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日常生活で着物を着ることがある方・着たいと考えている方に質問です。
着物について初心者であった時に、
着物を着るにあたって疑問に思ったこと・困ったことを教えてください。

特に、解答を得るまで時間がかかった・なかなか解決できなかったという
経験談がありましたら是非教えていただきたいです。

私は着物好きの大学生で、デザインを学んでいます。
着物生活を便利にする作品を制作できないものかと考え、
現在、情報を集めています。
ご解答いただけると大変助かります。よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

こんにちは。



着物を日常生活にも着ているものですが
日常生活で着るのは着物が「便利」だからです。
なので、解決できなかったことはないし
そういうことがある場合には、「日常」では着ないと思うのですが

なぜ、それならばみんなが着物を着ないのか、ということなら
わかるような気がします。
それは、着物に関する「知識」が少ないからです。

ハードルがあるとすれば
1.着物が高い 解決→リサイクル着物、もしくは親戚から戴く
コミュニケーションにもなるし、「着ない着物を下さい」というのは楽しいです。そして、まだどのご家庭にも何着かは「いい着物」が眠っています。サイズは簡単に仕立て直しで変えられますし(背の高いかたは昔の着物では尺がたりないかもしれませんが、普段着ですから、おはしょりを取らないとか、袖が短いくらいは却って動きやすいし、気にしません)、流行の違いも色柄だけで、形は変わりませんから(洋服だと、シルエットが古いと着にくいですよね)古いものでも長く着られる、体型が変化しても容易に合わせられる、毎年可愛くてその年齢に似合うワンピースを年に3着買い続けるよりも、いい着物を一着買って5年着た方が安上がり、と気が付きました

2.洗濯は?自宅では洗えない 解決→自分で洗わない
下着類は洗えるものを使います(私もいわゆる「二部式」はあまり好きではありません。結果的に着崩れることが多いからです。また、特に便利だとも思いません。和装スリップに長襦袢で十分です)。補正は汗とりもかねて薄いタオルなどを利用しています(汗を吸ったタオルは洗えます)。夏物の麻なら自宅で簡単に洗えます。(洗濯機でつけおき洗いコース、脱水せずにそのまま着物ハンガーに吊るす)
頻繁に着るならば、着るたびに洗う(汗とりをする)ことはせず、風通しのよいところに吊るしておく、汗とりやシミ抜きはシーズンの終わりに一回(年一回)、本格的に洗う「洗い張り」ではなく、「汗とり」の手入れなら、コートのクリーニング代とたいして変わりません。(一回数千円程度)。職人さんにはこんな値段でと申し訳ないほどです。ちなみに帯は洗いませんので、「着物一着帯3本」で着まわせば、シーズン通しでのクリーニング代は着物の方が安くなってます。(スーツを春・秋・冬と着続けてクリーニング1回、ということはないと思います)

3.草履が歩きにくい 解決 歩くための草履を履く
エナメルの、鼻緒の固い冠婚葬祭用の草履だけが草履ではありません。鼻緒が柔らかくてエナメルでも履きやすいものがいくらでもあります。私は草履で走れます。外反母趾なので、ヒールやブーツよりもラクだし、ブーツの高いのには驚きました。草履の何倍ものお値段です。草履だと鼻緒は挿げ替えが可能だし、底も簡単に張り替えができます。

4.帯が結べない 解決 帯は結ばない
「作り帯」というものもありますが、帯を結ぶのは覚えてしまえば簡単です。男性のネクタイくらい?でしょうか。私は枕に輪のついた(何と言うのか知りませんが)「便利グッズ」を使っています。半幅なら自分で結びます。日常生活で「ふくら雀」が必要な場面はありませんので、それで十分です。(もう結婚しているので、お太鼓ができれば十分なのです)

5.着物は苦しい 解決 自分で着れば苦しくない
普段の着つけは、ゴムの腰紐、ゴムの伊達締め、ゴムのコーリンベルトでやっています。自分で締めるので苦しくなることもないし、苦しくない場所で締めればラクで走っても着崩れないほどしっかりと着ることができます。Gパンにベルトを通すのに、他人にぎゅうぎゅう胃のあたりで締められると苦しいけど、自分でベルトを腰の位置で締めたら苦しくもなく、ずれてもこないのと同じです。

