけは知っていたのですが、調べたら結構堕落的(?)な小説やエッセイが多いんですね。
自分の好みに合っていそうです。
ぜひ、何冊か手に取ってみたいと思います。
No.7
- 回答日時:
詳しいわけではありませんが、私も回答させてください。
おいらんの哀しさといえば、私も水上勉『五番町夕霧楼』を思い出します。
また、遊郭より一ランク低い、玉ノ井私娼街を描いた永井荷風『ぼく東綺譚』もお薦めです。(「ぼく」は「シ+墨」です)
季節の移り変わり、時代の変化とともにうつろう街の姿、はかない女性の面影を描いた傑作だと思います。
ドラッグでは、中島らものエッセイ『アマニタ・パンセリナ』があります。実際に使用した人でなくてはあそこまで書けないでしょう。(ちなみに中島さんは「覚せい剤」を下品で最悪のドラッグだと嫌悪していました)
アヘンものでは、高野秀行『ビルマ・アヘン王国潜入記』をお勧めします。ビルマ、ラオス、タイ国境のアヘン生産地帯-いわゆるゴールデン・トライアングルに潜入し、著者みずからゲリラに参加してケシ栽培に従事し、偶然ながらアヘン中毒にまでなってしまった著者によるノンフィクションです。(その後、中毒から回復しています)
麻薬、ドラッグといちがいに言っても、実にさまざまな歴史があり、作用の違いがあり、流通システムにおいても多様な形があることを教えられる本でした。
じゅうぶんなお答えができませんが、参考になれば幸いです。私、読むのもレスを書くのも遅いので、どうぞお気になさらないでください。
回答ありがとうございます。
前の回答者の方のお礼にも書きましたが、中島らもの作品群は、とても興味が湧きました。
色々調べて、気に入ったものはこれから読んでいきたいと思います。
「ビルマ・アヘン王国潜入記」は実体験をもとにしたルポのようなものみたいで、色々な知識が盛り込まれていそうで面白そうでうね。
高野秀行の作品群も、探検ものなどあって興味があるので、こちらも、これから少しずつ読んでいきたいと思います。
No.6
- 回答日時:
遊郭を描いたものとしては、映画で有名になった宮尾登美子の『陽揮楼』などあると思うのですが
やはり水上勉の『五番町夕霧楼』がとくに印象深いですね。これももちろん映画の影響もあるのでしょうが
戦後の日本人の貧しいながらも清く生きようとする姿勢が胸を打つからなのでしょう。
古典作品でよければ樋口一葉の『たけくらべ』があります。
現代表記のものも出版されているので手に取りやすいのでは。
もしこの作品を読まれるつもりでしたら、その前に田中優子著『樋口一葉「いやだ」と云ふ』を
読まれたら良い思います。このなかで『たけくらべ』の舞台となっている当時の吉原の大道芸人や
祭りのことがかなり詳しく書かれていますのできっと参考になるはずです。
あと麻薬関係のほうは、思いついたものは紹介されているようですので改めて書きませんが、一冊だけ、
これは他の方とクロスしますけど、バロウズと詩人のギンズバークとによる『麻薬書簡』というのもあります。
小説ではないですけどね。
麻薬書簡 河出文庫
樋口一葉「いやだ」と云ふ 集英社新書
回答ありがとうございます。
宮尾登美子も水上勉も偉大な作家だと思っているので、どちらも読んでみたいと思います。
情緒あふれるストーリーが楽しめそうな気がします。
あと、「麻薬書簡」は小説ではないということですが、その分、真に迫っていそうで面白そうですね。
古典作品はちょっと苦手ですが、興味のある内容なので、本屋で立ち読みしてから考えてみようと思います(^^ゞ
No.4
- 回答日時:
浅田次郎さんの輪違屋糸里という作品が、「遊郭」が舞台
と言えるかも、ただ新選組物でもあります、土方歳三を主人公
に芹沢鴨暗殺事件を書きながら、糸里という遊郭の天神との悲哀が
書かれています。
同じく浅田次郎さんの天切り松というシリーズで大正期の遊郭の
話が出てきます。主人公の姉が女郎だったり、初恋の人が女郎
だったりで、非常に悲しい話です。今5冊くらい出ていますが、
1巻がちょうど姉の話が載っていたはずです。
回答ありがとうございます。
浅田次郎は何冊か読んだことがあるので、お勧めいただいた作品も期待大です。
天切り松シリーズは、タイトルだけは知っていて、侍が主役の時代劇だろう・・・と勝手に決め付けて、いつも素通りしていました。
これを機に、早速調べてみたいと思います。
No.3
- 回答日時:
「遊郭」テーマのもので…
『花宵道中』宮木あや子(新潮社)はどうでしょうか。
吉原の細かいしきたりはもちろん、遊女達の哀しい生い立ちや恋、周辺の男達の機微など細かく描かれており、秀逸だと思います。
何編かの連作ですが、ご希望の通り、濃密な小説だと思いますよ。
文庫版も出ています。
参考URL:http://www.amazon.co.jp/dp/4103038314/
回答ありがとうございます。
「花宵道中」。
タイトルからして、興味津々です。
濃密な小説だと言うことなので、早速調べて、読んでみたいと思います。
No.2
- 回答日時:
回答ありがとうございます。
「さゆり」は、タイトルだけは知っていながら、映画も観たことはないのですが、小説を読んでみて、面白かったら映画の方もレンタルして観たいと思います。
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