6.着つけが難しい 解決 本当は難しくないです
私は母に着つけを習いました。習った、というよりも、2,3度着つけてもらって「これなら自分でもできるのでは」と思って、あとは「簡単着つけ」みたいな本を見ながら着られるようになりました。帯締めの結び方にちょっととまどったくらいですが(左右とか上下とかが、本では鏡を見るような状態になるので)、まあそれも「ネクタイの締め方」くらいのものです。日常生活に着るだけなら、高い授業料を払わなくても着物は着られるようになります。それこそ100年ほど前までは、みんな着ていたものですから



未だに解決できない問題があるとすれば

雨の日に「お気に入りの」着物が着られない

ということです。

正絹は水に弱いということなので、ちりめんの訪問着なんかは雨の中をざばざば歩くわけには行きません。

雨の日には、牛革のブーツを長靴のように履いてざばざば歩くわけにいかないような感じでしょうか。

もっとたくさんの人や若い人が着物を着て楽しくなるような道具(おもちゃ?)や、着物を気軽に楽しめるような環境、機会などがあればいいかもしれませんね。

以上、参考になるかどうかわかりませんが、卒業制作頑張って下さい。
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>特に、解答を得るまで時間がかかった・なかなか解決できなかったという


経験談がありましたら是非教えていただきたいです。

私は着物好きの大学生で、デザインを学んでいます。
着物生活を便利にする作品を制作できないものかと考え、
現在、情報を集めています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なじみの先輩お二人がお答えになってらっしゃるので、参加させてください。
【着物生活を便利にする作品を制作】問題はここなんですが、
現在の着物というのは、洋服で言うなら、ほとんどパーティドレスか、余所行きのスーツというポジションです。

本来、便利グッズでどうとかするよう様なものではないので、
美容院での着付けやら、着物の格がとかうるさいことになる。
つまり、TPOにこだわるだけの【文化】になってる。

戦後ずっと、もってる人の象徴としての着物です。
だから、うるさいことを言う。
着るという作法も、着るものそのものも、そして、「専門家」がたくさんできた。
着付けは、みな自分で着たんですから、花嫁とかの特殊な着付けだけに「専門家」がいた。

それと、着物自体は便利グッズを必要としないほどの完成されたものです。

なぜなら、絶対に「四角」を逸脱しない、完璧リサイクルな形態だから。
着物のめざす究極は【リサイクル】だったんです。
それは、パタンパタンと、1cm織るのも大変な時代を経ての文化だから。
ちょいと前は、親子3代100年着られるというのが着物のうたい文句ですが、これはもう無理ですよね?
柄が、色が、オハショリもできないほどの丈、そして、自分で縫えないから、
リサイクル(染め直し、解きあらい、縫い直し)が非常に高いものになる。

この時点で着物文化は「大名=ヨソイキ」文化に変化した。
「着付け」のお仕事があるということが本当は異常事態なんです。
当然にきせてもらうのは「お大名」ですからそれなりの着付けです。

もともとの着物のあり方を見るなら、「リサイクル」を経験してみないと
洋服より、面倒で、ただのうごきにくい普段着に成り下がります。

そうでないなら、非常に高い余所行き、大名ファッション。
昔の彼らは、一度仕立てて、着たら、解いて・・・ではなく、
お下げ渡しとして流通させた。
さらにもらった人が、当時は人件費が安いので、手間隙かけて・・・。

今は、着物が「大名」どまりなんです。
その先に行かない。
新反を仕立てるのはすでに東南アジア。
ここで着物は行き止まりです。

本当の着物文化はここから先が庶民に広まったのに。
解いて、染めて、仕立て直して・・・をするから、着物が生活の中にある。
古着屋さんで一枚買うのはまだいいほうで、解いて、半端な生地を買う。

【着物生活を便利にする作品を制作できないものかと】とおもう前に
古着の一枚も解いて、これをリサイクルすることを考えてみると
なぜに着物が行き止まりなのかがわかるでしょう。

あなたの考えるようなものは本来、「お大名」は必要としない。
ピカピカの着物を着るだけで成り立つ今の「着物」は汚れたらおしまいです。

【解答を得るまで時間がかかった・なかなか解決できなかったという
経験談がありましたら是非教えていただきたいです。】

20のときに和裁をはじめました、このときは浴衣どまりです。
途中、ずっと中断して、5年前から、再開。
解いた着物は数知れず。
2週間に1枚は上がるかな、仕立ての腕は。
解いて、あらって、染めてもやって、昔の人の作業をトレースしてます。

いまだに昔の人の解決に至りません。
でも、着物というのは布と糸と針で作って、解いて、あらって、作り直して
自分で着て、また着物にするなら、何もいらないのです。

便利グッズなら、私なら、ちゃんと四角にできる
簡単洗い張り板?とか、伸子針になるようなものが欲しいな。
昔の人も、結構四苦八苦して、仕立てていたようなのはわかるし、
多少のゆがみは仕立てで何とかもできるけど、
最初から、紙のようにちゃんと四角いと仕立てるのがものすごく簡単だから。

四角をつなぎ合わせるだけだから、着物を知らなくても、東南アジアで分業して人件費が安いからできる。
でも、一度解いた着物は東南アジアに持っていってまで仕立て直ししませんのでとても高くなる。

よって、今の着物は「大名」どまりという文化です。

ちなみに、私の本職は別にありますが、
毎日30分正絹に触って癒されていると技量が上がり、作品もできる。
昔の人(着物時代の女の人)はみんなこんなだったはずです。

特別なことじゃないのよ。
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それはやっぱり着物の「格」やらルールを理解する事でした。


教科書に書いてあるような事は頭では理解できても実際には悩む事が多く、すっかり理解できるまでに10年以上は要しました。
でも、そういう事ではなくて実際に「着る」ことに当たって、という事なんですね?

たとえば半襟付けが面倒とか着付けがうまく決まらないというような事。
着物や帯は洗濯が容易ではないので汚れ対策や手入れの悩み。
いろいろありますが、たいてい「慣れる」ことで解決して行き、便利グッズもいろいろ考案されてますが、結局は使わなくなる物ばかりでした。
基本の形の着物や帯が結局は一番合理的であるという結論に私は達しましたので、特別な道具などは何も使っておりません。

唯一、目からウロコだったなあ、と思うのは帯の結び方。
最初は手結びばかりしていました。結ばない道具というのがありますが、それだと思うように帯の形が決まらなかったりゆるんできたり、道具を使う手順自体が面倒で。
しかしある時に着物スタイリストの方からごく簡単なクリップ一つで留める方法を習い、それは目からウロコでした。
クリップ一つで帯は留まるんだ!?今まで何を苦労していたのだろう、と。
帯を痛めず苦労も面倒もなく手早く帯を結ぶ方法を身につけたら一層着物を着るのが楽しくなりました。
着物クリップというどこにでも売ってる着付け小物です。

二部式着物や二部式襦袢、うそつき襦袢、二部式付け帯など便利グッズはいろいろあれど、結局は伝統的で基本的な物ばかり愛用している私です。
欲しいのは道具よりも知識なんじゃないでしょうか。
着物離れは戦後から始まり、今や着物のことなどわからないお婆ちゃんばかり。
母親もお婆ちゃんも着付けができないから浴衣さえ美容院で着る時代ですから。
あまりご参考にならなくてすみません。

ああ、そうだ。最後に一つ。
私は着物で車も運転します。足にフィットした草履を履きますから何の問題もないのですけど、これって交通規則テキには違反に当たりますよね。
でも、足袋を履いてスニーカーなど履くのは嫌です。白足袋が汚れてしまいそうで。
足袋カバーや足袋ソックスを履けば、と言われてもいちいちそれを履いたり脱いだりは面倒です。
実際に草履で不便など感じていないのですけど(走ることだってできます)草履で運転はダメ!と言われないためのアイデアグッズはないものでしょうかね。
ちなみに下駄で運転はしません。草履とちがって実際に危険ですので。
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こんばんは



着る機会が少なかった
着ないと忘れていってしまうこと

着物と小物のバランス

着物の種類が複雑でルールがあるのがすきなんですけど面倒でしたね
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